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帝国編
第十話 帝国と王都 5~7
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◆ ◆ ◆
とある屋敷の一角、その領地を治めている領主の娘が居座っている部屋がある。
部屋にはお嬢様とお嬢様の専属メイドが何やら退屈そうにしながら会話している。
「――はぁ~あ……暇ですわね。キャルもそう思うでしょう?」
お嬢様はベットでうつ伏せになりながら無気力な声でそう言った。
「そうですねぇ、わたしも暇ですぅ」
キャルは扉の前に立っている。ただし壁に背中を預けず、きちんと自分の足で立っている。
語尾が柔らかいにも関わらず、いまにも寝てしまいそうな声で返事をした。
「あ、そうえいば~、明後日の八日にエルゼト様がいらっしゃるそうですよぉ」
相変わらずキャルは眠そうにしながら今思いだしたことを言った。
「……その名前を使っていらっしゃるのですか?」
「はい~、そう聞いていますぅ」
今度はあくびをしながら受け答えをした。
本来、主人にこのような態度をとっていたら罰せられそうなものだが、お嬢様とキャルは王立初等学院時代からの親友であり、幼馴染みなのだ。普段、人の目がある時以外はタメ口で話している。
「……そろそろ行きましょうか」
お嬢様がそう言うと、ベットから立ち上がりキャルが立っている出入り口の扉まで歩いた。
お嬢様が近づいてくるのをあくびをしながら確認すると、部屋の明かりを消し扉を開けた。
「ありがとう。キャル」
「いえいえ~、従者としての役目ですから~」
お嬢様が部屋から出るのを見届けると、キャルも部屋から出て鍵を掛けた。
お嬢様とキャルは静かに廊下を歩き始めた。
しばらく歩くと、一際厳重な扉の前で二人は足を止めた。扉の前には警備員のような人が二人、扉を挟むようにして立っていた。
「ご苦労様です。少し閲覧してもよろしいでしょうか?」
お嬢様が労いの言葉と共にそう告げると
「はっ! すぐ開けます」
警備員二人が声を揃えて返事をし、左右から扉を引っ張り開閉させた。
これが重い扉ならばギギギと音を立てながら開くのだろうが、あいにくとそれほどの厳重さはなく、スススとカーペットとのこすれる音と共に開かれた。
「わたしらどもは扉の前に居ますので何かあればお申し付け下さい」
一人が頭を下げながらそう言った。
お嬢様は丁寧に笑顔で返すと、部屋の中に足を踏み入れた。それに続けて、キャルも後を追うようにしてお嬢様に着いて歩いた。
この部屋は十五畳ほどの広さがあり、少し広めな書斎となっている。
魔法に関する本や、薬学に関する本、この国の歴史など様々な方面に関する本が並べられている。
お嬢様は迷わず一直線に歩き、一冊の本を棚から取り出した。
本のタイトルは『魔法の構築と術式Ⅲ』
お嬢様はその場で本を開くと、ペラペラとめくりだした。するとしおりが挟んであったページで止まった。
お嬢様はおもむろにそのページに書いてある内容を復唱しだした。
「――召喚魔法とは魔物を使役し、呼び出す方法と使用者の魔力量に応じて、その場しのぎで呼び出す二パターンある……」
お嬢様は今、召喚魔法の練習をしているのだ。お嬢様達の家柄上、代々魔物をテイムして友として過ごすことが一種の忠義となっている。
しかし、お嬢様はなぜかテイムの仕方ではなく召喚魔法の練習をしているのだ。
「はぁ……いくら読んでも魔法の理解が出来ませんわ……やはりわたしに魔法の素質は無いのかしら……」
「お嬢様……」
キャルが困ったように呟いた。すると突然キャルは呆れたようにため息をこぼすと
「理解は出来なくとも、一度試してみたら良いではないですか!」
「分かてるわよ! ……でも失敗したら、怖いでしょ……」
お嬢様は眼横から流れている銀髪の髪をいじり、オドオドしながら言った。
誰かが見ていたら呆れるほどの悩みなのだろうが、これが素のお嬢様なのだ。
