ご主人様の仰せの通りに

氷室ゆうり

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ご主人様の仰せの通りに

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「ああ、のどが渇いた。おい、明菜」
「なんでしょうか、ご主人様」
明菜と言われたメイドが前に一歩出る。だがその表情は今にもとびかかりそうなほど主人をにらみつけており、本来の可愛らしい外見とは全く持って釣り合わない。
だが、そんな明菜も、ご主人様の命令には逆らえないようで、
「おい、もっと男にこびを売るような、はかなげな美少女を演出しろ。」
「は、はいっ、ううっ…」
即座に表情は、ご主人を恐れるような風貌へと変化した。

「これが何かわかるか?明菜。」
「いえ…ひうっ!」
無知は罪、とばかりに男は明菜の胸を揉み始める。
「いいか、お前の仕事は今日一日かけてこのバケツに母乳を出すことだ。牛乳を切らしていたからな。自分でそのあさましい胸をしっかり揉みしだき、しっかりミルクを絞れ。ああ、勿論俺が気持ちよく仕事が出来るように、喘ぎ声もちゃんと出すんだぞ。」
「はっ、はい、かしこまりましたぁっ!」
そのまま、必死に自分の胸を揉むために服をはだけさせる明菜。
だが、男は一つ思いついたようで、
「ははっ、そうだ、始める前に今の気持ちを聞いておこうか、しゃべり方も好きにしていいから、言ってみろ。」
すると、先ほどまで従順に命令を聞いていたメイドとは思えない大声で、
「やめろ!今すぐにだ!こんなあほみたいな命令今すぐにでも取り消せ!」
いつもの光景でいつもの反応だ。そして対する主の反応もまた、いつも通りであった。
「はっは、随分と威勢がいいな。そのままでいいから胸を揉んでみろよ。」
すると、反抗した態度のまま、明菜は自分の胸を揉み始める。当然本意ではなさそうだが、命令には逆らえないらしく、身体が勝手に動いているようだ。
「やめろっ、あっ、くそっ、殺すっ、元に戻ったらころしてやるっ、あっ、あんっ!」
「ああ、喘ぎ声もちゃんとな。」
この命令が、明菜にとって最悪につらかった。
「嫌だっ!もうあんな声出すのはッ、アッ、アンッ!やめてくれっ!アアンッ、止めてくれっ!あんっ!」
なにか口を開くたびに、強制的に喘がされる。元男であった明菜にとって、屈辱以外の何物でもなかった。



「ええと、次の命令は、どうしようかな…いったんいつもの口調にしろ、態度や表情もだ。」
「アアンッ!かしこまりましたぁぁっ!ああっ!ひぅっ!ああんっ!んっ!ひゃあっ!」
メイドが泣きながら自分の胸を揉みしだいている。はたから見ると淫乱なメイドにしか見えないだろう。
その様子をしばらく見ていた主は、「そろそろだな」と。一言。

「よし、そろそろ今の気持ちを聞いてみようか。とはいえ、あんな乱暴な表情と言葉じゃ萎えるから、今のまま、言いたいことだけ言っていいぞ。あとはそうだな、男を誘うようにやってみろ。」
その瞬間、メイドは色っぽく男を誘うようにまたを開き、まるで男を待ち焦がれる少女のような表情を見せ、
「アアンッ!お願いですぅっ!あたしをっ、あんっ!あんっ、男に戻してぇっ!やあんっ、もうっ、むりぃっ!もうこんなめいれいっ!やめてくださいぃっ!あんっ!あんっ、ああんっ!んっ!ひゃあっ!」
しかし発する言葉だけは恐怖と快楽に彩られたものばかりだ。
「なんでやめなきゃいけないんだよ。こんなに乳首立ってるのに。」
「ふぁあああ、つままないでくださいっ!ご主人さまっ、ああっ!ひぅっ!あたしはぁっ、男ですっ、男に触られてもっ、嫌悪感しかっ、アアアアンッ!もういやぁ!らめぇっ!」
「そうか、嫌悪感しか感じないか、それは良かった。」
男はそう笑うと、一生懸命胸をもんでいるメイドのマンコに、手を突っ込んだ。
「ひゃああんっ!やめてくださいっ。アアンッ!」
「そうか、なら自分でいじっていってみろ。」
「いやですっ!ああんっ!んっ!ひゃあっ!めいれいをとめてくださいっ!あんっあんっ、あんっ!手がっ!とまらないぃ!あんっ!やだっ!やだぁぁぁあ!」
無論、止まるはずがない。命令は、『じぶんでいじってイクこと』だ。
「ひゃああんっ!私はおとこですっ!ああんっ!イきたくないっ!んっ!ひゃあっ!」
「めんどいな、今すぐ絶頂しろ。」
「はい、ふぁあああああっ!イくっ!アアアアアンッ!」
あさましく絶頂するメイド。その様子を主は楽しげに見つめていた。



「アアンッ!ごしゅじんさまぁっ、あたしのからだっ、お使いくださいっ。ヒャアアアンッ!あっあっ!ああーんっ!」
無論、命令だ。誘うように、自分から求めるようにという命令だ。
だから、
「はあっ、はあっ、ああっ、ご主人様ぁッ!アンッ!気持ちいいですっ!あんっあんっ!」
この瞬間にも、明菜は内心悲鳴を上げているのだろう。
「少し本心を聞かせてみろ。」
「はい。ああんっ!なんてことをするんですかっ!ひゃあっ!抜いてくださいっ!アアンッ!元に戻してくださいっ!これ以上女の体でいると、あたしがあたしでなくなってしまいますっ!ああっ、ひゃうん!アンッ!」
「そうか、なら、女として男にこびるようにイってみろ」
「はいっ!らめぇっ!ご主人様のチンポっ、ずんずんってきてぇっ!ああんっ!イクっ!あたしっ!ご主人様のチンポでっ!いきますっ!イクっ!イッチャうぅぅっ!アアアアンッ!」
大好きなご主人に抱き着くように、息を切らして絶頂し、倒れこむ。


