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深刻な不良氷河期
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さて、俺たちは許したとは言ったが、それはあくまでも俺たちだ。まあ、ほかの野原と梶原にトップを殴れってのもいいづらいし、そもそもそれは俺らが決めることではない。
だが、倒れ伏した肉原に近づく集団が見える。あれは、チョコレート・カカオだ。この学校でも5本の指に入る巨大なチーム、というか、学校唯一のレディースである。
郷田は3年には女子がいない、レディースもないと思っていたようだが、実際はいる。ほとんどが2年で構成されているがそれを取りまとめるのは3人の3年だ。だが、郷田が見つけられなかったのも無理はない。
3人とも、普通の格好をしているのだ。俺も、詳しいことは知らないが。
いわく、今時さらしとかダサいから。だとか、
いわく、清楚系のほうがモテるから、だとか。
いわく、一応大学はちゃんとしたところに行きたいから、だとか。頭も普通にいいらしい。
そんな3人のトップが俺たちの前に立っている。
一人の眼鏡をかけたふわっとした癖毛の優しそうな女性が俺に話しかけてくる。
「ええと、君がかき氷連合会の加賀谷君ですか?」
「は、はい。」
知的な印象も受ける。正直少し苦手かもしれない。何か悪いことでもしたのだろうか。さすがに女と殴り合うわけにもいかないが。
だが、そんな予想に反し、3人はお礼を言ってきた。
「先ほどうちの図書委員の子を助けてくれたそうですね。どうもありがとうございます。」
図書委員?全く身に覚えがない。
すると、徳川が何かを思い出したように告げる。
「ああ、さっき、こいつが追っかけまわしてた子だな。」
ああ、あれか。
「あの子があの後私に報告してくれたので急いで向かったんです。ただ郷田さんに見つかるのは少し嫌でしたので様子をうかがっていました。」
なるほどな、そういうことか。
そして、この中で最も小柄なツインテール女子は、肉原の頭の上でうまくバランスを取りながら、
「ああ、かき氷連合会ね!知ってる知ってる。2年だけだけど結構有名なとこだよね!徳川加賀谷コンビの」
「は、はい、まあ、そうっすね。」
と、徳川に話しかけながらピョンピョン飛んでいる。もちろん肉原のうめき声はどんどん大きくなっているが、そんなことを気にする者は誰もいない。
だって、わかりきっていることなのだ。
唯一意味がよくわかっていない一般人の森本を放置して俺たちは話を進める。やはり代表の徳川が前に出る。
「一応俺たちとしてはもうやることはないんで、あとは好きにしてもらって構わないっす。」
そしてその話を聞いているのが、最後の一人、頼れる姉御といった雰囲気を持った正統派の美しい女性であった。
「うん、確かに、ありがとう。それじゃあ、遠慮なくいただこう。」
そういってぱんぱんと手をたたく。すると先ほどの女子生徒が、重いゴミを運ぶときに使うカートと、ガムテープを持ってきた。
「それじゃあ、春香、そこどいちゃいなさい。」
「はーい」
どうやらあの小柄な女子は春香というらしいが、肉原の頭蓋骨から飛び降りる。解放されたと勘違いした肉原は3人を見て固まってしまう。
「それじゃあ、行こうか。」
「え、ちょ、ま、待ってくれ!い、いやだ!いや、ぐほおぉっ!」
眼鏡の女性が靴の裏で思いっきり腹を蹴ったようだ。
「はい、おとなしくなりましたよ。さあ、今のうちにやっちゃいましょう。」
「そうだな」
「はーい」
二人も合意して、肉原の口をガムテープでふさぎ、ビニールひもで軽く縛ってからカートに乗せ(俺たちも手伝った。)ドナドナと運んで行った。肉原がおびえた目をしていたが、まあ、あいつが悪い。それにしても、
「あの人たち、なんか演技してるな。コスプレ系か?」
「お、気づいたか加賀谷。」
徳川が肯定する。いやだってなんというか違和感を感じたのだ。同じ不良だからわかる。
「いや、普通じゃないのか?」
森本は全く気付いていないようだが、俺たち不良にはわかる。ぱっと見のキャラとなんか内にあるものが違うというか。
