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ヴァルエンツァ魔王軍ハルト専属メイド隊
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リオネス王国の南西、およそ二十キロに位置する断崖“エローザ岬”。
海神の怒りを鎮めるため、巫女エローザが身を投げたという伝承が今も語り継がれている。
その先端に、まるで空から突き立てられたように浮遊城が浮かんでいた。
三千メートルの高さを持つひし形の巨体は、中央で幅二キロを超え、上部には城と三本の物見やぐら――避雷針も兼ねた塔がそびえ、最高点で九百メートルに達している。
下方は荒々しい岩盤がむき出しのまま垂れ下がり、その底部が海面にわずかに着水していた。
外からは巨大な岩塊にしか見えないが、その内には幾層にも重なる構造体が隠されているという。
岬の断崖と高さをそろえるように、その岩盤の途中、百三十メートル上に“最深部ゲート”が設けられ、一本の橋が岸との間を結んでいた。
周囲には門番や見張りが配され、荷馬車が行き交う交易拠点として機能している。
黒と赤を基調にした鎧を纏った女兵士たちが、リオネスから来た商人たちと短く言葉を交わしていた。
橋を渡り、岩盤内部の通路を抜けた先には、広大な城下町が広がっている。
高所ゆえに空気は澄み、見下ろせば遥か下に海面が揺れていた。
地上から見上げれば、浮遊城は常に雲の層に包まれているはずだが、ここには日差しが届いている。
本来なら、潮風が家々の屋根や壁を腐食させてもおかしくはない。
だが、魔力によって制御された巨大なエアフィルターが空気中の塩分を分離しており、磯の匂いすら感じられなかった。
石造りの街並みはどこか乾いており、空の上にあるとは思えないほど落ち着いた空気を保っている。
「良い天気だ。我が故郷がはっきりと見える。シャーロットも同じ空を見上げているのだろうか?」
城壁の外縁部、風を遮るものもない細い足場に、ハルトは静かに立っていた。
その先は空と海しかなく、一歩でも踏み外せば落下は免れない。
それでも彼は、空を見上げるようにして、呟いていた。
勇者ハルトは、若く美しい元婚約者の顔を青空に思い描くが、ハッと我に返る。
「いかん、これは浮気か? そうかもしれないが、我が伴侶は妬きもちの一つも妬いてはくれないだろうな」
そう口にしながら、彼の脳裏に浮かんだのは、かつての婚約者ではなかった。
黒鉄の角、冷たい眼差し、吐息の匂い――妻の面影が、瞼の裏に鮮やかに焼き付いていた。
元婚約者シャーロットの姿は、もはや記憶の靄の中だ。
「さて、城に戻るとするか」
城下町を囲む城壁は、浮遊岩盤の縁に沿って建てられている。
ハルトは、監視塔のついた裏門を通って中へ入った。
石畳の路地を抜けて、中央にそびえるザイゲンシュタット城へと向かう。
城門の脇に立つ兵が敬礼すると、彼は軽く会釈を返して中へ入った。
愛する妻が待つ玉座の間の前に立つと、自らの手で扉を開ける。
「「「「おかえりなさいませ、勇者さま」」」」
玉座の間の壁際に並ぶメイドたちが、一斉に頭を垂れる。
彼女たちは左右に二列、等間隔に並んでいる。
いずれも魔王フィデリアに仕える、魔の血を引く眷属たち。
見目麗しい少女ばかりで統一された、異様なまでの整然さが場を満たしていた。
「おかえり、我が夫よ」
「ああ、ただいま。フィデリア」
銀灰の肌に銀の瞳孔、白銀の髪を垂らした浮遊城の主――魔王フィデリアもまた、ハルトの到着に応じて顔を上げた。
巨大な玉座に腰かけ、頬杖を突きながら、サイハイブーツに覆われた脚を優雅に組んでいる。
その姿勢は明らかに尊大だが、高位魔族の血を引く者にしては、声をかけるだけでも十分な誠意と言えた。
ハルトに対してなにがしかの“気遣い”があることは、皆に伝わる。
この広間に玉座は一つだけ。魔王のための、絶対権威の象徴。
ハルトとてそこに座ったことはない。