その後も主の遊びは続いた。
ある時は、
「アアンッアナルっ!気持ちいですうっ…やめてくださいっ!おしりなんていれられたくないれすっ!ひゃああっ!…おいっ!なんで尻の穴なんかっ!あんっ!やめてくれっ!ひゃああっ!そんなにおくまでつくなぁっ!イクっ!イっちまうっ!アアアアンッ!…ご主人様ぁすきぃ。」
と、おしりの穴を責め、
またある時は、
「クリトリスばっかりいじってもらえて光栄ですっ…やあアアンッ!刺激がつよくてぇぇっ!元に…アアアアンッ!らめらあっ!おとこにもどせぇぇっ!ひゃあああっ!アアアアンッ!イったっ!イったからっ!ひゃあああっ!…アアンッ、ご主人さまっいいですっ。」
クリトリスだけを必要以上に攻め立てた。本心をさらけ出し、さらけ出せず、明菜は肉体的にも精神的にも疲弊しながら、追い詰められていったのである。





「さてと、つぎは、とりあえず口調は…あれ?」
気が付くと、明菜が目の前で土下座している。

「お願いですっ!もう、戻して…解放してくださいっ!このままだと…身も心も女になってっ…ひゃあっ!」
ふむ、それはそれで面白そうだ。
「なあ、従順な明菜よ。おまえに私の子をはらむ権利をやろう、うれしいだろう?」
「っ!はいっ!」
さっきまでの悲壮に満ちたかおはどこへやら、
恋に落ちたような、幸せいっぱいのような表情と声で、主に向けてまたを開き。
「ご主人さまっ!あたしっ!ご主人様の子っ!一杯生みますっ!」
内心絶叫をあげつつも、見た目だけは嬉しそうに、そう告げた。


「ああんっ!またイったっ!おねがいだっ!アアアアンッ!もうやめてくれぇっ!お前の子なんてっ!生みたくないっ!ひゃあああっ!ああああああっ!」
仰向けになった男の上で、明菜は腰を動かし続けている。本来ならもう動けないほどに疲弊しているはずの明菜は、だが休むことも許されずに体を動かし続けていた。
「おや、さっきはあれだけ張り切っていたじゃないか。」
「それはぁっ!お前の命令でっ!あんっ!またイクぅっ!やだっ!やだぁぁぁあ!アアアアンッ!」
「男口調でも、可愛らしい声が出るようになったな。」
「う、うるさいっ!ひゃあっ!やめろっ!やめてくれえっ!」
「おや、楽しみだろう、そうだよな。」
「っ!はいっ。はああんっ!んっ!アアンッ!」
命令を受け、顔をひきつらせたままそれでも出てくる肯定の言葉。明菜は涙を流しながらご主人様に身をゆだねる。
そして、

「ヒャアアアアッ!アアアアアッ!あアアンッ!アアアアンッ!ごしゅじんさまぁっ、あたしはアアッ、男ですっ!ふぁあああああっ!元に戻してくださっ、アアアアッ!」
だが、そんな願いが届くはずもなく、
「お前のような男がいるか。はしたなくイってしまえ。」
「そんなっ!ふぁあああ、イクっ、イクぅぅぅぅぅぅっ!アアアアンッ!ファアアアアアッ!」

何一つ願いが叶うことなく、明菜はそのまま倒れこんだ。




その後、明菜は見事に妊娠し、今は病院のベットの上である。看護師さんからの評判もすこぶるいい、とてもやさしくてほんわかした人とうわさされている。
「やあ、明菜。」
「ご主人様、来てくださってありがとうございます。」
頭を下げ、丁寧にお辞儀をする明菜。
その顔は幸せいっぱいといった顔だった。
気を使ったのか、看護師が退出する。

「さて、そろそろいいかな、君への命令を解除する。どうせ動けないからな。」
その瞬間、喜びに満ちていた明菜の顔は曇り、

「嫌だ…何とかしてくれっ、俺は、男だっ、男なんだっ、あっ!動いたっ、ううっ」
「怖いか?」
「当たり前だっ!元にっ、元の体にっ、戻してくれっ!」
「残念だが無理だな。あと、さすがに大声はほかの人にばれるから、ある程度は女性っぽく振舞え。」
すると、いつものように、控えめで不安げな明菜が現れる。
「ご主人さまっ!お願いですっ!出産などしたくありませんっ!助けて…」
だが、分かっていた。そんな願いがかなうはずもないと。
「いやいや、お前はそんなことは思っていないはずだ。本当は、うれしくてたまらないんだろう?ご主人様である私の子を産むことができるんだから。」
そのことばに、やはり、明菜は、満面の笑みに戻り、
「はいっ!あたしっ、立派にご主人様の子を産んで見せます!」
やはり、命令には逆らえない。心にもない言葉でさえ、勝手に口からあふれ出してくる。
心にもないことを満面の笑みで語る明菜の眼に、一筋の涙が流れた。
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