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第47話 増えていない?
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いつもお読みいただきありがとうございます。
次の投稿は本日12:00です。
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今年最後の世界樹訪問です。
もちろん、カイル隊長以下いつものメンバーです。広場でティーパックもどきをお披露目してみんなに5袋ずつプレゼントしました。
数量が用意できなかったから、まずは個人用ということで。
騎士団には別に瓶か木箱かで渡す予定だそう。
朝、晩は肌寒くなってきているからあったかい飲み物はうれしいよね。喜んでもらえたみたいでよかった。
いつものようにリプカとビアンカの家族の護衛付きで世界樹のところへ行く。
リプカとビアンカの家族にも何かしたいな。何かほしいものあるかアトレに聞いてもらおう。
何事もなく世界樹のところまでこられた。ほんとにフィアンマとベンダバールの護衛はすごい。魔獣が寄ってこないよ。
世界樹は最初に見た時に比べ、葉っぱが青々としている部分が増えていて回復途上だとわかる。
「順調に回復してきていてよかったな」とジェラ兄様が言う。
「でも池の魔法水空っぽみたいだよ。結構、余裕だと思っていたのだけれど」
「確かに、予備の魔石を渡していたよな、何かあったのだろうか」
そういえばアルラウネがこないな。いないのだろうか?
世界樹の根元に行きアルラウネを呼ぶが来ない。やっぱりいないのかな。
魔法水の池のそばにいた騎士たちが僕とジェラ兄様とカイル隊長を呼ぶので行くと
空っぽな魔法水の池の底に10㎝くらいのアルラウネが3人寝ていた。
3人?増えているよ。
それに最初、世界樹にいたアルラウネに会った時と同じ大きさだ。
とりあえず池の底から救い出して、カイル隊長に魔力を渡してもらった。
僕も植物促進の加護あるよね?と思われたかもしれないが、またまだ魔法の練習を始めたばかりの僕にはできない。ごめんね、カイル隊長。
カイル隊長の魔力をもらった順にアルラウネが意識を取り戻す。
「あぁ、リーンハルト。待っていたのよー。来てくれてよかった」と、どうやら3人のうち1人は世界樹と一緒にいるアルラウネみたいだった。
3人とも同じ大きさだし、緑色の髪で顔も似ていて正直見分けがつかない。
なんで小さくなってしまったのか、あとの2人はなぜここに?と聞くと、2人のアルラウネは妹たちだそうだ。
樹海の別の場所にいたけれどドラゴンの影響で一緒にいた木々が枯れてしまい、自分と世界樹を頼ってきたそうだ。
最初は魔法水を飲んで僕たちが来るのを待っていたそうだが、木の実や果物を主食としている魔獣たちで傷を負ったものや、ドラゴンの気にあたったものに、この魔法水が効いたため、徐々に来るものが増え、池の魔法水がなくなってしまった。
だから2人に自分の魔力を分け与えてしのいでいたが、ここ一週間は魔力も弱くなり池の中にかすかにある魔法の残骸を吸収しようと空の池の中にいたそうだ。
「だから、回復ポーション(植物活力液もどき)をください。3人分」とアルラウネ3人が頭を下げてきた。
カイル隊長の方を見ると、事前に3本回復ポーション(植物活力液もどき)を用意していたとのこと。その3本をアルラウネ達に渡すとごくごくと飲み干し、カイル隊長には別に世界樹用にも改めて作ってもらった。
「はぁー、生き返ったわ。ありがとう。あと魔法水もあったら頂戴」と元の20㎝ぐらいの大きさに復活したアルラウネが言う。
「池にスケルトンフラワーの魔石を入れたから魔法水できているよ」
「ほんとだわ。ちょっと飲んでくるから、またあとでねー」と妹たちを連れて行ってしまった。
ドラゴンがいる影響で木々が枯れている?範囲はどのくらいなのだろうか。
魔法水を飲んで満足したアルラウネが戻ってきたので、木々の影響被害を聞いたところドラゴンが住処にしている半径1キロが全滅らしい。
周りがじわじわと枯れているが、どれだけ影響が広がるかわからないとのこと。
父様に報告だな。これ以上、広がらなければいいけれど・・・・。
魔石はあと26個(水魔石とカイル隊長の魔力を詰めた魔石各13個)しかないことを伝えると、冬眠する動物もいるからは春まではなんとか持つだろうけれど、春になったら早めにきてほしいとのことだった。
今日と明日でスケルトンフラワーのところへ案内するわ、近くに見つけてあるからと。あんなに討伐したのにまだ近くにいるんだ。
あぁ、スケルトンフラワーの悪臭対策考えてなかった。次の春までに考えておかないと。
元気になったアルラウネの案内でスケルトンフラワーを3か所討伐して魔石が26個手に入った。ちょっと少なめだが、春以降は6か月近く間隔があくこともないだろうから26個でも大丈夫だろう。
アルラウネに帰る挨拶をしたら、アルラウネの羽の粉が入った瓶を2本くれた。
最初に貰った、人体の欠損部位が元に戻る回復薬の材料になるものだ。
「妹たちの脱皮した羽しかないの。私の分は貴方たちにあげてしまったから」
貴重なものなのにいいのか聞くと、死にそうだったところを助けてもらったから貰ってくれとのことだった。
また、父様たちが悩むのだろうなぁー。
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もちろん、カイル隊長以下いつものメンバーです。広場でティーパックもどきをお披露目してみんなに5袋ずつプレゼントしました。
数量が用意できなかったから、まずは個人用ということで。
騎士団には別に瓶か木箱かで渡す予定だそう。
朝、晩は肌寒くなってきているからあったかい飲み物はうれしいよね。喜んでもらえたみたいでよかった。
いつものようにリプカとビアンカの家族の護衛付きで世界樹のところへ行く。
リプカとビアンカの家族にも何かしたいな。何かほしいものあるかアトレに聞いてもらおう。
何事もなく世界樹のところまでこられた。ほんとにフィアンマとベンダバールの護衛はすごい。魔獣が寄ってこないよ。
世界樹は最初に見た時に比べ、葉っぱが青々としている部分が増えていて回復途上だとわかる。
「順調に回復してきていてよかったな」とジェラ兄様が言う。
「でも池の魔法水空っぽみたいだよ。結構、余裕だと思っていたのだけれど」
「確かに、予備の魔石を渡していたよな、何かあったのだろうか」
そういえばアルラウネがこないな。いないのだろうか?
