21 / 23
トリオ戦?
しおりを挟む
様子を窓から見ていた森本は、
「なるほど、トリオ戦か。なんというか、まあ、あるけどさ。ずいぶん珍しいの選んだな。とりあえずあいつらを集めないと。・・・・・あのオセロ盤は、見なかったことにしよう。関わってもいいことない気がする。」
と、実に正しい選択をし、先にかき氷連合会の本部に向かった。
俺がかき氷連合会に向かうと、すでにそこには森本が来ていた。
「遅いぞ、今から作戦会議を始めるから残りの連中も全員集めてくれ。」
どうやら相当やる気が入っているらしい。俺は急いで残りの連中に集合命令を出す。
全員が集まった後、森本は
「よし、今回の大会は予想外だが団体戦になった。正直珍しいタイプだが公式でもたまに行われることのある大会だ。俺と、徳川、それから加賀谷の3人で参加する。」
「了解。」
徳川が軽く答える。
だから俺も、
「うん、わかった。」
と答えた。
だが、そこで森本の話は終わらなかった。
「で、ここから先はお前たちに聞きたいんだが、お前らたしかチームグラタンと結託したんだよな。別々のトーナメントになってるが、大丈夫なのか?いやまあ、普通に考えれば勝率を上げるための戦略としてはありなんだが。」
森本が何やら難しい話をしている。多分郷田が適当にやっただけだと思うが、まあ、
「俺らにはさっぱりわからん。後で東雲に細かいことは聞いとく。でもまあ、俺たちは強くなっただろう。なら油断せずに頑張るだけだ。」
「…ああ、そうだな。」
実際チームグラタンは俺たちとは違うトーナメントの紙に書かれていた。ついでにトーナメント表を見ると最初の相手はカシューナッツ親衛隊だ。不良チームとしては正直大した相手ではないが、俺と徳川は大会が始まるまで、精神統一に努めるのであった。
カシューナッツ親衛隊。何を親衛しているのかは、親衛隊たちの中でも誰も知らない。そんな面々の最高戦力たちが、アーモンドチョコレートを食べながらやってきた。その体は、不良の中でも疎まれるなさけない肥満体系である。東雲いわく、「低身長はどうしようもないが、肥満は怠慢の結果」とのことで、ほかの不良たちの評価も、変に偉そうなだけで、実力が伴っていない集団の一つと、やはり良い評価は受けていない。
だが、そんなことを知る由もない。親衛隊長の肉原は告げる。
「なんだあ、相手はかき氷連合かあ、名前だけ聞くが、バカの集団じゃねえか。確か冬でも構わずかき氷を食って腹を壊してタイマンで負けたって聞くぞ。」
『アハハハハハ!』
笑い出す親衛隊たち。言っていることからして小物扱いされても仕方ないのが分かる小物っぷりである。
だが、そこに一般人である森本が食いついた。
「おい、お前らその話本当か?それが本当ならお前をバカ認定…いや、いいわ。もうわかってた。」
「違う!冬にかき氷を食べること自体は何もおかしくない!ただあの時は間違えて手作りのかき氷にしてしまったからなんだ!」
「ああ!悪いのは未熟な俺たちの体とかき氷の技術だ!かき氷自体は冬の食べ物だ!実際俺らの好きな店は冬にかき氷とグラタンを一緒に出すぞ!」
と、言い争いを脱線させながらやってくるのはかき氷連合会の総長、副総長、そして一般人の森本である。
集合場所は相も変わらず校庭だ。とりあえず不良は校庭に集まれというような意識を感じる。
だが、森本を含めた面々は、このグラウンドの変貌に対して大いに驚くことになる。
それは、あまりにも巨大なオセロ版だった。どれくらい大きいかといえば、窓から見るだけでオセロの盤面を観客が把握できる程度には大きかった。
そして、頭を掻きながら苦笑する、郷田のあほらしい説明が始まった。
人間将棋というものをご存じだろうか。人が駒になって人の指示通り動くあれである。
