私の日常-それぞれの-

林原なぎさ

文字の大きさ
上 下
8 / 22
愛歌から見たお話

あの頃の私は

しおりを挟む



高校受験も無事に終えた私達は、一緒の学校に通えるようになった。


湊音と出会ったのは同じクラスの教室。


各々、入学したばかりとあって同中同士で固まる傾向にあった。

それも初めの頃までで、今は気の合う子と一緒に仲良くしている感じだ。


私と歩は仲が良かったので、そのまま一緒にいたけど。



クラスに馴染み始めた頃、湊音だけが、特別誰とも仲良くしていないことに気が付いた。


やたら美人なこともあったが、この頃の湊音は近寄るなオーラを放ち、誰も寄せ付けようとしていなかった。


しかし歩はそんなオーラに気が付いていないのか、はたまた気付いていたからなのか、いつの間にか湊音と仲良くなっていた。


そして私達は、いつの間にか友人になっていた。





湊音の目立つ容姿は人目を…特に男子の目を引く。

そのことから、仲良くしている私や歩にまでその目が届いて、歩は特に男子から注目されるようになった。

元々可愛らしい顔をしていたのと、身体が大人へ成長する時期だったことも有り、歩は全体的に小柄の割に胸は大きい。

そのことで、身体目当ての輩が接触してくるようになった。


しかし歩のお姉さんは最強なのだ。

目敏く見つけ出しては、文字通りこてんぱんにしていたし、湊音も目を光らせていたことで歩に大きな被害は無かった。


そして歩自身、恋愛や彼氏などの色事には興味が無いようで。

私がイケメンだよね!と言っても、そうだね、と軽い調子だ。


こんな具合な歩に恋をする日がやってくるのか?と疑問に思った。





大学へ進学した私はを耳にした。

キャンパス内でも有名とされる3人のイケメンはこの世で見たことも無い程のイケメンだと。


そんなイケメンならば是非拝みたい!


複数の女性に取り囲まれている3人を見つけた私は驚愕したのだ。



宮園那央。

へらへらしているがフェミニストと言われるだけあって、優しげな笑顔で対応するイケメン。

由緒正しいエリート警察出身出の多い宮園家のご長男だそうだ。


西園寺秀一。

全く女の子を相手にしていない物凄く仏頂面な人。

しかしその顔は恐ろしく整ったこの世の人とは思えない程の美形だ。

そしてあの大手WRホールディングスの経営を筆頭とした有名な資産家の三男坊。


神城大和。

色素の薄い髪は、フランス人であるお祖母様の名残りと言われており、きらきら輝く。

その輝きは髪に留まらず、正に王子様のような風貌。

ドンピシャな男性だ。

彼のお家も有名なタレント事務所を経営しており、正しく生まれも育ちもお坊ちゃまだ。



こうして初めて見た神城大和の虜になった私は彼を崇拝する。

あくまでファンなので、お遊び相手になりたいとかでは決して無い。


そして神城先輩は、ふたりとは違い、誠実で真面目な好青年。

中身まで完璧ときた!

崇拝する気持ちは高まる一方だ。




そしてこの頃の西園寺先輩は、の本気で恋愛はしないというスタンスだった。


一時、水瀬みなせ李菜りなという彼女が出来、このまま結婚までしてしまうんだろうと噂は持ちきりだった。


結局は別れたようだが、この女性関係の悪い人が、まさか自分のになるなんて思ってもいなかった。



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

私の日常

林原なぎさ
恋愛
恋愛事にはなんとなくのマイペースな松岡 歩(まつおか あゆ)とイケメン高スペックな西園寺 秀一(さいおんじ しゅういち)の授かり婚物語 *2019/08/09をもって本編を完結します *2019/09/12をもって一旦完結にします *また読みたいなどのお声がありましたら更新するかもしれません *ここまで読んで頂き、ありがとうございます *私の日常のサイドストーリーも更新していきますので宜しくお願い致します

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

獣人の彼はつがいの彼女を逃がさない

たま
恋愛
気が付いたら異世界、深魔の森でした。 何にも思い出せないパニック中、恐ろしい生き物に襲われていた所を、年齢不詳な美人薬師の師匠に助けられた。そんな優しい師匠の側でのんびりこ生きて、いつか、い つ か、この世界を見て回れたらと思っていたのに。運命のつがいだと言う狼獣人に、強制的に広い世界に連れ出されちゃう話

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

溺愛彼氏は消防士!?

すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。 「別れよう。」 その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。 飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。 「男ならキスの先をは期待させないとな。」 「俺とこの先・・・してみない?」 「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」 私の身は持つの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。 ※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

処理中です...