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三章 B.J・シュタイナー
31話 風切り音
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急に痛みがわいてきた。アドレナリンのごまかしも視覚までは騙せなかった。
手がブラリと垂れ下がる。それでも銃を手放さなかったのは、取り落とした過去を悔いていたから。
獣がゆっくりと腕を振り上げた。その瞳には、もう終わりだと嘲りの色がうつる。
ナメやがって。終わってたまるか!
獣に向かって踏み込む。そして心臓にむけ、頼みの綱のショックバトンを押し当てる。
バチリ。
獣が「ギッ」と小さな悲鳴をあげた。
いまだ! 横をすり抜け通路へ飛び込む。
振り返らない。とにかく来た道を駆け戻る。
鏡の迷路を左へ右へ、最初の部屋を通過する。
やがて、ミラーハウスの入口が見えてきた。
だが、何かいる。入口を塞ぐようにたたずむ黒い影が。
クソッ、先回りされたか!?
――いや、違う。そんなハズはない。
速度を緩めることなく駆けると、肩から影へとぶつかった。
痛ゥ! 固い感触が肩に伝わる。
ゴロリ。転がったのは巨大なティーカップ。あの獣、逃げられぬようにフタをしてやがったのか。
ムカつく野郎だ。
周囲を見回すも誰もいない。転がる死体もそのままだ。
グズグズしてはいられない。
手、肩の痛みをおして、ふたたび駆けだす。
後方を振り返る。よく見えないが追ってくる気配はない。
だが、足は止めない。
私には分かる。アイツは絶対に来る。
逃げられたのは少しの運と、ヤツの気まぐれのおかげだ。
ショックバトンなんざ効いちゃいない。私のことなどその気があれば何度か殺せた。
逃がしたのはワザと。アイツ、狩りを楽しんでやがるんだ。
フン、今にみてろ。
いずれ皮を剥いでコートにしてやる。
折れた手首をおさえながら、ある場所目指して走り続けた。
――――――
「ハア、ハア、ハア」
息が上がる。なんとか目的地までたどりつけたものの、いまにも心臓が破裂しそうだ。
もう走れない。これで倒せなきゃお陀仏だ。
ゴミに身をうずめる。ここはカボチャの馬車の中、切断されたケーブルを手に獲物を待つ。
「ふぅ~、ふぅ~、ふぅ~」
自分の呼吸音がやけに大きく感じる。
いや、実際に大きいのだろう、いくら意識してみても酸素を欲っする事実は変わらない。せめて回数を減らそうと、深い呼吸に切り替える。
クソッ、ごみ溜めで深呼吸とは。あのクソ猫、絶対に許さねぇ。
周囲に目をくばる。
闇の中に浮かぶのは、園を彩る幾多のイルミネーションのみだ。
集中しろ。光を遮る闇を探すんだ。
汗が頬をつたう。一秒が永遠にも感じられる。
不意に衝撃が身を襲った。
激しい音とともに馬車が揺れる。
上か!
見ると天井が大きくへこみ、ミシリミシリとさらに歪んでいく。
馬車は何度も激しく揺れる。獣が上にのって飛び跳ねているのだろう、このままだと馬車ごとスクラップにされちまう!
だが、どうすることもできない。接触せぬよう電気ケーブルをなんとか空中で維持するので精一杯だ。
セルフ感電死なんてシャレにもなんねぇ。
揺れる馬車。頭をぶつけて意識が飛びかけるも、折れた手の痛みが現実へと引き戻してくれる。
音と揺れがやんだ。
ひとまず潰すのは諦めたか?
この馬車、外装は塩ビだがフレームは金属なのだろう。いかに巨大な獣といえど、さすがに骨が折れるとみえる。
これで手を引く……なんてワケないよな。
次は直接ヤりにくるだろう。
見てろ。キサマが水に浸かった瞬間、たらふく電気を喰らわせてやる。
きた!
馬車の窓から顔をのぞかせたのは、逆さ向きの獣の顔。
なんとヤツは上に張り付いたまま床に降りることなく、中へと体をねじ込んできたのだ。
「マジかよ!」
とはいえ、やることは変わらない。
間接がダメなら、直接だ。そのマヌケズラに電気を浴びせてやる!!
電気ケーブルを突き出す。
ギョッとする獣。
バチリ。
電気が走る。
だが、ケーブルを押し当てたと同時に、獣はブブーと何かを吐き出した。
「カハッ」
まるで雷に打たれたような衝撃に襲われた。吐息とともに呻きがもれる。
獣が吐き出したのは水だった。しぶきが導線の役割を果たし、私の体へ電気を伝えたのだ。
電気をあびたのは一瞬、ほんの一瞬だった。それでも私の体は激しく硬直し、すぐに解放されるも力は入らず、手からスルリとケーブルが零れ落ちた。
クソッ、痛ぇ、メチャクチャ痛ぇ。息も吸えなきゃ手も動かねぇ。
だが前よりゃマシだ。
相手の方がダメージはデカいハズ。動け、動くんだ。
やがて指先に感覚が戻ると、ゴミに埋もれるケーブルを見た。
あれだ、あれを拾え。アイツが動くより先に拾うんだ。いや、銃か、銃の方が早……
――どちらも間に合わん!!
