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愛歌から見たお話
あの頃の私は
しおりを挟む高校受験も無事に終えた私達は、一緒の学校に通えるようになった。
湊音と出会ったのは同じクラスの教室。
各々、入学したばかりとあって同中同士で固まる傾向にあった。
それも初めの頃までで、今は気の合う子と一緒に仲良くしている感じだ。
私と歩は仲が良かったので、そのまま一緒にいたけど。
クラスに馴染み始めた頃、湊音だけが、特別誰とも仲良くしていないことに気が付いた。
やたら美人なこともあったが、この頃の湊音は近寄るなオーラを放ち、誰も寄せ付けようとしていなかった。
しかし歩はそんなオーラに気が付いていないのか、はたまた気付いていたからなのか、いつの間にか湊音と仲良くなっていた。
そして私達は、いつの間にか友人になっていた。
湊音の目立つ容姿は人目を…特に男子の目を引く。
そのことから、仲良くしている私や歩にまでその目が届いて、歩は特に男子から注目されるようになった。
元々可愛らしい顔をしていたのと、身体が大人へ成長する時期だったことも有り、歩は全体的に小柄の割に胸は大きい。
そのことで、身体目当ての輩が接触してくるようになった。
しかし歩のお姉さんは最強なのだ。
目敏く見つけ出しては、文字通りこてんぱんにしていたし、湊音も目を光らせていたことで歩に大きな被害は無かった。
そして歩自身、恋愛や彼氏などの色事には興味が無いようで。
私がイケメンだよね!と言っても、そうだね、と軽い調子だ。
こんな具合な歩に恋をする日がやってくるのか?と疑問に思った。
大学へ進学した私はある噂を耳にした。
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そんなイケメンならば是非拝みたい!
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