「女子ってのはギャップ萌えってのがあるからな。あえて違う性格を最初にしておくチームもいるだろ。ほら、敬語使う系キャラの不良とかもいるし。そういうタイプだよ。」
「ああ、あれって、漫画やゲームの世界だけじゃないのか。」
森本が納得してくれた。
まあ、漫画とかと違って、実際は本性がすごい怖いとも限らない。まあ、今回は怒ってるだろうから何とも言えんが、静かな奴が、急にうるさくなったりしたのは俺も見覚えがある。
俺たち不良業界の中で流行っている、不良のコスプレ化である。自分のキャラを大幅に変えて楽しむ。東雲は『ネットゲームのアバターに近い』みたいなことを言ってたがそれでだいたいあってると俺も思う。
「最近レディースの間で流行ってるらしいぞ。違う性格になりきって活動するの。だからまあ、今回もそれだろうな。」
後で山崎に聞いたところ、最初のおとなしい眼鏡の人が、湯別あかね、小柄の女子が古谷春香(ふるたにはるか)最後の黒髪ロングの人が石川百合(いしかわゆり)というらしい。評判もとてもよく、猫をかぶっているかどうかを聞いた森本が怒られていた。まあ、女子にそういうことを聞いてはいけないっていうしな。東雲は、『猫をかぶらない奴なんてよっぽどのバカだけ』と言っていたが、本当にその通りだ。そして、俺たちもいつまでも勝者の余裕に浸っているわけにもいかなかった。
「それにしても」
森本がつぶやく。どうしたのだろうか。
「いや、なんというか、一般人の女子生徒が被害に遭っただけで、動くのか、あの生徒別に不良じゃないよな。」
ああ、そういうことか。でも、そりゃそうだろう。
俺の代わりに徳川が説明してくれた。
「そりゃあ、関係ないやつにむやみやたらと手を出してたら、俺たちだって止めるさ。女に無茶苦茶する奴は、なおさら不良に怖いイメージを持たせるだけだ。不良のイメージダウンになる。新しいのが入ってこなくなるからな。」
森本の言うとおりだ。俺も続く。
「ただでさえ最近ではうちの学校に不良が入ってこないって嘆いてたからな。俺たちは2年だけの連合で最後には溶けてなくなると決めてるからいいけど、ほかの連中は頑張って新入生のご機嫌取りだぞ。最近は年下に手を出すのも原則禁止って一部のところではobから命令が出てるらしい。そんなときにあんなみっともないことしてみろ。相当凶暴な連中でもない限り誰だって止めに入るぞ。」
一匹狼ならともかく、見かけたのがチームなら絶対に止めに入ってる。このご時世不良が生き残るのは大変なのだ。
「へえ、そういうことはちゃんと考えてるんだな、お前ら。」
森本が感心しているが、別に考えてるわけではない、そうしないと不良として終わるからそうしているだけである。
「まあなんにせよ、チョコレート・カカオにつかまった以上、あいつはもうおしまいかな。」
「そうだな、カシューナッツ親衛隊自体がなくなってもおかしくないしな。」
徳川の言葉に、俺も同意する。あれだけ大暴れして不良の顔に泥を塗ったのだ。今頃はおそらくひどい拷問にかけられているだろう。
さっきの一件でチョコレートカカオの連絡先をゲットしたらしい徳川が送られてきた画像を見せてきた。
「あ、こりゃあだめだな。え、ばらまくって、うわ、まじかよ。」
そこには詳しくは言えないが、ホニャララがホニャララになってホニャララに突き刺さっているという、本来ならモザイクが必要な画像であった。ちなみにほかの画像には、さっきの3人のスリーピースが写っている。これは、想像してた以上にえげつない。
森本がしきりに見せてくれてといっているが、これは見ないほうがいいだろう。一般人には刺激が強すぎる。
「え、でも、最近はあんまり過激なことは減ってるんじゃないのか?」
と、森本が聞いてくる。うーん。
「それは身内に関してだ。敵に関してはやっぱりな。とくにああいうクズにはこれくらいの目に遭ってもらわないと…つってもこれはやべえな。」
「ああ、こればらまかれたら、俺なら不良やめるどころか学校辞めて遠くへ引っ越すぞ。」