お嬢様の性格とは逆に、キャルは失敗を省みずどんどん挑戦しよう精神なのでなかなか馬が合わず、キャル自身も困っているのだ。
と、そこへ扉を叩く音がした。
コンコン、コン
「――遊びに来てあげたわよ!!」
まるで、遊びたい盛りの子どものような無邪気な声とともに扉の前で腰に手を当てている幼……少女はなぜか得意げな顔で立っていた。
二人は突然の出来事に一瞬驚くが、すぐに状況を理解した。
一度ため息を零すとキャルは扉の前まで行き、そっと開け放たれた扉を閉めた。
「ちょ、何してるのよ!」
無抵抗のまま扉を占められ声を上げる幼……少女。
実はこの部屋だけは外側からしか鍵をかけられないようになっている。そのためキャルはあくまで開いた扉を閉めただけなのだ。
「……そろそろ戻りますかぁ」
キャルは、まるで何事もなかったかのようにそう言うと先程閉めた扉の前へ行き、閉めた扉を再び開けた。
「……なんで普通に出て来るのよ!」
扉を閉められたのにも関わらず、どこへ行こうともせず扉の前に立っていたようだ。
お嬢様はため息一つ零すとわざとらしく訊いた。
「はぁ……何か用でして?」
幼……少女は軽く息を吸うと、少し大きめの声で言った。
「どうせフェルル姉様は休日を暇で持て余していると思って、遊びに来てあげ――ってどこに行くのよ!!」
お嬢様は最後まで話を聞かずそのまま通り過ぎようとしたが、名指しで呼び止められた。
フェルルと呼ばれた少女は呆れたように立ち止まり、振り返った。
「……用はそれだけでして? 私は忙しいんですのシャル」
「むぅ……」
シャルは意地悪なフェルルに頬を膨らませながら唸った。
この光景を見ている警備員二人とキャルは、半ばほんわかしながらこの姉妹を見守っている。
「……あ、そうでした。フェルル姉様にお手紙が来ているんだった!」
「言葉遣いがはしたないですわよシャル。……手紙?」
フェルルは妹の言葉遣いを訂正したのち、気になる単語が聞こえ復唱した。
シャルはどこからともなく手紙を取り出すと、丁寧にフェルルに渡した。
「……これは帝国の紋章。龍に囚われているかのような彫刻……間違いない、ドラグナイト東帝国からの手紙だわ」
フェルルはどこからの手紙かわかるや否や、すぐさま手紙を開封し内容を読み出した。
中には大小の大きさが違う三枚の紙が入っており、大きいほうの紙は文字がずらりと書かれていた。もう一つの小さい紙はトランプくらいの大きさで二枚同じ物が封入されていた。
――ご武運をお祈りしています。
「――って、どうして私が帝国に行かないといけないんですの! ご丁寧に帝国行きの船のチケットまで用意されているし……」
「お嬢様……お屋敷を初めて出れますね!」
普段はこの国のお姫様として外出が許されない立場だが、お姫様の仕事の一環としてなら外出することができるのだ。
そして今日、アスタリア王国のお姫様、フィルクラム・フォン・アスタリア第一王女は帝国へと行く!!
「――こんな外出の仕方はいやですわ!」
「でも、外に出られることはうれしいんじゃないの?」
口では否定しても内心、どちらにせよ外に出られるのだからうれしさのほうが勝ってしまう。追い打ちをかけるかのようにシャルから言われ、気がつくと迷うことなくうなずいていた。
「心細いのならあたしが着いていってあげてもいいんだからね?」
シャルの年下とは思えない気が利く言動に一瞬フェルルの心は動くが、ふとあることを思い出し断ざるを得なかった。
「いえ……船のチケット、私とキャルの二人分しかないのでシャルは無理ですわね」
フェルルは申し訳なさそうに言った。
シャルの心遣いが……といえば野暮になってしまうが、事実、船のチケットは二人分しか用意されていなかった。
驚愕の事実を思い知らされ、シャルは口を開けたまま呆然とした。
「そん……な…………」
かなりへこんでいたシャルを見て、フェルルは助け船を出した。
「……あ~……シャル? 着いていきたいのならお父様に頼んでみては」
これがまさしく……
“必殺! 親の力!!”