フィデリアは案外許すかもしれない――が、彼に試す気はないし、それを勧める者もまた、存在しなかった。
「勇者さま、こちらをどうぞ」
「ああ、ありがとうミナ」
最近になって、ハルトのための椅子が用意されるようになった。
装飾の一切ない簡素な造りだが、材や作りは確かなものである。
かつてはフィデリアの傍らに立ったまま、他愛のない会話を交わすのが常だった。
それが今では、椅子に座り、ゆるやかに時を過ごす関係へと変わってきている。
「まぁ、散歩に出かけていただけだよ。ただいま、という程でもないんだけどね」
浮遊城の外縁は、直径およそ二キロほど。
街として考えれば手狭だが、軍事拠点としては破格の広さを誇る。
もっとも、ハルトの脚にかかれば、その端から端までの距離も、軽い散歩程度の話だった。
「それにさ……」
ハルトは椅子に腰を下ろしつつ、壁際に整列するメイドたちへと目を向ける。
「毎回これ、ちょっと大げさじゃないか? 帰ってくるたびに、ずらっと並んで頭を下げられると落ち着かないよ」
「何を言っている。こやつらは貴様の為に用意された、専属のメイドたちだ。主である貴様を出迎えるのは当然であろ? 我が夫よ」
「ありがたいけどさ……百人は多くない? 一人か二人で十分な気がするんだけど……」
言いよどむハルトに代わり、秘書であるミナが静かに口を挟む。
「正確には三百十六名です。二十四時間体制のため、三交代制でシフトを組んでおります。現在ここにいるのは、そのうちの百名です」
「はぁ~……」
ハルトは重たいため息をひとつ。
「知っているよ、だからますますって話だろ? 一日中、稼働する必要あるかい? 僕だって日の三分の一は寝ているんだぞ?」
「いついかなる時でも、勇者さまが“催された”際に、即座に“受精”できるよう体制を整えております」
「受精てっ! だからそうだとしても百人は多いでしょ!」
「我が夫よ、何が不満なのだ? 浮遊城に在住する、選りすぐりの八千名の“受精体”たち。その中からさらに精鋭を選んでいるのだぞ?」
ミナが銀色の眼鏡を光らせ続ける。
「ヴァルエンツァ魔王軍の親衛隊。その多くが再編され、組み込まれております。我々の美と強さの結晶――それが“勇者専属メイド隊”なのです」
「いやいやいや、僕の話ちゃんと聞いてる!? 質の高さとか関係ないの! 多いって言ってるの!」
「……間引けと、言うのか?」
フィディリアの声が静かに低く落ちる。
ハルトはビクリと肩をすくめた。
「我が夫よ。こやつらは、貴様のために誇りを持って、この任に就いておるのだぞ?」
「う……間引くとか、そんな言い方されるとさ……それはそれで困るというか……」
一瞬たじろいだハルトだったが、それでもなお、口を開いた。
「怒ってはいない、怒ってはいないんだが、トイレにまで着いてくる娘もいるんだぞ? 少々やりすぎではないか?」
「やりすぎ? 何がだ? 貴様のメイドだぞ?」
「ん? トイレだよ? 僕が用を足しに行ったら、すぐ後ろにピッタリだ」
「……何がおかしいのだ? 専属とは言うたが、当然ながらわらわの身の回りの世話も兼ねさせておる。が、あれらはあくまで貴様の専属だ。何ら不自然なことではあるまいに」
ハルトは額を押さえてうめいた。
「魔王さま、勇者さまは平民のご出身ですから」
ミナが横から静かに補足する。
「ふむ」
「おおう!? そうだよ、僕は平民出身さ。“貴族さま”は、用を足したあとにメイドに“拭かせる”とでも言うのかい?」
「そうだが?」
「えええぇぇええっ!?」
「我が夫よ、よもやだが……わらわが“下”の処理を自分でしていると思っていたのか?」
「と、いいますと!?」
「わらわは、そんなことせぬぞ。それは下賎の者がすることだ。わらわは“王”だぞ?」
フィデリアはふっと脚を組み替え、この場にいる存在すべてを見下ろすようにして言った。
「うそでしょ!?」
「嘘ではございません。“グルーム・オブ・ザ・ストゥール・メイド”――専用の役職名も存在する、由緒正しく、たいへん“名誉”な役目です。私、ミナ・クロイツナーですら、その栄誉を拝命するには至っておりません」
