戦国九州三国志

谷鋭二

文字の大きさ
上 下
54 / 57

【特別付録1】 島津義弘関連年表

しおりを挟む


●島津氏
薩摩国、大隅国、日向国の守護島津貴久の二男として生まれる。

1554年 (20歳)
 初陣。

1564年 (30歳)
日向国飯野城主に。

1572年 (38歳)
木崎原の戦で、わずかな兵力で日向国の伊東家に勝利。

1577年 (43歳)
 伊東家を追放。

1578年 (44歳)
豊後国から南下した大友宗麟に勝利。(耳川の戦)

1584年 (50歳)
肥前国の沖田畷の戦で、弟の島津家久が龍造寺隆信を討つ。

●家督相続
1585年 (51歳)
 子供のいない兄島津義久から家督を譲り受ける。(時期については異説有り)

肥後国の阿蘇家を下し配下に。

●九州の覇者
1587年 (53歳)
戸次川の戦に勝利し、筑前国と豊前国を除く九州一円を配下に。

●秀吉に降伏
20万の大軍で九州攻めを行った豊臣秀吉に、最後まで抵抗するが、兄島津義久の説得にやむなく降伏。

 本城である、内城に移る。

1592年~1597年 (58歳~63歳)
 二度に渡る朝鮮への侵攻(文禄の役・慶長の役)に参陣。

1595年
 居城を大隅国富隈城に移す。

1598年 (64歳)
 朝鮮からの引き上げでは殿軍を勤め、わずかな手兵で李舜臣の水軍に勝利するなど貢献。
 鬼石曼子(シーマンズ)と呼ばれ、恐れられた。

●関ヶ原
1600年 (66歳)
関ヶ原の戦の直前、初め東軍の徳川家康方についていたが、西軍の蜂起の際鳥居元忠の守る伏見城への入城ができず、仕方なく西軍につき伏見城攻め(伏見城の戦)にも参加。

 戦いの直前、夜討ちによる先制攻撃を提案するが石田三成に取り入れられず、これが尾をひいいたこともあり、合戦開始後も全く動こうとしなかった。

 西軍の敗北が決定的になったあと、敵陣への突破という捨て身の戦法で難を逃れ(島津の退き口)、海路薩摩国に戻り、桜島に蟄居。
この退却戦で、重臣である島津豊久(甥)や長寿院盛淳が討ち死に。

 家督を、養子で兄、島津義久の子、島津忠恒(家久)に譲る。

1602年 (68歳)
 当主、島津忠恒(家久)が上洛して徳川家康に謝罪、これにより島津家は薩摩国、大隅国など77万石を安堵される。

1604年 (70歳)
大隅国に国分城(舞鶴城)を築き移る。

1619年 (85歳)
 死没。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

海将・九鬼嘉隆の戦略

谷鋭二
歴史・時代
織田水軍にその人ありといわれた九鬼嘉隆の生涯です。あまり語られることのない、海の戦国史を語っていきたいと思います。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

肥後の春を待ち望む

尾方佐羽
歴史・時代
秀吉の天下統一が目前になった天正の頃、肥後(熊本)の国主になった佐々成政に対して国人たちが次から次へと反旗を翻した。それを先導した国人の筆頭格が隈部親永(くまべちかなが)である。彼はなぜ、島津も退くほどの強大な敵に立ち向かったのか。国人たちはどのように戦ったのか。そして、九州人ながら秀吉に従い国人衆とあいまみえることになった若き立花統虎(宗茂)の胸中は……。

抜け忍料理屋ねこまんま

JUN
歴史・時代
 里を抜けた忍者は、抜け忍として追われる事になる。久磨川衆から逃げ出した忍者、疾風、八雲、狭霧。彼らは遠く離れた地で新しい生活を始めるが、周囲では色々と問題が持ち上がる。目立ってはいけないと、影から解決を図って平穏な毎日を送る兄弟だが、このまま無事に暮らしていけるのだろうか……?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する

克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。

けもの

夢人
歴史・時代
この時代子供が間引きされるのは当たり前だ。捨てる場所から拾ってくるものもいる。この子らはけものとして育てられる。けものが脱皮して忍者となる。さあけものの人生が始まる。

処理中です...