森本が見せろ見せろとねだってくるが、こればっかりは俺たちが胸の中にしまうほかなかった。本来ならモザイクをかけまくるべき写真だ。しかも連射したのか何枚も送られてくる。俺たちの心にはさっきまであれだけ毛嫌いしていた肉原に対する同情の心が芽生えていた。
だが、倒れ伏した肉原に近づく集団が見える。あれは、チョコレート・カカオだ。この学校でも5本の指に入る巨大なチーム、というか、学校唯一のレディースである。
郷田は3年には女子がいない、レディースもないと思っていたようだが、実際はいる。ほとんどが2年で構成されているがそれを取りまとめるのは3人の3年だ。だが、郷田が見つけられなかったのも無理はない。
3人とも、普通の格好をしているのだ。俺も、詳しいことは知らないが。
いわく、今時さらしとかダサいから。だとか、
いわく、清楚系のほうがモテるから、だとか。
いわく、一応大学はちゃんとしたところに行きたいから、だとか。頭も普通にいいらしい。
そんな3人のトップが俺たちの前に立っている。
一人の眼鏡をかけたふわっとした癖毛の優しそうな女性が俺に話しかけてくる。
「ええと、君がかき氷連合会の加賀谷君ですか?」
「は、はい。」
知的な印象も受ける。正直少し苦手かもしれない。何か悪いことでもしたのだろうか。さすがに女と殴り合うわけにもいかないが。
だが、そんな予想に反し、3人はお礼を言ってきた。
「先ほどうちの図書委員の子を助けてくれたそうですね。どうもありがとうございます。」
図書委員?全く身に覚えがない。
すると、徳川が何かを思い出したように告げる。
「ああ、さっき、こいつが追っかけまわしてた子だな。」
ああ、あれか。
「あの子があの後私に報告してくれたので急いで向かったんです。ただ郷田さんに見つかるのは少し嫌でしたので様子をうかがっていました。」
なるほどな、そういうことか。
そして、この中で最も小柄なツインテール女子は、肉原の頭の上でうまくバランスを取りながら、
「ああ、かき氷連合会ね!知ってる知ってる。2年だけだけど結構有名なとこだよね!徳川加賀谷コンビの」
「は、はい、まあ、そうっすね。」
と、徳川に話しかけながらピョンピョン飛んでいる。もちろん肉原のうめき声はどんどん大きくなっているが、そんなことを気にする者は誰もいない。
だって、わかりきっていることなのだ。
唯一意味がよくわかっていない一般人の森本を放置して俺たちは話を進める。やはり代表の徳川が前に出る。
「一応俺たちとしてはもうやることはないんで、あとは好きにしてもらって構わないっす。」
そしてその話を聞いているのが、最後の一人、頼れる姉御といった雰囲気を持った正統派の美しい女性であった。
「うん、確かに、ありがとう。それじゃあ、遠慮なくいただこう。」
そういってぱんぱんと手をたたく。すると先ほどの女子生徒が、重いゴミを運ぶときに使うカートと、ガムテープを持ってきた。
「それじゃあ、春香、そこどいちゃいなさい。」
「はーい」
どうやらあの小柄な女子は春香というらしいが、肉原の頭蓋骨から飛び降りる。解放されたと勘違いした肉原は3人を見て固まってしまう。
「それじゃあ、行こうか。」
「え、ちょ、ま、待ってくれ!い、いやだ!いや、ぐほおぉっ!」
眼鏡の女性が靴の裏で思いっきり腹を蹴ったようだ。
「はい、おとなしくなりましたよ。さあ、今のうちにやっちゃいましょう。」
「そうだな」
「はーい」
二人も合意して、肉原の口をガムテープでふさぎ、ビニールひもで軽く縛ってからカートに乗せ(俺たちも手伝った。)ドナドナと運んで行った。肉原がおびえた目をしていたが、まあ、あいつが悪い。それにしても、
「あの人たち、なんか演技してるな。コスプレ系か?」
「お、気づいたか加賀谷。」
徳川が肯定する。いやだってなんというか違和感を感じたのだ。同じ不良だからわかる。
「いや、普通じゃないのか?」
森本は全く気付いていないようだが、俺たち不良にはわかる。ぱっと見のキャラとなんか内にあるものが違うというか。
「女子ってのはギャップ萌えってのがあるからな。あえて違う性格を最初にしておくチームもいるだろ。ほら、敬語使う系キャラの不良とかもいるし。そういうタイプだよ。」
「ああ、あれって、漫画やゲームの世界だけじゃないのか。」
