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第82話 誰かいないかなぁー
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11階層の出口に広場があるのでそこでテントを張って野宿する。10階層まで戻ってダンジョンを出て宿に泊まってもいいと言われたけれど、野宿するつもりだったからと断った。
夕ご飯を食べながら、最終日の明日はどうするかという話になった。
今日のペースなら、10階層、11階層のどちらか1つ行っても大丈夫だろうと言われた。
僕のレベルを上げるなら10階層なのだけれど、ジェラ兄様はじめ男性陣は11階層だよな。楽しそうだったもん。
ずっと僕やカナルに付き合ってもらっているから11階層にしようかな。
カナルも賛成してくれたので11階層を希望する。
「ハルト達なら10階層と言うと思ったよ」
「11階層でもレベル上げはゴーレムの討伐でできるし、本当に僕が言ったことが正しいかボス部屋の検証もしたい」と僕が言うとジェラ兄様がありがとうと言ってくれた。
バレたか。でもジェラ兄様嬉しそうだからよかった。
「同じDランクの階層なのに俺たちは12と13階層ダメなの」とカナルがセーラムさんに聞いていた。
12階層から危険度が上がるそうだ。11階層でも食べられたりするがまだ危険度は低い。確かに単調な攻撃が多かったし怪我はしても死までには至らなそうだ。
「9階層のガラスの迷宮はもっと下の階層でもよさそうだけれど」と僕が言うと、8階層までは魔法や剣でなんとか倒せるが、9階層以降は自分たちで考え剣以外の武器も使って討伐しないといけない階層になっていると言われた。
確かに9階層以降はやみくもに倒せばいいというわけではなく、考えて行動しないといつまでたっても終わらないところが多かったように思う。
このダンジョン、冒険者を徐々にレベルアップされるために考えられて作られている?まさかねぇー。
翌日、もう一度11階層に行く。
砂漠はやっぱり暑かったけれど、リンカさんの防御魔法のおかげで体力消耗が少なく討伐していく。
ボス部屋は僕が立てた仮説が正しかったみたいで昨日の半分も時間がかからず終わった。ドロップ品はステンレスインゴット33本と大袋(紫水晶と黄水晶)だった。
ステンレスのインゴットは自分たち自身で討伐した数と同じだった。
予定よりも早く討伐が終わったがここで終了にして10階層に戻りダンジョンを出る。
この前と同じように宿で昼食を取りドロップ品の換金を待つ間、宿で待つ。
待っている間、魔力レベルを確認しよう。
魔力レベル:水17 回復6 魔力量:9357
水のレベルが2しか上がっていない。今回使わなかったからな。ただ回復のレベルと魔力量が増えている、びっくりするくらい。11階層を2回行って防御魔法を長く使ったからかも。
僕が水レベルを上げるのは6階層まで、回復レベルを上げるのは11階層がいいのかもしれない。
ダンジョンから戻ると母様に呼ばれた。
「ハルト、またとんでもないもの作ったわね」と会うなり言われてしまいました。
マリアが涼しい生地を作ったそうだ。木綿も絹も洗濯しても性能は変わらないと。
「作ったのはマリアだから僕ではないでしょう」
「トンミだけを食べるスライムの液体を使えばと提案したのはハルトでしょう」
「トンミだけ食べるスライムなんて今のところ一匹しかいないし数の生産は難しいから内輪だけでいいのでは」と言うと怒られた。
口止めしていても、どこかで広まっていく。
バレた時の方が怖いと。多くの女性を敵に回すのかと言われた。
それ程、女性たちの夏の悩みは大きかったのか。
詳しくは知らないけれどパニエっぽいものを穿いてスカートを膨らましているらしいから夏は蒸すし暑いそうだ。あと重いよな、たぶん。
数を増やすにしても、トンミの確保とスライムの確保が難しいでしょと言ったら、スライムは分裂して今2匹に増えているそうだ。
だからトンミを増やしなさいと。
