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第142話 プレゼン
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次の投稿は本日12:00です。
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「温泉すごくよかったわ。肌もツルツルしているし、旅の疲れがなくなったのよ」と顔の頬を触りながらお祖母様は温泉の感想を言ってくれた。
「確かに温泉から上がったら旅の疲れが取れていた。この温泉はいいなぁー」とソファーでお祖母様にガラスコップを冷めたくしてもらったエールを飲みながらお祖父も同意する。
「さて、この1年ちょっとの間に何が起こったのか説明してもらおうか」
父上はアトレと出会ったところから順を追ってお祖父様たちに話していく。話を聞いていると色々あったと感慨深い。
僕ののんびり生活がだんだんと遠のいているのが気にはなってはいる。
これ以上の突発的な問題は起こらないでほしいと願うばかりだ。
「ハルト、他人事のように聞いているがすべてお前が起こした問題ばかりだぞ」とお祖父様たちに説明をしていた父様が急に僕に矛先を向ける。
「父様の話を聞いていて色々あったなと改めて振り返っていました。でも僕のせいばかりではないです。樹海の問題解決をしようと一生懸命考え行動した結果です」迷惑はかなりかけているけれど、僕が行動するたびに大事になるなんて予想がつくわけがないよ。
「このように反省をしないので困ったものです」
「アルフレットたちだけでは仕事が回らなくなったから、我々にも手伝えということで手紙を書いてきたわけか」とお祖父様にはあっさりと見破られてしまいました。元領主を舐めていました、ごめんなさい。
「父上・・・・」
「わたしとて領主として采配してきておる。話を聞けば今の状況はわかるからな。わたしに何をさせたいのだ」
父様はお前が言えと目で訴えてくる。ここは父様がと2人で目配せし合っていると
「さっさといわんか」と圧をかけられた。
「新たな街を作ります、温泉の街です。お祖父様に采配をお願いします」僕が大きな声で言い、構想を話した。
「領民が気軽に遊べる、ちょっとした観光気分も味わえるように、温泉街を作りたいというのか」
「そうです。お祖父様たちはこの1年あまり帝国を旅しています。泊まった宿の不便なところとか、よかったところとか経験をいかして作ってほしいのです。建物も統一感があって、できたら異国の地に来たような気分を味わえる街にしてほしいのです」
ここにいても毎日温泉には入れるけれど、たくさんの種類がある温泉って楽しくないですか。できたら散歩できる遊歩道や子供も遊べるアスレチックもあったらいいですよねとプレゼンをする。
「ハルト、話がさらに大きくなっているぞ。わたしは聞いていないぞ」と父様が喚いているが無視してお祖父様たちを説得する。
僕に話せといったのは父様だ。文句は聞きません。
「ねぇ、ハルト。異国にきた気分が味わえる建物ってもう考えているのかしら?」と急にお祖母様が質問してきた。
「いえ、お祖母様たちにお任せしたいです。1年以上旅されて気になった街とかあれば再現されてもいいですよ」
「まぁ、わたくしフルール村が可愛くてよかったのよ。近くにあったらいいなと思った場所なのよ」
「フルール村か。可愛すぎないか」とお祖父様はあまり乗り気ではない様子だ。
街並みを聞くと、真っ白な家に屋根と窓枠と扉を同じ色で統一することと両隣とは同じ色にはしないという決まりがある村だったそうだ。
とてもカラフルで見ていて楽しい街並みだったとか。
またバラの品種改良が盛んで有名な村らしく、あまり見ない色のバラや変わった形のバラが植えてあって見て回るのが楽しかったそうだ。
温泉街でバラが育つかは不明だが、ウエストランドでは見ない街並みだから新鮮な感じがいいと思う。
「バラを浮かべた温泉とか女性に人気でそうですね」
「あら、いいわね。ウエストランドは魔獣対策もあって頑丈な造りの建物が多いからフルール村は目新しかったのよ」
お祖母様はもう一押しあればいけるかもしれない・・・・。
「お祖父様とお祖母様でこの国にはない新しい街を作ってみませんか?」
「あら、わたくしも?」
「そうです。お祖父様は街全体の采配を、お祖母様は建物の外観や内装、何度も来たいと思わせる企画や料理担当と女性目線でお祖父様と協力して街を作ってほしいのです」
「ハルトは人の心をくすぐってその気にさせるのが上手いわね。知らなかったわ。イグナート、孫の頼みだし楽しそうではないの」
「ハルト、私に新しい街を采配させたいのなら私が驚くような贈り物をしてくれ」
僕はため息をつく。やっぱり言われてしまった。
「わかりました。飾りナイフをデザインして贈りますね。だからといって(従魔ができる)保証はありませんから」と念を押したが、
「ソフィア、ハルトからの贈り物、楽しみだな」と僕の困った顔を見て笑いながらお祖母様に話しかける。
「そうね。孫からの贈り物なんて本当に楽しみだわ」
お祖母様もですか。