「平民出だろうが関係あるまい。いまや貴様は我が夫、我が半身なのだ。存分に――“拭かせる”がよい」
「拭かせるかっ!」
海神の怒りを鎮めるため、巫女エローザが身を投げたという伝承が今も語り継がれている。
その先端に、まるで空から突き立てられたように浮遊城が浮かんでいた。
三千メートルの高さを持つひし形の巨体は、中央で幅二キロを超え、上部には城と三本の物見やぐら――避雷針も兼ねた塔がそびえ、最高点で九百メートルに達している。
下方は荒々しい岩盤がむき出しのまま垂れ下がり、その底部が海面にわずかに着水していた。
外からは巨大な岩塊にしか見えないが、その内には幾層にも重なる構造体が隠されているという。
岬の断崖と高さをそろえるように、その岩盤の途中、百三十メートル上に“最深部ゲート”が設けられ、一本の橋が岸との間を結んでいた。
周囲には門番や見張りが配され、荷馬車が行き交う交易拠点として機能している。
黒と赤を基調にした鎧を纏った女兵士たちが、リオネスから来た商人たちと短く言葉を交わしていた。
橋を渡り、岩盤内部の通路を抜けた先には、広大な城下町が広がっている。
高所ゆえに空気は澄み、見下ろせば遥か下に海面が揺れていた。
地上から見上げれば、浮遊城は常に雲の層に包まれているはずだが、ここには日差しが届いている。
本来なら、潮風が家々の屋根や壁を腐食させてもおかしくはない。
だが、魔力によって制御された巨大なエアフィルターが空気中の塩分を分離しており、磯の匂いすら感じられなかった。
石造りの街並みはどこか乾いており、空の上にあるとは思えないほど落ち着いた空気を保っている。
「良い天気だ。我が故郷がはっきりと見える。シャーロットも同じ空を見上げているのだろうか?」
城壁の外縁部、風を遮るものもない細い足場に、ハルトは静かに立っていた。
その先は空と海しかなく、一歩でも踏み外せば落下は免れない。
それでも彼は、空を見上げるようにして、呟いていた。
勇者ハルトは、若く美しい元婚約者の顔を青空に思い描くが、ハッと我に返る。
「いかん、これは浮気か? そうかもしれないが、我が伴侶は妬きもちの一つも妬いてはくれないだろうな」
そう口にしながら、彼の脳裏に浮かんだのは、かつての婚約者ではなかった。
黒鉄の角、冷たい眼差し、吐息の匂い――妻の面影が、瞼の裏に鮮やかに焼き付いていた。
元婚約者シャーロットの姿は、もはや記憶の靄の中だ。
「さて、城に戻るとするか」
城下町を囲む城壁は、浮遊岩盤の縁に沿って建てられている。
ハルトは、監視塔のついた裏門を通って中へ入った。
石畳の路地を抜けて、中央にそびえるザイゲンシュタット城へと向かう。
城門の脇に立つ兵が敬礼すると、彼は軽く会釈を返して中へ入った。
愛する妻が待つ玉座の間の前に立つと、自らの手で扉を開ける。
「「「「おかえりなさいませ、勇者さま」」」」
玉座の間の壁際に並ぶメイドたちが、一斉に頭を垂れる。
彼女たちは左右に二列、等間隔に並んでいる。
いずれも魔王フィデリアに仕える、魔の血を引く眷属たち。
見目麗しい少女ばかりで統一された、異様なまでの整然さが場を満たしていた。
「おかえり、我が夫よ」
「ああ、ただいま。フィデリア」
銀灰の肌に銀の瞳孔、白銀の髪を垂らした浮遊城の主――魔王フィデリアもまた、ハルトの到着に応じて顔を上げた。
巨大な玉座に腰かけ、頬杖を突きながら、サイハイブーツに覆われた脚を優雅に組んでいる。
その姿勢は明らかに尊大だが、高位魔族の血を引く者にしては、声をかけるだけでも十分な誠意と言えた。
ハルトに対してなにがしかの“気遣い”があることは、皆に伝わる。
この広間に玉座は一つだけ。魔王のための、絶対権威の象徴。
ハルトとてそこに座ったことはない。
フィデリアは案外許すかもしれない――が、彼に試す気はないし、それを勧める者もまた、存在しなかった。
「勇者さま、こちらをどうぞ」
「ああ、ありがとうミナ」