前に何かのテレビを見た郷田は人が駒となって動くこと、ではなく、あくまでもその大きさに対して感動してしまったらしい。だから巨大なオセロ版と巨大な駒を用意したとのことだ。
「本当は人を駒にしたかったんだが、ひっくり返すのがいちいち面倒でな。だから決勝まではこれで行こうと思う。一人が指示をだして、残りのやつらはそれをひっくり返す。これがこの大会のルールだ!」
「なんじゃそりゃああああ!」
森本の絶叫が響いた。
「だって、しょうがねえだろう。校庭で、割とみんなが見に来てくれてんだ。ちゃんと説明通り3対3だし。」
そんなことを郷田がのたまうが、森本の想像する3対3は3人が一試合ずつこなすだけの、個人戦3回分だ。それがこれでは正真正銘の団体戦だ。これでは自分が何のために不良に技術を教えたかが分からなくなってしまう。そして、悔しいことに、観客からすれば、普通にオセロをやるよりも盛り上がるだろうなと、そう思ってしまったこともつらかった。教室の窓の反応を見ると、相当盛り上がっていることが分かる。
だが、言い忘れてたと言わんばかりの郷田のルール説明に、森本は頭を回転させる。
「えーとな、指示をだす人は10回くらいで交代だ。だからみんな平等にひっくり返す役。指示をだす役ができるぞ。で、一回勝負だ!よし、これでルールは全部終わりだ。質問はあるか?あるなら俺にもわかるように言ってくれ。」
頭を抱える森本。だが不良の思考なら仕方がないと瞬時に切り替える。
そして、少しだけ感心する。
(…ふむ、なんだかんだ言って、不良にしては案外考えられたルールだな。要するに序盤、中盤、終盤で差し手の変わるオセロって考えたほうがいい。となると俺がどこでやるかって話になるがまあ、普通に考えれば俺が終盤だよな。)
そう考えていた森本だったが、徳川と加賀谷は、やはりというか、カシューナッツ親衛隊に絡まれていた。
なぜ俺は絡まれているのだろう。ただルールを聞いていただけだというのに。たしか向こうのリーダーの肉原だったか?東雲と似たり寄ったりの低身長だが、奴と違うのは体つきだ。何だろうか。普段から運動をしていないのがよくわかるほどのぜい肉、シュッとしている東雲も、こんな奴と比べられたくはないだろう。たしか聞いた話では、一般の男子に嫌がらせをしかけた結果、返り討ちにあったとも聞いているが、不良の風上にも置けないというのもあながちわかるような奴だ。
「おい、お前だよ!加賀谷ぁ!」
普通こういうことは総長か因縁のライバルに向かってするのが常識だと思うのだが。そう思ったのは徳川も同じらしく、
「よくわからんが、総長は俺だ。話があるなら聞くぞ。」
と、割って入る。肉原は少々ビビったようだが、すぐに俺たちに向かって罵倒を浴びせ始めた。
「うっせえ!お前らなんてどっちだっていいんだよ!力だけ強い馬鹿どもが!」
喧嘩を売られていることはわかる。だが疲れが見えないところを見ると、昨日郷田に誘われていない程度には2流だということだろう。それに
「最初に見たときに思ったが、お前のそれは、アーモンドのチョコレートだ。カシューナッツはもっと違う形のやつだな。多分。」
俺が言おうとしたことを、代わりに徳川が言ってくれた。だが、それがまずかったのだろうか。
「う、うるせえ!いいか、徳川!俺とお前でタイマンだ!俺は最後の手番に回る。だからお前も最後に来い!ぶっ潰してやる!」
「ああ、いいぞ。」
…森本に相談なして決めてもよかったのだろうか。
良いわけがなかった。
「いや、まあ、うん。不良の大将同士が決着をつけるってのはまああるからな。定番だ・・・はあ。」
どうやら森本は自分が最後の手番を務めるつもりであったらしい。いわく、
『前にも言ったが、オセロってのは最後に勝つのがいいんだよ。だから最後が一番大事なの。徳川はこの3人の中ではまあ、悪いけど一番弱い。だからなあ。』
