魔王はまだ討伐しないようなので異世界ライフを楽しみます

転香 李夢琉

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乱闘編

第六話 ゴブリンとの戦い 5~8

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その数秒後仕佐が帰ってきた。それもかなり急いで

「はぁはぁはぁ」

かなり疲れ切っている。

「どうした?仕佐」

「はぁ、ゴブリンの集落を見つけた!」

息を切らしながら条夜に報告した。

「まじか!ラッキーだな、てかなんでそんなに疲れてるんだ?」

「影移動は魔法だからね、魔力が今少ないから.......体力も落ちてる.......」

「なるほど、王道だね。早速と、行きたいところだけど大丈夫?」

「んー無理かも、頼んだ」

「はは、しゃーねぇな、ちょっくら行ってくる!」

と言い残して仕佐を残してゴブリンの集落に向かった。

そして悲劇は起こった。 <追記>.......はずだった。とかいう風に地味にフラグを立てて見たり(笑)

「やっぱ、集落って言うくらいだから相当居るんだろうなー」

木々の間を走りながらわくわくしている。

え?!どういうことだ?!、スキル隠密

とっさの判断で隠密を使った、その判断は正しかった。

ゴブリンの集落に着いた。そして、いや集落ではなかった。まさしく町だ

???やべぇ情報の処理が追いつかねぇ、仕佐は集落って言ってたよな?

もちろん仕佐の情報は合っている、ではなぜ集落ではなく町なのかその答えは


『(いやー、久々だねー。でなんでかっていうと仕佐が条夜向いて来た方向は北で、普通に考えれば南に行けば集落がある、んだけど条夜は南西に向かって走った。と言うことなんだよね笑ま、つまり方向音痴だって言うこと)

条夜.......大丈夫かな?

(まあ大丈夫なんじゃない?)

そんな他人ごとみたいにさー

(それより魔力が枯渇してるんじゃなかったっけ?)

やべそうだった、どうにかならない?

(方法はあるよ)

教えて!

(寝るかポーション飲むかだ!!)

えー、ポーションないしここで寝るのは危なすぎるだろ

(まあ、どっちにしろ決めるのは仕佐だけどね)

あと、思うんだけど主人公変わってないか?

(いやいや変わってないよ、ただ条夜の方を見る方が面白いでしょ?)

まあ、確かになんだけど!

(それにさ、ほら)』


そういうと目の前薄い板のような物が現れ、そこに条夜が映っている。
しかも戦いの最中だった、見事な戦いだ、魔法と体術を上手く使い次々とゴブリンを倒している。


『すごい!勇者の僕よりすでに強いんじゃないか?

(確かに、異世界オタクSSがあるから戦いの知識もあるだろうしな)

えぇそれはずるくない?でもこのまま黙って見てるのも.......くそ!僕は、いや俺は勇者に選ばれたんだ!だから条夜だけには負けたくない!絶対に!

(うんうん、その意気だよ)

ボソ(突然来たな笑、それに.......フッ笑笑、笑えてくるよ)』


その頃条夜は、仕佐の思ってる以上に苦戦していた。

ゴブリンの攻撃が左肩に当たった。

「うっ」

くそ、倒しても倒しても、きりが無い!まだ300以上は居るぞ!

見渡す限りのゴブリンだ。するとゴブリンの手が止まった。

「なんだ?」

ゴブリンの攻撃が.......止んだ?どういうことだ?

するとゴブリンが左右に分かれだした。そして出来た間から周りのゴブリンより格段とでかい魔物が歩いてきた。その魔物の高さ約3メートルほどあり、右手には長方形のような包丁?を持っている。

なんだあいつ!でかすぎるだろ!軽く3メートルはあるぞ!ゴブリンというよりもはやオークだろ!
目の前にはゴブリンの大群に巨大な魔物オーク。後ろもゴブリン。その後ろはさっき抜けてきた森。

「やっべー、勝てる気がしねぇ」

と、弱音を吐きながら苦笑いをした。

こんな時に仕佐が居てくれたら.......て、ダメだダメだ、今はどう生き残るかを考えないとそれに.......

「ウォ゛ー!!」

巨大なゴブリンが襲いかかってきた。

とっさに後ろにジャンプしながら魔法を放った。

「くそ!、ファイアーボール!」

胸部に命中した、しかしダメージが少ない。

くそ!魔力はもう少ないしどうしよう!!取りあえずあのゴブリンを鑑定!

