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第1章 始まりの笛
第2話 新生神戸風流高校!
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次の年の4月。
沢山の希望と夢で胸をいっぱいにして神戸風流高校へと入学した俺。
春休みの間から推薦組は本格的に練習が始まり、練習試合にも出場させて貰い、遠征へも帯同した。
今年の推薦組は18人。
これは高田監督の中で絶対に譲らない推薦で獲得する選手の限度の数である。
各学年18人。
単純計算で3学年で54人となるが、現在新1年生を含めて総部員数は176人となる。
推薦では入学出来なかったが、どうしても高田監督の元でサッカーがしたいという全国の選手がここ神戸風流に集まってくるみたいだ。
有難い事に18分の1である俺はこの時はまだ心の中のどこかに余裕というかスキがあったのかもしれない…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一般組も参加して、新生神戸風流高校サッカー部としての活動が本格的にスタートした。
まずは、監督からの挨拶。
「とりあえず初めやからみんなでゲーム大会でもしようか!笑」
満面の笑みを浮かべ、この一言だけを挨拶とした。
そして、主将の高橋翔真さんからの挨拶があった。
「高田監督がゲーム大会って言うてくれてるんやから、今日は思いっ切り楽しも!でもな、俺らは全国で勝てるチームにならなあかん。兵庫では無敗が当たり前。そんなチームにおるという自覚はして欲しい。1年でもレギュラーだって有り得る。こいつみたいにな!笑。俺らの夢の手伝いをして欲しい。」
こいつと言ってキャプテンが指を指したのは、2年の小川喜一先輩だった。
喜一先輩は、Uー18日本代表言わゆる高校年代の日本代表で既に5チームのJリーグクラブから声がかかっているみたいだ。
そんな先輩も中学時代は全くの無名の選手で県でたまに名前を聞くぐらいだったみたいだ。そんな選手をここまで育て上げたのが、高田監督であった。
上手いのはわかる。オーラも1人プロって感じがする。下部組織時代に隣でプロが練習をしていたのを見ていたからこそわかる。しかし、1つ不可解な点があるのだ。
それは先輩のポジションである。登録こそMFであるが、実際に先輩のことを知っている人はみんな口を揃えてこう言う、
「小川にポジションなんかないよ。」
「あいつポジション決まってないから~」
とよく分からないことを言うのだ。
(高校生でポジションが決まってないなんて。小学生ならわかる、それでプロ注目だなんて。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
挨拶が終わると、早速ゲーム大会に向けての準備が始まる。
ビブスを用意して、ゴールを動かして、ボールに空気を入れてとやっぱり今まで全てスタッフがしてくれていたことをするのはまだ慣れない。
でも、どんなけしてもらう事が有難いことかと実感している。
高田監督がチーム分けをしたホワイトボードをみんなに公開した。
そこにはみんなが拍子抜けするようなメンバー分けがされていた…
沢山の希望と夢で胸をいっぱいにして神戸風流高校へと入学した俺。
春休みの間から推薦組は本格的に練習が始まり、練習試合にも出場させて貰い、遠征へも帯同した。
今年の推薦組は18人。
これは高田監督の中で絶対に譲らない推薦で獲得する選手の限度の数である。
各学年18人。
単純計算で3学年で54人となるが、現在新1年生を含めて総部員数は176人となる。
推薦では入学出来なかったが、どうしても高田監督の元でサッカーがしたいという全国の選手がここ神戸風流に集まってくるみたいだ。
有難い事に18分の1である俺はこの時はまだ心の中のどこかに余裕というかスキがあったのかもしれない…
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一般組も参加して、新生神戸風流高校サッカー部としての活動が本格的にスタートした。
まずは、監督からの挨拶。
「とりあえず初めやからみんなでゲーム大会でもしようか!笑」
満面の笑みを浮かべ、この一言だけを挨拶とした。
そして、主将の高橋翔真さんからの挨拶があった。
「高田監督がゲーム大会って言うてくれてるんやから、今日は思いっ切り楽しも!でもな、俺らは全国で勝てるチームにならなあかん。兵庫では無敗が当たり前。そんなチームにおるという自覚はして欲しい。1年でもレギュラーだって有り得る。こいつみたいにな!笑。俺らの夢の手伝いをして欲しい。」
こいつと言ってキャプテンが指を指したのは、2年の小川喜一先輩だった。
喜一先輩は、Uー18日本代表言わゆる高校年代の日本代表で既に5チームのJリーグクラブから声がかかっているみたいだ。
そんな先輩も中学時代は全くの無名の選手で県でたまに名前を聞くぐらいだったみたいだ。そんな選手をここまで育て上げたのが、高田監督であった。
上手いのはわかる。オーラも1人プロって感じがする。下部組織時代に隣でプロが練習をしていたのを見ていたからこそわかる。しかし、1つ不可解な点があるのだ。
それは先輩のポジションである。登録こそMFであるが、実際に先輩のことを知っている人はみんな口を揃えてこう言う、
「小川にポジションなんかないよ。」
「あいつポジション決まってないから~」
とよく分からないことを言うのだ。
(高校生でポジションが決まってないなんて。小学生ならわかる、それでプロ注目だなんて。)
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挨拶が終わると、早速ゲーム大会に向けての準備が始まる。
ビブスを用意して、ゴールを動かして、ボールに空気を入れてとやっぱり今まで全てスタッフがしてくれていたことをするのはまだ慣れない。
でも、どんなけしてもらう事が有難いことかと実感している。
高田監督がチーム分けをしたホワイトボードをみんなに公開した。
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