森本が納得してくれた。
まあ、漫画とかと違って、実際は本性がすごい怖いとも限らない。まあ、今回は怒ってるだろうから何とも言えんが、静かな奴が、急にうるさくなったりしたのは俺も見覚えがある。
俺たち不良業界の中で流行っている、不良のコスプレ化である。自分のキャラを大幅に変えて楽しむ。東雲は『ネットゲームのアバターに近い』みたいなことを言ってたがそれでだいたいあってると俺も思う。
「最近レディースの間で流行ってるらしいぞ。違う性格になりきって活動するの。だからまあ、今回もそれだろうな。」
後で山崎に聞いたところ、最初のおとなしい眼鏡の人が、湯別あかね、小柄の女子が古谷春香(ふるたにはるか)最後の黒髪ロングの人が石川百合(いしかわゆり)というらしい。評判もとてもよく、猫をかぶっているかどうかを聞いた森本が怒られていた。まあ、女子にそういうことを聞いてはいけないっていうしな。東雲は、『猫をかぶらない奴なんてよっぽどのバカだけ』と言っていたが、本当にその通りだ。そして、俺たちもいつまでも勝者の余裕に浸っているわけにもいかなかった。
「それにしても」
森本がつぶやく。どうしたのだろうか。
「いや、なんというか、一般人の女子生徒が被害に遭っただけで、動くのか、あの生徒別に不良じゃないよな。」
ああ、そういうことか。でも、そりゃそうだろう。
俺の代わりに徳川が説明してくれた。
「そりゃあ、関係ないやつにむやみやたらと手を出してたら、俺たちだって止めるさ。女に無茶苦茶する奴は、なおさら不良に怖いイメージを持たせるだけだ。不良のイメージダウンになる。新しいのが入ってこなくなるからな。」
森本の言うとおりだ。俺も続く。
「ただでさえ最近ではうちの学校に不良が入ってこないって嘆いてたからな。俺たちは2年だけの連合で最後には溶けてなくなると決めてるからいいけど、ほかの連中は頑張って新入生のご機嫌取りだぞ。最近は年下に手を出すのも原則禁止って一部のところではobから命令が出てるらしい。そんなときにあんなみっともないことしてみろ。相当凶暴な連中でもない限り誰だって止めに入るぞ。」
一匹狼ならともかく、見かけたのがチームなら絶対に止めに入ってる。このご時世不良が生き残るのは大変なのだ。
「へえ、そういうことはちゃんと考えてるんだな、お前ら。」
森本が感心しているが、別に考えてるわけではない、そうしないと不良として終わるからそうしているだけである。
「まあなんにせよ、チョコレート・カカオにつかまった以上、あいつはもうおしまいかな。」
「そうだな、カシューナッツ親衛隊自体がなくなってもおかしくないしな。」
徳川の言葉に、俺も同意する。あれだけ大暴れして不良の顔に泥を塗ったのだ。今頃はおそらくひどい拷問にかけられているだろう。
さっきの一件でチョコレートカカオの連絡先をゲットしたらしい徳川が送られてきた画像を見せてきた。
「あ、こりゃあだめだな。え、ばらまくって、うわ、まじかよ。」
そこには詳しくは言えないが、ホニャララがホニャララになってホニャララに突き刺さっているという、本来ならモザイクが必要な画像であった。ちなみにほかの画像には、さっきの3人のスリーピースが写っている。これは、想像してた以上にえげつない。
森本がしきりに見せてくれてといっているが、これは見ないほうがいいだろう。一般人には刺激が強すぎる。
「え、でも、最近はあんまり過激なことは減ってるんじゃないのか?」
と、森本が聞いてくる。うーん。
「それは身内に関してだ。敵に関してはやっぱりな。とくにああいうクズにはこれくらいの目に遭ってもらわないと…つってもこれはやべえな。」
「ああ、こればらまかれたら、俺なら不良やめるどころか学校辞めて遠くへ引っ越すぞ。」
森本が見せろ見せろとねだってくるが、こればっかりは俺たちが胸の中にしまうほかなかった。本来ならモザイクをかけまくるべき写真だ。しかも連射したのか何枚も送られてくる。俺たちの心にはさっきまであれだけ毛嫌いしていた肉原に対する同情の心が芽生えていた。
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