最近になって、ハルトのための椅子が用意されるようになった。
装飾の一切ない簡素な造りだが、材や作りは確かなものである。
かつてはフィデリアの傍らに立ったまま、他愛のない会話を交わすのが常だった。
それが今では、椅子に座り、ゆるやかに時を過ごす関係へと変わってきている。
「まぁ、散歩に出かけていただけだよ。ただいま、という程でもないんだけどね」
浮遊城の外縁は、直径およそ二キロほど。
街として考えれば手狭だが、軍事拠点としては破格の広さを誇る。
もっとも、ハルトの脚にかかれば、その端から端までの距離も、軽い散歩程度の話だった。
「それにさ……」
ハルトは椅子に腰を下ろしつつ、壁際に整列するメイドたちへと目を向ける。
「毎回これ、ちょっと大げさじゃないか? 帰ってくるたびに、ずらっと並んで頭を下げられると落ち着かないよ」
「何を言っている。こやつらは貴様の為に用意された、専属のメイドたちだ。主である貴様を出迎えるのは当然であろ? 我が夫よ」
「ありがたいけどさ……百人は多くない? 一人か二人で十分な気がするんだけど……」
言いよどむハルトに代わり、秘書であるミナが静かに口を挟む。
「正確には三百十六名です。二十四時間体制のため、三交代制でシフトを組んでおります。現在ここにいるのは、そのうちの百名です」
「はぁ~……」
ハルトは重たいため息をひとつ。
「知っているよ、だからますますって話だろ? 一日中、稼働する必要あるかい? 僕だって日の三分の一は寝ているんだぞ?」
「いついかなる時でも、勇者さまが“催された”際に、即座に“受精”できるよう体制を整えております」
「受精てっ! だからそうだとしても百人は多いでしょ!」
「我が夫よ、何が不満なのだ? 浮遊城に在住する、選りすぐりの八千名の“受精体”たち。その中からさらに精鋭を選んでいるのだぞ?」
ミナが銀色の眼鏡を光らせ続ける。
「ヴァルエンツァ魔王軍の親衛隊。その多くが再編され、組み込まれております。我々の美と強さの結晶――それが“勇者専属メイド隊”なのです」
「いやいやいや、僕の話ちゃんと聞いてる!? 質の高さとか関係ないの! 多いって言ってるの!」
「……間引けと、言うのか?」
フィディリアの声が静かに低く落ちる。
ハルトはビクリと肩をすくめた。
「我が夫よ。こやつらは、貴様のために誇りを持って、この任に就いておるのだぞ?」
「う……間引くとか、そんな言い方されるとさ……それはそれで困るというか……」
一瞬たじろいだハルトだったが、それでもなお、口を開いた。
「怒ってはいない、怒ってはいないんだが、トイレにまで着いてくる娘もいるんだぞ? 少々やりすぎではないか?」
「やりすぎ? 何がだ? 貴様のメイドだぞ?」
「ん? トイレだよ? 僕が用を足しに行ったら、すぐ後ろにピッタリだ」
「……何がおかしいのだ? 専属とは言うたが、当然ながらわらわの身の回りの世話も兼ねさせておる。が、あれらはあくまで貴様の専属だ。何ら不自然なことではあるまいに」
ハルトは額を押さえてうめいた。
「魔王さま、勇者さまは平民のご出身ですから」
ミナが横から静かに補足する。
「ふむ」
「おおう!? そうだよ、僕は平民出身さ。“貴族さま”は、用を足したあとにメイドに“拭かせる”とでも言うのかい?」
「そうだが?」
「えええぇぇええっ!?」
「我が夫よ、よもやだが……わらわが“下”の処理を自分でしていると思っていたのか?」
「と、いいますと!?」
「わらわは、そんなことせぬぞ。それは下賎の者がすることだ。わらわは“王”だぞ?」
フィデリアはふっと脚を組み替え、この場にいる存在すべてを見下ろすようにして言った。
「うそでしょ!?」
「嘘ではございません。“グルーム・オブ・ザ・ストゥール・メイド”――専用の役職名も存在する、由緒正しく、たいへん“名誉”な役目です。私、ミナ・クロイツナーですら、その栄誉を拝命するには至っておりません」
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