「そ、そうよね! お父様に頼めばきっとあたしも同行させてくれるに違いないわ!」
シャルは機嫌を取り戻し、すぐさま駆けていってしまった。
取り残されたフェルル達はやれやれと言った様子でシャルの後ろ姿を見送った。
「――それでは私もこの辺で失礼しますね」
フェルルがそう言うと、キャルも後に続き一礼した。警備員二人もお礼の言葉を言うと頭を下げて業務に戻った。
「八日までには戻ってこないと行けませんね……」
「今から行って明日中に帰れば問題ないですね~」
そんな話をしながら二人は自室へ戻っていった。
とある屋敷の一角、その領地を治めている領主の娘が居座っている部屋がある。
部屋にはお嬢様とお嬢様の専属メイドが何やら退屈そうにしながら会話している。
「――はぁ~あ……暇ですわね。キャルもそう思うでしょう?」
お嬢様はベットでうつ伏せになりながら無気力な声でそう言った。
「そうですねぇ、わたしも暇ですぅ」
キャルは扉の前に立っている。ただし壁に背中を預けず、きちんと自分の足で立っている。
語尾が柔らかいにも関わらず、いまにも寝てしまいそうな声で返事をした。
「あ、そうえいば~、明後日の八日にエルゼト様がいらっしゃるそうですよぉ」
相変わらずキャルは眠そうにしながら今思いだしたことを言った。
「……その名前を使っていらっしゃるのですか?」
「はい~、そう聞いていますぅ」
今度はあくびをしながら受け答えをした。
本来、主人にこのような態度をとっていたら罰せられそうなものだが、お嬢様とキャルは王立初等学院時代からの親友であり、幼馴染みなのだ。普段、人の目がある時以外はタメ口で話している。
「……そろそろ行きましょうか」
お嬢様がそう言うと、ベットから立ち上がりキャルが立っている出入り口の扉まで歩いた。
お嬢様が近づいてくるのをあくびをしながら確認すると、部屋の明かりを消し扉を開けた。
「ありがとう。キャル」
「いえいえ~、従者としての役目ですから~」
お嬢様が部屋から出るのを見届けると、キャルも部屋から出て鍵を掛けた。
お嬢様とキャルは静かに廊下を歩き始めた。
しばらく歩くと、一際厳重な扉の前で二人は足を止めた。扉の前には警備員のような人が二人、扉を挟むようにして立っていた。
「ご苦労様です。少し閲覧してもよろしいでしょうか?」
お嬢様が労いの言葉と共にそう告げると
「はっ! すぐ開けます」
警備員二人が声を揃えて返事をし、左右から扉を引っ張り開閉させた。
これが重い扉ならばギギギと音を立てながら開くのだろうが、あいにくとそれほどの厳重さはなく、スススとカーペットとのこすれる音と共に開かれた。
「わたしらどもは扉の前に居ますので何かあればお申し付け下さい」
一人が頭を下げながらそう言った。
お嬢様は丁寧に笑顔で返すと、部屋の中に足を踏み入れた。それに続けて、キャルも後を追うようにしてお嬢様に着いて歩いた。
この部屋は十五畳ほどの広さがあり、少し広めな書斎となっている。
魔法に関する本や、薬学に関する本、この国の歴史など様々な方面に関する本が並べられている。
お嬢様は迷わず一直線に歩き、一冊の本を棚から取り出した。
本のタイトルは『魔法の構築と術式Ⅲ』
お嬢様はその場で本を開くと、ペラペラとめくりだした。するとしおりが挟んであったページで止まった。
お嬢様はおもむろにそのページに書いてある内容を復唱しだした。
「――召喚魔法とは魔物を使役し、呼び出す方法と使用者の魔力量に応じて、その場しのぎで呼び出す二パターンある……」
お嬢様は今、召喚魔法の練習をしているのだ。お嬢様達の家柄上、代々魔物をテイムして友として過ごすことが一種の忠義となっている。
しかし、お嬢様はなぜかテイムの仕方ではなく召喚魔法の練習をしているのだ。
「はぁ……いくら読んでも魔法の理解が出来ませんわ……やはりわたしに魔法の素質は無いのかしら……」
「お嬢様……」
キャルが困ったように呟いた。すると突然キャルは呆れたようにため息をこぼすと
「理解は出来なくとも、一度試してみたら良いではないですか!」
「分かてるわよ! ……でも失敗したら、怖いでしょ……」
お嬢様は眼横から流れている銀髪の髪をいじり、オドオドしながら言った。
誰かが見ていたら呆れるほどの悩みなのだろうが、これが素のお嬢様なのだ。
お嬢様の性格とは逆に、キャルは失敗を省みずどんどん挑戦しよう精神なのでなかなか馬が合わず、キャル自身も困っているのだ。