とのことだ。現在の森本はどこからか普通サイズのオセロ版を借りてきたらしく精神統一をしているようだ。だが、一応悪いことをしたと、徳川とともに謝罪をする。だが、森本は別に俺たちに対して何か怒りをぶつけるといったことはなかった。
「まあ、気にするな。それでも俺ががんばって鍛えたんだ。それに。」
「それに?」
「あんなお前らとは違う意味で頭の悪そうな連中がお前らに勝てるとは思えん。」
見ると、肉原が近くへ見に来てしまった女子生徒を追いかけまわしている。女子のほうは今にも泣きそうだ。郷田がもうひとつのトーナメントに説明をしているすきを狙った悪質なふるまいだ。こんなことをするからほかの不良からも嫌われるのである。
仕方がないので、俺の飛び蹴りを炸裂させておいた。吹っ飛ぶ肉原。校舎のほうから上がる歓声。泣いてお礼を言ってくる女子生徒。
基本的にはいいことづくめだったが、運が悪いことに、ここに郷田が帰ってきてしまった。
すかさず郷田に告げ口をする肉原。反撃しない自分に対して飛び蹴りを食らわせたと訴えている。さすがにこれは言い逃れができない。かき氷連盟の面々には申し訳ないが、どうやら俺たちはここまでのようだ。
だが、俺たちにとっても郷田の反応は予想外だった。
「うーん、確かに喧嘩はご法度って言ったな。でもなあ。
泣いてお礼を言ってくる女子生徒と校舎の方からの歓声。これどう考えてもいいことをしたって感じだぞ。あの女の子は俺が来たから逃げてしまったみたいだが、やっぱり加賀谷を心配しているみたいだし。まあいいや、不問で。」
…どうやらいいことをすれば、いいことが帰ってくるというのは本当のことらしい。
「なるほど、トリオ戦か。なんというか、まあ、あるけどさ。ずいぶん珍しいの選んだな。とりあえずあいつらを集めないと。・・・・・あのオセロ盤は、見なかったことにしよう。関わってもいいことない気がする。」
と、実に正しい選択をし、先にかき氷連合会の本部に向かった。
俺がかき氷連合会に向かうと、すでにそこには森本が来ていた。
「遅いぞ、今から作戦会議を始めるから残りの連中も全員集めてくれ。」
どうやら相当やる気が入っているらしい。俺は急いで残りの連中に集合命令を出す。
全員が集まった後、森本は
「よし、今回の大会は予想外だが団体戦になった。正直珍しいタイプだが公式でもたまに行われることのある大会だ。俺と、徳川、それから加賀谷の3人で参加する。」
「了解。」
徳川が軽く答える。
だから俺も、
「うん、わかった。」
と答えた。
だが、そこで森本の話は終わらなかった。
「で、ここから先はお前たちに聞きたいんだが、お前らたしかチームグラタンと結託したんだよな。別々のトーナメントになってるが、大丈夫なのか?いやまあ、普通に考えれば勝率を上げるための戦略としてはありなんだが。」
森本が何やら難しい話をしている。多分郷田が適当にやっただけだと思うが、まあ、
「俺らにはさっぱりわからん。後で東雲に細かいことは聞いとく。でもまあ、俺たちは強くなっただろう。なら油断せずに頑張るだけだ。」
「…ああ、そうだな。」
実際チームグラタンは俺たちとは違うトーナメントの紙に書かれていた。ついでにトーナメント表を見ると最初の相手はカシューナッツ親衛隊だ。不良チームとしては正直大した相手ではないが、俺と徳川は大会が始まるまで、精神統一に努めるのであった。
カシューナッツ親衛隊。何を親衛しているのかは、親衛隊たちの中でも誰も知らない。そんな面々の最高戦力たちが、アーモンドチョコレートを食べながらやってきた。その体は、不良の中でも疎まれるなさけない肥満体系である。東雲いわく、「低身長はどうしようもないが、肥満は怠慢の結果」とのことで、ほかの不良たちの評価も、変に偉そうなだけで、実力が伴っていない集団の一つと、やはり良い評価は受けていない。
だが、そんなことを知る由もない。親衛隊長の肉原は告げる。