僕以外でできる人を探した方がいいのではというと探しているそうだ。しかし植物神の加護持ちはそうそういないから難しいとも。
この事業、春から秋まではいいけれど冬のトンミ確保が課題だ。
僕が忙しくなるのはいやだから、誰かいないかなぁー。
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今日のペースなら、10階層、11階層のどちらか1つ行っても大丈夫だろうと言われた。
僕のレベルを上げるなら10階層なのだけれど、ジェラ兄様はじめ男性陣は11階層だよな。楽しそうだったもん。
ずっと僕やカナルに付き合ってもらっているから11階層にしようかな。
カナルも賛成してくれたので11階層を希望する。
「ハルト達なら10階層と言うと思ったよ」
「11階層でもレベル上げはゴーレムの討伐でできるし、本当に僕が言ったことが正しいかボス部屋の検証もしたい」と僕が言うとジェラ兄様がありがとうと言ってくれた。
バレたか。でもジェラ兄様嬉しそうだからよかった。
「同じDランクの階層なのに俺たちは12と13階層ダメなの」とカナルがセーラムさんに聞いていた。
12階層から危険度が上がるそうだ。11階層でも食べられたりするがまだ危険度は低い。確かに単調な攻撃が多かったし怪我はしても死までには至らなそうだ。
「9階層のガラスの迷宮はもっと下の階層でもよさそうだけれど」と僕が言うと、8階層までは魔法や剣でなんとか倒せるが、9階層以降は自分たちで考え剣以外の武器も使って討伐しないといけない階層になっていると言われた。
確かに9階層以降はやみくもに倒せばいいというわけではなく、考えて行動しないといつまでたっても終わらないところが多かったように思う。
このダンジョン、冒険者を徐々にレベルアップされるために考えられて作られている?まさかねぇー。
翌日、もう一度11階層に行く。
砂漠はやっぱり暑かったけれど、リンカさんの防御魔法のおかげで体力消耗が少なく討伐していく。
ボス部屋は僕が立てた仮説が正しかったみたいで昨日の半分も時間がかからず終わった。ドロップ品はステンレスインゴット33本と大袋(紫水晶と黄水晶)だった。
ステンレスのインゴットは自分たち自身で討伐した数と同じだった。
予定よりも早く討伐が終わったがここで終了にして10階層に戻りダンジョンを出る。
この前と同じように宿で昼食を取りドロップ品の換金を待つ間、宿で待つ。
待っている間、魔力レベルを確認しよう。
魔力レベル:水17 回復6 魔力量:9357
水のレベルが2しか上がっていない。今回使わなかったからな。ただ回復のレベルと魔力量が増えている、びっくりするくらい。11階層を2回行って防御魔法を長く使ったからかも。
僕が水レベルを上げるのは6階層まで、回復レベルを上げるのは11階層がいいのかもしれない。
ダンジョンから戻ると母様に呼ばれた。
「ハルト、またとんでもないもの作ったわね」と会うなり言われてしまいました。
マリアが涼しい生地を作ったそうだ。木綿も絹も洗濯しても性能は変わらないと。
「作ったのはマリアだから僕ではないでしょう」
「トンミだけを食べるスライムの液体を使えばと提案したのはハルトでしょう」
「トンミだけ食べるスライムなんて今のところ一匹しかいないし数の生産は難しいから内輪だけでいいのでは」と言うと怒られた。
口止めしていても、どこかで広まっていく。
バレた時の方が怖いと。多くの女性を敵に回すのかと言われた。
それ程、女性たちの夏の悩みは大きかったのか。
詳しくは知らないけれどパニエっぽいものを穿いてスカートを膨らましているらしいから夏は蒸すし暑いそうだ。あと重いよな、たぶん。
数を増やすにしても、トンミの確保とスライムの確保が難しいでしょと言ったら、スライムは分裂して今2匹に増えているそうだ。
だからトンミを増やしなさいと。
僕以外でできる人を探した方がいいのではというと探しているそうだ。しかし植物神の加護持ちはそうそういないから難しいとも。
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