世界樹の根元に行きアルラウネを呼ぶが来ない。やっぱりいないのかな。
魔法水の池のそばにいた騎士たちが僕とジェラ兄様とカイル隊長を呼ぶので行くと
空っぽな魔法水の池の底に10㎝くらいのアルラウネが3人寝ていた。
3人?増えているよ。
それに最初、世界樹にいたアルラウネに会った時と同じ大きさだ。
とりあえず池の底から救い出して、カイル隊長に魔力を渡してもらった。
僕も植物促進の加護あるよね?と思われたかもしれないが、またまだ魔法の練習を始めたばかりの僕にはできない。ごめんね、カイル隊長。
カイル隊長の魔力をもらった順にアルラウネが意識を取り戻す。
「あぁ、リーンハルト。待っていたのよー。来てくれてよかった」と、どうやら3人のうち1人は世界樹と一緒にいるアルラウネみたいだった。
3人とも同じ大きさだし、緑色の髪で顔も似ていて正直見分けがつかない。
なんで小さくなってしまったのか、あとの2人はなぜここに?と聞くと、2人のアルラウネは妹たちだそうだ。
樹海の別の場所にいたけれどドラゴンの影響で一緒にいた木々が枯れてしまい、自分と世界樹を頼ってきたそうだ。
最初は魔法水を飲んで僕たちが来るのを待っていたそうだが、木の実や果物を主食としている魔獣たちで傷を負ったものや、ドラゴンの気にあたったものに、この魔法水が効いたため、徐々に来るものが増え、池の魔法水がなくなってしまった。
だから2人に自分の魔力を分け与えてしのいでいたが、ここ一週間は魔力も弱くなり池の中にかすかにある魔法の残骸を吸収しようと空の池の中にいたそうだ。
「だから、回復ポーション(植物活力液もどき)をください。3人分」とアルラウネ3人が頭を下げてきた。
カイル隊長の方を見ると、事前に3本回復ポーション(植物活力液もどき)を用意していたとのこと。その3本をアルラウネ達に渡すとごくごくと飲み干し、カイル隊長には別に世界樹用にも改めて作ってもらった。
「はぁー、生き返ったわ。ありがとう。あと魔法水もあったら頂戴」と元の20㎝ぐらいの大きさに復活したアルラウネが言う。
「池にスケルトンフラワーの魔石を入れたから魔法水できているよ」
「ほんとだわ。ちょっと飲んでくるから、またあとでねー」と妹たちを連れて行ってしまった。
ドラゴンがいる影響で木々が枯れている?範囲はどのくらいなのだろうか。
魔法水を飲んで満足したアルラウネが戻ってきたので、木々の影響被害を聞いたところドラゴンが住処にしている半径1キロが全滅らしい。
周りがじわじわと枯れているが、どれだけ影響が広がるかわからないとのこと。
父様に報告だな。これ以上、広がらなければいいけれど・・・・。
魔石はあと26個(水魔石とカイル隊長の魔力を詰めた魔石各13個)しかないことを伝えると、冬眠する動物もいるからは春まではなんとか持つだろうけれど、春になったら早めにきてほしいとのことだった。
今日と明日でスケルトンフラワーのところへ案内するわ、近くに見つけてあるからと。あんなに討伐したのにまだ近くにいるんだ。
あぁ、スケルトンフラワーの悪臭対策考えてなかった。次の春までに考えておかないと。
元気になったアルラウネの案内でスケルトンフラワーを3か所討伐して魔石が26個手に入った。ちょっと少なめだが、春以降は6か月近く間隔があくこともないだろうから26個でも大丈夫だろう。
アルラウネに帰る挨拶をしたら、アルラウネの羽の粉が入った瓶を2本くれた。
最初に貰った、人体の欠損部位が元に戻る回復薬の材料になるものだ。
「妹たちの脱皮した羽しかないの。私の分は貴方たちにあげてしまったから」
貴重なものなのにいいのか聞くと、死にそうだったところを助けてもらったから貰ってくれとのことだった。
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