  ハイ・ゴブリン Lv23 状態 怒
 Hp1230/1270 魔力90/98 素早さ77 筋力82 知力21
 属性 土 

まじかよ.......こんなんでどうやってこの状況を打破しないといけないんだよ。笑笑

突然条夜が一人で高々と笑い始めた。

これは、全言撤回だな笑「そして悲劇は起こった.......はずだった。」はずどころの問題ではないな、しかもしっかりとフラグ回収しちまったよ笑、どうしたもんかな?仕佐に頼まれたし、かといってあんなのから逃げる隙も無いし.......

そんなこんな考えている内に、周りに居たゴブリン共が一気に攻めてきた。

まずい!早く避けないと!

すると突如レベルアップの音が頭に鳴り響いた。

「ピロピロピロピロピロピロン!」

 Lv3 → Lv7、Hp143 → Hp358、魔力92 → 魔力275、

 素早さ75 → 素早さ92、知力82 → 知力88になりました。

 さらに火(H)が火(E)になります、よって「ファイアボールD」が「火炎弾D」になります。

 許容以上のダメージを受けたため「物理耐性D」を取得しました。

 土魔法「ロックウォールD」「土降らしD」を取得しました。

うわ!あったま痛い、けど!Lvが上がって底付きそうだった魔力が回復した。これでなんとか危機は乗り越えれそうかな?

すると、これからと言うときに雲行きが怪しくなってきた。

おいおいまじかよ、雨なんか降りだしたらせっかくの火炎弾が使えなくなるじゃないか!それに、かなり暗くなってきたな、そろそろ帰らねぇとまじでやべぇ。

「ゴロゴロゴロ、ドガーン!」

その予想は当たった、小降りだった雨の勢いもどんどん強くなっていく。

これじゃぁ流石にゴブリンも.......

なんとさっきまでたくさんいたゴブリンがいなくなっていた!

「え!どこに消えた?!」

すると一匹のゴブリンが来た。

「アメ、キライキュウセン」

と、言うとゴブリンの家?に連れて行ってくれた。

「わ、分かった.......」

なんか、すごいことになったな(笑)

そのゴブリンの家?は、かなりしっかり造られていて、この雨でも雨漏りをしていない。外は物凄い轟音だ。

なんか.......ゴブリンの住み家と言ったら、屋根が藁で出来てて壁はボロボロの木で出来てるとか、洞窟の中に住んでるとかだと思うんだけど.......ラノベの王道が.......

 なんと!この家はレンガで出来ている。レンガのまわりを、コンクリやセメントとも違う何かで固めてある。さらに!内装にはなんと机に椅子、それにベットもあった。まあもちろん、テレビや冷蔵庫とかいう電気機器は流石に置いてないけどね。と条夜がくつろいでいるが

 その頃仕佐はと言うと木の上で物理障壁を貼って、隠密で寝ていた。
さっきまでの威勢はどこにいった!ていう感じだな(笑)


『(皆思ったよな?雨降ってるのに濡れるんじゃないかって、でもね物理障壁を貼ってるんだ物理つまり雨も物理だろう?だからってわけ、それに隠密でいびきとかの音を遮断しているから、見つかりにくいってわけだね。でも姿は消してないから、見上げたら人が寝てるーて思われるだろうね。)

条夜を、捜さないと.......

(寝言言ってるよ笑笑、条夜はレベルがもう7だけど、まだ仕佐は1だからなぁー、もっと頑張って貰わないと笑)』


「ドウダ?イゴコチハイイダロウ?」

条夜がくつろいでいると1匹のゴブリンが尋ねてきた。

「うん!いやーそれにしても、ゴブリンにこんな家が造れるなんて想像もしてなかったな!」

「ピロン」

すると突然音が鳴った。

 魔物言語を習得できます。習得しますか? YES or NO

そりぁもちろん!YESだ!

 魔物言語Ⅰを習得しました。ゴブリンの言葉を解析し、聞き取りやすい言葉に自動変換されます。

おー超便利じゃんか!でも.......魔物言語「Ⅰ」? なぜ?まあいいか

「ここら一帯の家はゴブリンが創った物ではありません」

おー、聞き取りやすい!

「え?どういうこと?」

「今はゴブリンの町ですが、もともとは人族が住んでいた地でした」

「え?!じゃあ君らが押しかけて奪ったり?」

「いえいえ、そんなことはしてませんよ」

え、じゃあいったいこんなに広い町を捨てて人族達は、どこにいったって言うんだ?
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