「なんだあ、相手はかき氷連合かあ、名前だけ聞くが、バカの集団じゃねえか。確か冬でも構わずかき氷を食って腹を壊してタイマンで負けたって聞くぞ。」
『アハハハハハ!』
笑い出す親衛隊たち。言っていることからして小物扱いされても仕方ないのが分かる小物っぷりである。
だが、そこに一般人である森本が食いついた。
「おい、お前らその話本当か?それが本当ならお前をバカ認定…いや、いいわ。もうわかってた。」
「違う!冬にかき氷を食べること自体は何もおかしくない!ただあの時は間違えて手作りのかき氷にしてしまったからなんだ!」
「ああ!悪いのは未熟な俺たちの体とかき氷の技術だ!かき氷自体は冬の食べ物だ!実際俺らの好きな店は冬にかき氷とグラタンを一緒に出すぞ!」
と、言い争いを脱線させながらやってくるのはかき氷連合会の総長、副総長、そして一般人の森本である。
集合場所は相も変わらず校庭だ。とりあえず不良は校庭に集まれというような意識を感じる。
だが、森本を含めた面々は、このグラウンドの変貌に対して大いに驚くことになる。
それは、あまりにも巨大なオセロ版だった。どれくらい大きいかといえば、窓から見るだけでオセロの盤面を観客が把握できる程度には大きかった。
そして、頭を掻きながら苦笑する、郷田のあほらしい説明が始まった。
人間将棋というものをご存じだろうか。人が駒になって人の指示通り動くあれである。
前に何かのテレビを見た郷田は人が駒となって動くこと、ではなく、あくまでもその大きさに対して感動してしまったらしい。だから巨大なオセロ版と巨大な駒を用意したとのことだ。
「本当は人を駒にしたかったんだが、ひっくり返すのがいちいち面倒でな。だから決勝まではこれで行こうと思う。一人が指示をだして、残りのやつらはそれをひっくり返す。これがこの大会のルールだ!」
「なんじゃそりゃああああ!」
森本の絶叫が響いた。
「だって、しょうがねえだろう。校庭で、割とみんなが見に来てくれてんだ。ちゃんと説明通り3対3だし。」
そんなことを郷田がのたまうが、森本の想像する3対3は3人が一試合ずつこなすだけの、個人戦3回分だ。それがこれでは正真正銘の団体戦だ。これでは自分が何のために不良に技術を教えたかが分からなくなってしまう。そして、悔しいことに、観客からすれば、普通にオセロをやるよりも盛り上がるだろうなと、そう思ってしまったこともつらかった。教室の窓の反応を見ると、相当盛り上がっていることが分かる。
だが、言い忘れてたと言わんばかりの郷田のルール説明に、森本は頭を回転させる。
「えーとな、指示をだす人は10回くらいで交代だ。だからみんな平等にひっくり返す役。指示をだす役ができるぞ。で、一回勝負だ!よし、これでルールは全部終わりだ。質問はあるか?あるなら俺にもわかるように言ってくれ。」
頭を抱える森本。だが不良の思考なら仕方がないと瞬時に切り替える。
そして、少しだけ感心する。
(…ふむ、なんだかんだ言って、不良にしては案外考えられたルールだな。要するに序盤、中盤、終盤で差し手の変わるオセロって考えたほうがいい。となると俺がどこでやるかって話になるがまあ、普通に考えれば俺が終盤だよな。)
そう考えていた森本だったが、徳川と加賀谷は、やはりというか、カシューナッツ親衛隊に絡まれていた。
なぜ俺は絡まれているのだろう。ただルールを聞いていただけだというのに。たしか向こうのリーダーの肉原だったか?東雲と似たり寄ったりの低身長だが、奴と違うのは体つきだ。何だろうか。普段から運動をしていないのがよくわかるほどのぜい肉、シュッとしている東雲も、こんな奴と比べられたくはないだろう。たしか聞いた話では、一般の男子に嫌がらせをしかけた結果、返り討ちにあったとも聞いているが、不良の風上にも置けないというのもあながちわかるような奴だ。