獣は落ちかけていた頭を戻し、大きく牙をむいた。
私は慌てて反対側の窓から抜けようとする。
しかし、動きはニブイ。
獣が上半身をねじ込み、爪をふるうほうが先だった。
「ぐぅ」
爪が腿をえぐった。
だが、傷は深くない。まだ体は動く!
そして間一髪、再び獣が爪をふるうより先に、なんとか脱出に成功した。
どうする? どうすればいい?
あまりに不利な状況。足をひきずるように走りながら、拳銃の撃鉄をおこす。
残された武器は拳銃とショックバトン。濡れた体でショックバトンは使いづらい。
だが、拳銃を放てるのはおそらく一発。
コルト・アクション・アーミーはリボルバー。次弾を放つには撃鉄をおこさねばならない。
折れた右手で素早く撃鉄をおこせるか?
果たして左手で命中させられるか?
タン、と軽い音をたてて前方に獣が降ってきた。
すさまじい形相でこちらを睨みつけてくる。
これまでの勝ち誇った笑みはない。
憤怒だ。絶対に逃がさないとの決意を感じる。
じりじりと後退する。
やがて背中にふれる固い感触。追い詰められた。
拳銃をポンと放り投げる。
両手も上げる。
降参のポーズだ。
獣の顔に笑みはない。その瞳にうつるのは蔑みの色だ。
獣の肩がピクリと動いた。攻撃の予備動作。
かわせるか?
――いや、かわす!!
素早く下にかがみこむ。
うなりをあげて獣の爪が頭上を通過した。
ベキリ。
破片が舞った。
それは金属とアクリル、そして、裂かれた青のコートだった。
ビービーと音が鳴る。
販売機の青の光が赤へと変化する。
そう、後ろにあったのは販売機。あらかじめ脱いだコートで覆い、発する光を遮断していたのだった。
ハハッ! 一か八かだったが上手くいった。
どうだ? 気づかなかったか?
怒りが視野を狭めていたか?
警告音が鳴り響く。
獣は明らかに動揺した様子を見せる。
ヒュンヒュンヒュンと風切り音が、どこからともなく聞こえてきた。
さあ、死ぬのは私か? それともお前か?
手がブラリと垂れ下がる。それでも銃を手放さなかったのは、取り落とした過去を悔いていたから。
獣がゆっくりと腕を振り上げた。その瞳には、もう終わりだと嘲りの色がうつる。
ナメやがって。終わってたまるか!
獣に向かって踏み込む。そして心臓にむけ、頼みの綱のショックバトンを押し当てる。
バチリ。
獣が「ギッ」と小さな悲鳴をあげた。
いまだ! 横をすり抜け通路へ飛び込む。
振り返らない。とにかく来た道を駆け戻る。
鏡の迷路を左へ右へ、最初の部屋を通過する。
やがて、ミラーハウスの入口が見えてきた。
だが、何かいる。入口を塞ぐようにたたずむ黒い影が。
クソッ、先回りされたか!?
――いや、違う。そんなハズはない。
速度を緩めることなく駆けると、肩から影へとぶつかった。
痛ゥ! 固い感触が肩に伝わる。
ゴロリ。転がったのは巨大なティーカップ。あの獣、逃げられぬようにフタをしてやがったのか。
ムカつく野郎だ。
周囲を見回すも誰もいない。転がる死体もそのままだ。
グズグズしてはいられない。
手、肩の痛みをおして、ふたたび駆けだす。
後方を振り返る。よく見えないが追ってくる気配はない。
だが、足は止めない。
私には分かる。アイツは絶対に来る。
逃げられたのは少しの運と、ヤツの気まぐれのおかげだ。
ショックバトンなんざ効いちゃいない。私のことなどその気があれば何度か殺せた。
逃がしたのはワザと。アイツ、狩りを楽しんでやがるんだ。
フン、今にみてろ。
いずれ皮を剥いでコートにしてやる。
折れた手首をおさえながら、ある場所目指して走り続けた。
――――――
「ハア、ハア、ハア」
息が上がる。なんとか目的地までたどりつけたものの、いまにも心臓が破裂しそうだ。
もう走れない。これで倒せなきゃお陀仏だ。
ゴミに身をうずめる。ここはカボチャの馬車の中、切断されたケーブルを手に獲物を待つ。
「ふぅ~、ふぅ~、ふぅ~」
自分の呼吸音がやけに大きく感じる。
いや、実際に大きいのだろう、いくら意識してみても酸素を欲っする事実は変わらない。せめて回数を減らそうと、深い呼吸に切り替える。
クソッ、ごみ溜めで深呼吸とは。あのクソ猫、絶対に許さねぇ。
周囲に目をくばる。
闇の中に浮かぶのは、園を彩る幾多のイルミネーションのみだ。
集中しろ。光を遮る闇を探すんだ。
汗が頬をつたう。一秒が永遠にも感じられる。
不意に衝撃が身を襲った。
激しい音とともに馬車が揺れる。
上か!