「ほんとうに、今までだって偶然なのです」
「老体をこき使おうというのだ。見返りはないとな」
老体っていいますが、若々しいのに何をいっているの。
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「温泉すごくよかったわ。肌もツルツルしているし、旅の疲れがなくなったのよ」と顔の頬を触りながらお祖母様は温泉の感想を言ってくれた。
「確かに温泉から上がったら旅の疲れが取れていた。この温泉はいいなぁー」とソファーでお祖母様にガラスコップを冷めたくしてもらったエールを飲みながらお祖父も同意する。
「さて、この1年ちょっとの間に何が起こったのか説明してもらおうか」
父上はアトレと出会ったところから順を追ってお祖父様たちに話していく。話を聞いていると色々あったと感慨深い。
僕ののんびり生活がだんだんと遠のいているのが気にはなってはいる。
これ以上の突発的な問題は起こらないでほしいと願うばかりだ。
「ハルト、他人事のように聞いているがすべてお前が起こした問題ばかりだぞ」とお祖父様たちに説明をしていた父様が急に僕に矛先を向ける。
「父様の話を聞いていて色々あったなと改めて振り返っていました。でも僕のせいばかりではないです。樹海の問題解決をしようと一生懸命考え行動した結果です」迷惑はかなりかけているけれど、僕が行動するたびに大事になるなんて予想がつくわけがないよ。
「このように反省をしないので困ったものです」
「アルフレットたちだけでは仕事が回らなくなったから、我々にも手伝えということで手紙を書いてきたわけか」とお祖父様にはあっさりと見破られてしまいました。元領主を舐めていました、ごめんなさい。
「父上・・・・」
「わたしとて領主として采配してきておる。話を聞けば今の状況はわかるからな。わたしに何をさせたいのだ」
父様はお前が言えと目で訴えてくる。ここは父様がと2人で目配せし合っていると
「さっさといわんか」と圧をかけられた。
「新たな街を作ります、温泉の街です。お祖父様に采配をお願いします」僕が大きな声で言い、構想を話した。
「領民が気軽に遊べる、ちょっとした観光気分も味わえるように、温泉街を作りたいというのか」
「そうです。お祖父様たちはこの1年あまり帝国を旅しています。泊まった宿の不便なところとか、よかったところとか経験をいかして作ってほしいのです。建物も統一感があって、できたら異国の地に来たような気分を味わえる街にしてほしいのです」
ここにいても毎日温泉には入れるけれど、たくさんの種類がある温泉って楽しくないですか。できたら散歩できる遊歩道や子供も遊べるアスレチックもあったらいいですよねとプレゼンをする。
「ハルト、話がさらに大きくなっているぞ。わたしは聞いていないぞ」と父様が喚いているが無視してお祖父様たちを説得する。
僕に話せといったのは父様だ。文句は聞きません。
「ねぇ、ハルト。異国にきた気分が味わえる建物ってもう考えているのかしら?」と急にお祖母様が質問してきた。
「いえ、お祖母様たちにお任せしたいです。1年以上旅されて気になった街とかあれば再現されてもいいですよ」
「まぁ、わたくしフルール村が可愛くてよかったのよ。近くにあったらいいなと思った場所なのよ」
「フルール村か。可愛すぎないか」とお祖父様はあまり乗り気ではない様子だ。
街並みを聞くと、真っ白な家に屋根と窓枠と扉を同じ色で統一することと両隣とは同じ色にはしないという決まりがある村だったそうだ。
とてもカラフルで見ていて楽しい街並みだったとか。
またバラの品種改良が盛んで有名な村らしく、あまり見ない色のバラや変わった形のバラが植えてあって見て回るのが楽しかったそうだ。
温泉街でバラが育つかは不明だが、ウエストランドでは見ない街並みだから新鮮な感じがいいと思う。
「バラを浮かべた温泉とか女性に人気でそうですね」
「あら、いいわね。ウエストランドは魔獣対策もあって頑丈な造りの建物が多いからフルール村は目新しかったのよ」
お祖母様はもう一押しあればいけるかもしれない・・・・。
「お祖父様とお祖母様でこの国にはない新しい街を作ってみませんか?」
「あら、わたくしも?」
「そうです。お祖父様は街全体の采配を、お祖母様は建物の外観や内装、何度も来たいと思わせる企画や料理担当と女性目線でお祖父様と協力して街を作ってほしいのです」
「ハルトは人の心をくすぐってその気にさせるのが上手いわね。知らなかったわ。イグナート、孫の頼みだし楽しそうではないの」
「ハルト、私に新しい街を采配させたいのなら私が驚くような贈り物をしてくれ」
僕はため息をつく。やっぱり言われてしまった。
「わかりました。飾りナイフをデザインして贈りますね。だからといって(従魔ができる)保証はありませんから」と念を押したが、
「ソフィア、ハルトからの贈り物、楽しみだな」と僕の困った顔を見て笑いながらお祖母様に話しかける。
「そうね。孫からの贈り物なんて本当に楽しみだわ」
お祖母様もですか。
「ほんとうに、今までだって偶然なのです」
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