と、そこへ扉を叩く音がした。
コンコン、コン
「――遊びに来てあげたわよ!!」
まるで、遊びたい盛りの子どものような無邪気な声とともに扉の前で腰に手を当てている幼……少女はなぜか得意げな顔で立っていた。
二人は突然の出来事に一瞬驚くが、すぐに状況を理解した。
一度ため息を零すとキャルは扉の前まで行き、そっと開け放たれた扉を閉めた。
「ちょ、何してるのよ!」
無抵抗のまま扉を占められ声を上げる幼……少女。
実はこの部屋だけは外側からしか鍵をかけられないようになっている。そのためキャルはあくまで開いた扉を閉めただけなのだ。
「……そろそろ戻りますかぁ」
キャルは、まるで何事もなかったかのようにそう言うと先程閉めた扉の前へ行き、閉めた扉を再び開けた。
「……なんで普通に出て来るのよ!」
扉を閉められたのにも関わらず、どこへ行こうともせず扉の前に立っていたようだ。
お嬢様はため息一つ零すとわざとらしく訊いた。
「はぁ……何か用でして?」
幼……少女は軽く息を吸うと、少し大きめの声で言った。
「どうせフェルル姉様は休日を暇で持て余していると思って、遊びに来てあげ――ってどこに行くのよ!!」
お嬢様は最後まで話を聞かずそのまま通り過ぎようとしたが、名指しで呼び止められた。
フェルルと呼ばれた少女は呆れたように立ち止まり、振り返った。
「……用はそれだけでして? 私は忙しいんですのシャル」
「むぅ……」
シャルは意地悪なフェルルに頬を膨らませながら唸った。
この光景を見ている警備員二人とキャルは、半ばほんわかしながらこの姉妹を見守っている。
「……あ、そうでした。フェルル姉様にお手紙が来ているんだった!」
「言葉遣いがはしたないですわよシャル。……手紙?」
フェルルは妹の言葉遣いを訂正したのち、気になる単語が聞こえ復唱した。
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「……これは帝国の紋章。龍に囚われているかのような彫刻……間違いない、ドラグナイト東帝国からの手紙だわ」
フェルルはどこからの手紙かわかるや否や、すぐさま手紙を開封し内容を読み出した。
中には大小の大きさが違う三枚の紙が入っており、大きいほうの紙は文字がずらりと書かれていた。もう一つの小さい紙はトランプくらいの大きさで二枚同じ物が封入されていた。
――ご武運をお祈りしています。
「――って、どうして私が帝国に行かないといけないんですの! ご丁寧に帝国行きの船のチケットまで用意されているし……」
「お嬢様……お屋敷を初めて出れますね!」
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そして今日、アスタリア王国のお姫様、フィルクラム・フォン・アスタリア第一王女は帝国へと行く!!
「――こんな外出の仕方はいやですわ!」
「でも、外に出られることはうれしいんじゃないの?」
口では否定しても内心、どちらにせよ外に出られるのだからうれしさのほうが勝ってしまう。追い打ちをかけるかのようにシャルから言われ、気がつくと迷うことなくうなずいていた。
「心細いのならあたしが着いていってあげてもいいんだからね?」
シャルの年下とは思えない気が利く言動に一瞬フェルルの心は動くが、ふとあることを思い出し断ざるを得なかった。
「いえ……船のチケット、私とキャルの二人分しかないのでシャルは無理ですわね」
フェルルは申し訳なさそうに言った。
シャルの心遣いが……といえば野暮になってしまうが、事実、船のチケットは二人分しか用意されていなかった。
驚愕の事実を思い知らされ、シャルは口を開けたまま呆然とした。
「そん……な…………」
かなりへこんでいたシャルを見て、フェルルは助け船を出した。
「……あ~……シャル? 着いていきたいのならお父様に頼んでみては」
これがまさしく……
“必殺! 親の力!!”
「そ、そうよね! お父様に頼めばきっとあたしも同行させてくれるに違いないわ!」
シャルは機嫌を取り戻し、すぐさま駆けていってしまった。
取り残されたフェルル達はやれやれと言った様子でシャルの後ろ姿を見送った。
「――それでは私もこの辺で失礼しますね」
フェルルがそう言うと、キャルも後に続き一礼した。警備員二人もお礼の言葉を言うと頭を下げて業務に戻った。
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