見ると天井が大きくへこみ、ミシリミシリとさらに歪んでいく。
馬車は何度も激しく揺れる。獣が上にのって飛び跳ねているのだろう、このままだと馬車ごとスクラップにされちまう!
だが、どうすることもできない。接触せぬよう電気ケーブルをなんとか空中で維持するので精一杯だ。
セルフ感電死なんてシャレにもなんねぇ。
揺れる馬車。頭をぶつけて意識が飛びかけるも、折れた手の痛みが現実へと引き戻してくれる。
音と揺れがやんだ。
ひとまず潰すのは諦めたか?
この馬車、外装は塩ビだがフレームは金属なのだろう。いかに巨大な獣といえど、さすがに骨が折れるとみえる。
これで手を引く……なんてワケないよな。
次は直接ヤりにくるだろう。
見てろ。キサマが水に浸かった瞬間、たらふく電気を喰らわせてやる。
きた!
馬車の窓から顔をのぞかせたのは、逆さ向きの獣の顔。
なんとヤツは上に張り付いたまま床に降りることなく、中へと体をねじ込んできたのだ。
「マジかよ!」
とはいえ、やることは変わらない。
間接がダメなら、直接だ。そのマヌケズラに電気を浴びせてやる!!
電気ケーブルを突き出す。
ギョッとする獣。
バチリ。
電気が走る。
だが、ケーブルを押し当てたと同時に、獣はブブーと何かを吐き出した。
「カハッ」
まるで雷に打たれたような衝撃に襲われた。吐息とともに呻きがもれる。
獣が吐き出したのは水だった。しぶきが導線の役割を果たし、私の体へ電気を伝えたのだ。
電気をあびたのは一瞬、ほんの一瞬だった。それでも私の体は激しく硬直し、すぐに解放されるも力は入らず、手からスルリとケーブルが零れ落ちた。
クソッ、痛ぇ、メチャクチャ痛ぇ。息も吸えなきゃ手も動かねぇ。
だが前よりゃマシだ。
相手の方がダメージはデカいハズ。動け、動くんだ。
やがて指先に感覚が戻ると、ゴミに埋もれるケーブルを見た。
あれだ、あれを拾え。アイツが動くより先に拾うんだ。いや、銃か、銃の方が早……
――どちらも間に合わん!!
獣は落ちかけていた頭を戻し、大きく牙をむいた。
私は慌てて反対側の窓から抜けようとする。
しかし、動きはニブイ。
獣が上半身をねじ込み、爪をふるうほうが先だった。
「ぐぅ」
爪が腿をえぐった。
だが、傷は深くない。まだ体は動く!
そして間一髪、再び獣が爪をふるうより先に、なんとか脱出に成功した。
どうする? どうすればいい?
あまりに不利な状況。足をひきずるように走りながら、拳銃の撃鉄をおこす。
残された武器は拳銃とショックバトン。濡れた体でショックバトンは使いづらい。
だが、拳銃を放てるのはおそらく一発。
コルト・アクション・アーミーはリボルバー。次弾を放つには撃鉄をおこさねばならない。
折れた右手で素早く撃鉄をおこせるか?
果たして左手で命中させられるか?
タン、と軽い音をたてて前方に獣が降ってきた。
すさまじい形相でこちらを睨みつけてくる。
これまでの勝ち誇った笑みはない。
憤怒だ。絶対に逃がさないとの決意を感じる。
じりじりと後退する。
やがて背中にふれる固い感触。追い詰められた。
拳銃をポンと放り投げる。
両手も上げる。
降参のポーズだ。
獣の顔に笑みはない。その瞳にうつるのは蔑みの色だ。
獣の肩がピクリと動いた。攻撃の予備動作。
かわせるか?
――いや、かわす!!
素早く下にかがみこむ。
うなりをあげて獣の爪が頭上を通過した。
ベキリ。
破片が舞った。
それは金属とアクリル、そして、裂かれた青のコートだった。
ビービーと音が鳴る。
販売機の青の光が赤へと変化する。
そう、後ろにあったのは販売機。あらかじめ脱いだコートで覆い、発する光を遮断していたのだった。
ハハッ! 一か八かだったが上手くいった。
どうだ? 気づかなかったか?
怒りが視野を狭めていたか?
警告音が鳴り響く。
獣は明らかに動揺した様子を見せる。
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