「おい、お前だよ!加賀谷ぁ!」
普通こういうことは総長か因縁のライバルに向かってするのが常識だと思うのだが。そう思ったのは徳川も同じらしく、
「よくわからんが、総長は俺だ。話があるなら聞くぞ。」
と、割って入る。肉原は少々ビビったようだが、すぐに俺たちに向かって罵倒を浴びせ始めた。
「うっせえ!お前らなんてどっちだっていいんだよ!力だけ強い馬鹿どもが!」
喧嘩を売られていることはわかる。だが疲れが見えないところを見ると、昨日郷田に誘われていない程度には2流だということだろう。それに
「最初に見たときに思ったが、お前のそれは、アーモンドのチョコレートだ。カシューナッツはもっと違う形のやつだな。多分。」
俺が言おうとしたことを、代わりに徳川が言ってくれた。だが、それがまずかったのだろうか。
「う、うるせえ!いいか、徳川!俺とお前でタイマンだ!俺は最後の手番に回る。だからお前も最後に来い!ぶっ潰してやる!」
「ああ、いいぞ。」
…森本に相談なして決めてもよかったのだろうか。
良いわけがなかった。
「いや、まあ、うん。不良の大将同士が決着をつけるってのはまああるからな。定番だ・・・はあ。」
どうやら森本は自分が最後の手番を務めるつもりであったらしい。いわく、
『前にも言ったが、オセロってのは最後に勝つのがいいんだよ。だから最後が一番大事なの。徳川はこの3人の中ではまあ、悪いけど一番弱い。だからなあ。』
とのことだ。現在の森本はどこからか普通サイズのオセロ版を借りてきたらしく精神統一をしているようだ。だが、一応悪いことをしたと、徳川とともに謝罪をする。だが、森本は別に俺たちに対して何か怒りをぶつけるといったことはなかった。
「まあ、気にするな。それでも俺ががんばって鍛えたんだ。それに。」
「それに?」
「あんなお前らとは違う意味で頭の悪そうな連中がお前らに勝てるとは思えん。」
見ると、肉原が近くへ見に来てしまった女子生徒を追いかけまわしている。女子のほうは今にも泣きそうだ。郷田がもうひとつのトーナメントに説明をしているすきを狙った悪質なふるまいだ。こんなことをするからほかの不良からも嫌われるのである。
仕方がないので、俺の飛び蹴りを炸裂させておいた。吹っ飛ぶ肉原。校舎のほうから上がる歓声。泣いてお礼を言ってくる女子生徒。
基本的にはいいことづくめだったが、運が悪いことに、ここに郷田が帰ってきてしまった。
すかさず郷田に告げ口をする肉原。反撃しない自分に対して飛び蹴りを食らわせたと訴えている。さすがにこれは言い逃れができない。かき氷連盟の面々には申し訳ないが、どうやら俺たちはここまでのようだ。
だが、俺たちにとっても郷田の反応は予想外だった。
「うーん、確かに喧嘩はご法度って言ったな。でもなあ。
泣いてお礼を言ってくる女子生徒と校舎の方からの歓声。これどう考えてもいいことをしたって感じだぞ。あの女の子は俺が来たから逃げてしまったみたいだが、やっぱり加賀谷を心配しているみたいだし。まあいいや、不問で。」
…どうやらいいことをすれば、いいことが帰ってくるというのは本当のことらしい。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説


ゼンタイリスト! 全身タイツなひとびと
ジャン・幸田
ライト文芸
ある日、繁華街に影人間に遭遇した!
それに興味を持った好奇心旺盛な大学生・誠弥が出会ったのはゼンタイ好きの連中だった。
それを興味本位と学術的な興味で追っかけた彼は驚異の世界に遭遇する!
なんとかして彼ら彼女らの心情を理解しようとして、振り回される事になった誠弥は文章を纏められることができるのだろうか?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる