79 / 256
第79話 再びエミニーラダンジョン(7)
しおりを挟む
いつもお読みいただきありがとうございます。
次の投稿は本日12:00です。
本日は投稿3回の予定です。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
11階層へ。
僕とカナルはここまでしかこられない。Eランクになれば15階層まで同行できる。討伐の回数を増やしてランクを上げないといけない。
前回と今回でFランクにあがれればいいけれど・・・・。
11階層は灼熱の砂漠だった。とにかく熱い!!
今までは多少温度の上下はあったけれど過ごしやすかった。
ターバンを頭に巻いてと言いたいが、ターバンにするような長い布は持ってきていない。水で濡らしたタオルを頭で結んで帽子替わりにするしかないか。
前もって確認しておくべきだった。この前の剣で学んだはずなのに・・・・。
ラクダもどきのダグに乗ったデュラハン(首無し騎士)に従うゴーレムの騎士団だそうだ。
ここのゴーレムには魔石がないにもかかわらず倒してもすぐに元の姿に戻っている。
デュラハンを倒せばゴーレムは崩れていなくなるので、邪魔をするゴーレムを倒しながらデュラハンを倒さないといけないらしい。
デュラハンは剣の達人だそうなので接近戦は魔法主体の僕には不利だそうだ。
ここは灼熱の砂漠。体力を奪われ、砂に足を取られながら討伐しないといけないという過酷さだ。
デュラハン一人に20体のゴーレム騎士が従っている。進むほどデュラハンの数が増えるし、デュラハンの力も強くなるそうだ。
アトレに大丈夫か聞くと、体中に風魔法をかけているから毛に砂は絡まっていないし少し熱い程度だそうだ。
羨ましい・・・・。僕に風魔法があれば・・・。
「ハルト、羨ましいって何独り言を言っているんだ。アトレと話でもしているのか」とジェラ兄様。だから僕はアトレから聞いたことを話した。
ジェラ兄様はアトレにどういう風に風魔法を自分にかけているのか具体的に聞いてくれと言われたのでアトレに聞く。
アトレが言うには風で砂を弾き返すイメージだそう。
ジェラ兄様とマイヤーが試し始めた。
マイヤーは足の部分だけに試しているようで繰り返しているうちにコツがつかめたみたいで体中を自身の魔法で覆う。
「これは涼しくていいですね。ただ討伐になると解除しないと戦えないですし、魔力温存ならずっとしているわけにもいかないでの残念ですね」とマイヤーが言う。
ジェラ兄様は体中に風魔法を纏わせるのはできなかったみたいだけれど、足(膝ぐらい)まではできたようだ。足底が熱くないし砂が足に入らないからいいが魔力をずっと使い続けるのは難しいらしい。
防護魔法で暑さを緩和できないかな。リンカさんがテント周辺にかけているときのイメージで。
よし、バリア。
僕たちグループをバリアが囲む。暑さは緩んだが足先には効いていないようだ。
「リーンハルト様、何をしたの」とリンカさん。
いつもならアリーさんが聞いてくるのに、防御魔法を使ったことがわかったのだろう。
「リンカさんがテント周辺にかけている防御魔法を使ってみた」と話す。
私もしてみたいというので僕の防御魔法を解除してリンカさんが防御魔法をかける。リンカさん上手い。僕よりも快適な温度だ。
リンカさんに魔力たくさん消費するか聞くと、いつものテント周辺にかける防護魔法と変わらないから消費はすくないとのこと。
足底は砂で熱いが動きやすい。暑さを遮っているだけで体力の消耗度が違う。
「デュラハンたちが来たぞ」とジェラ兄様。
防御魔法は解除してゴーレムたちに向かって魔法を放つ。ゴーレムの腕やお腹、頭など吹き飛ぶが地面の砂で元の姿に戻る。
ゴーレムを討伐してもすぐ元に戻るなら討伐せずに動けないようにしたらどうだろう。
氷だとこの暑さで溶けそうだし土で固める?
「ハミルトン、ゴーレムを土魔法で固めて動けないようにすることってできない」
「できますよ」とハミルトン。
「全体ではなく足だけでいいと思う」と僕が言うとハミルトンがゴーレムの足に向けて土魔法を放つとゴーレムの膝までが土で固まっていき、ゴーレムが動こうと体を動かしていたが足が動かず胴体から上が砂漠に倒れた。
砂漠に倒れたゴーレムは上半身だけになった結果、再生してしまった。
「うーん。上手くいったと思ったのにな」
「方法は悪くないと思います。腰辺りまで固めたら手も動かせないようになるのではないでしょうか。動けるゴーレムが少なくなればデュラハンを倒しやすくなります」とハミルトン。
ゴーレムで試している間に黄金の翼のグレゴリーさんがデュラハンを剣で倒し討伐は終わっていた。
討伐できる人数が少なかったら検証なんてできる状態じゃないから、こういう時は人数多いと楽だね。
次の投稿は本日12:00です。
本日は投稿3回の予定です。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
11階層へ。
僕とカナルはここまでしかこられない。Eランクになれば15階層まで同行できる。討伐の回数を増やしてランクを上げないといけない。
前回と今回でFランクにあがれればいいけれど・・・・。
11階層は灼熱の砂漠だった。とにかく熱い!!
今までは多少温度の上下はあったけれど過ごしやすかった。
ターバンを頭に巻いてと言いたいが、ターバンにするような長い布は持ってきていない。水で濡らしたタオルを頭で結んで帽子替わりにするしかないか。
前もって確認しておくべきだった。この前の剣で学んだはずなのに・・・・。
ラクダもどきのダグに乗ったデュラハン(首無し騎士)に従うゴーレムの騎士団だそうだ。
ここのゴーレムには魔石がないにもかかわらず倒してもすぐに元の姿に戻っている。
デュラハンを倒せばゴーレムは崩れていなくなるので、邪魔をするゴーレムを倒しながらデュラハンを倒さないといけないらしい。
デュラハンは剣の達人だそうなので接近戦は魔法主体の僕には不利だそうだ。
ここは灼熱の砂漠。体力を奪われ、砂に足を取られながら討伐しないといけないという過酷さだ。
デュラハン一人に20体のゴーレム騎士が従っている。進むほどデュラハンの数が増えるし、デュラハンの力も強くなるそうだ。
アトレに大丈夫か聞くと、体中に風魔法をかけているから毛に砂は絡まっていないし少し熱い程度だそうだ。
羨ましい・・・・。僕に風魔法があれば・・・。
「ハルト、羨ましいって何独り言を言っているんだ。アトレと話でもしているのか」とジェラ兄様。だから僕はアトレから聞いたことを話した。
ジェラ兄様はアトレにどういう風に風魔法を自分にかけているのか具体的に聞いてくれと言われたのでアトレに聞く。
アトレが言うには風で砂を弾き返すイメージだそう。
ジェラ兄様とマイヤーが試し始めた。
マイヤーは足の部分だけに試しているようで繰り返しているうちにコツがつかめたみたいで体中を自身の魔法で覆う。
「これは涼しくていいですね。ただ討伐になると解除しないと戦えないですし、魔力温存ならずっとしているわけにもいかないでの残念ですね」とマイヤーが言う。
ジェラ兄様は体中に風魔法を纏わせるのはできなかったみたいだけれど、足(膝ぐらい)まではできたようだ。足底が熱くないし砂が足に入らないからいいが魔力をずっと使い続けるのは難しいらしい。
防護魔法で暑さを緩和できないかな。リンカさんがテント周辺にかけているときのイメージで。
よし、バリア。
僕たちグループをバリアが囲む。暑さは緩んだが足先には効いていないようだ。
「リーンハルト様、何をしたの」とリンカさん。
いつもならアリーさんが聞いてくるのに、防御魔法を使ったことがわかったのだろう。
「リンカさんがテント周辺にかけている防御魔法を使ってみた」と話す。
私もしてみたいというので僕の防御魔法を解除してリンカさんが防御魔法をかける。リンカさん上手い。僕よりも快適な温度だ。
リンカさんに魔力たくさん消費するか聞くと、いつものテント周辺にかける防護魔法と変わらないから消費はすくないとのこと。
足底は砂で熱いが動きやすい。暑さを遮っているだけで体力の消耗度が違う。
「デュラハンたちが来たぞ」とジェラ兄様。
防御魔法は解除してゴーレムたちに向かって魔法を放つ。ゴーレムの腕やお腹、頭など吹き飛ぶが地面の砂で元の姿に戻る。
ゴーレムを討伐してもすぐ元に戻るなら討伐せずに動けないようにしたらどうだろう。
氷だとこの暑さで溶けそうだし土で固める?
「ハミルトン、ゴーレムを土魔法で固めて動けないようにすることってできない」
「できますよ」とハミルトン。
「全体ではなく足だけでいいと思う」と僕が言うとハミルトンがゴーレムの足に向けて土魔法を放つとゴーレムの膝までが土で固まっていき、ゴーレムが動こうと体を動かしていたが足が動かず胴体から上が砂漠に倒れた。
砂漠に倒れたゴーレムは上半身だけになった結果、再生してしまった。
「うーん。上手くいったと思ったのにな」
「方法は悪くないと思います。腰辺りまで固めたら手も動かせないようになるのではないでしょうか。動けるゴーレムが少なくなればデュラハンを倒しやすくなります」とハミルトン。
ゴーレムで試している間に黄金の翼のグレゴリーさんがデュラハンを剣で倒し討伐は終わっていた。
討伐できる人数が少なかったら検証なんてできる状態じゃないから、こういう時は人数多いと楽だね。
912
お気に入りに追加
2,666
あなたにおすすめの小説
憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉
陣ノ内猫子
ファンタジー
神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。
お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。
チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO!
ーーーーーーーーー
これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。
ご都合主義、あるかもしれません。
一話一話が短いです。
週一回を目標に投稿したと思います。
面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。
誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。
感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)
傍観している方が面白いのになぁ。
志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」
とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。
その彼らの様子はまるで……
「茶番というか、喜劇ですね兄さま」
「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」
思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。
これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。
「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。
ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
竜王の花嫁は番じゃない。
豆狸
恋愛
「……だから申し上げましたのに。私は貴方の番(つがい)などではないと。私はなんの衝動も感じていないと。私には……愛する婚約者がいるのだと……」
シンシアの瞳に涙はない。もう涸れ果ててしまっているのだ。
──番じゃないと叫んでも聞いてもらえなかった花嫁の話です。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。
召喚をされて期待したのだけど、聖女ではありませんでした。ただの巻き込まれって……
にのまえ
ファンタジー
別名で書いていたものを手直ししたものです。
召喚されて、聖女だと期待したのだけど……だだの巻き込まれでした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる