29 / 91
第29話 毒見をさせていないか
しおりを挟む
いつもお読みいただきありがとうございます。
お気に入り登録といいねが急に増えていてびっくりしております。
皆様に感謝を!!
次の投稿は本日12:00です。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
「クリス、君の末の弟、リーンハルト君、とても面白い発想をするね」
「フェンリルが従魔契約したこと、いやクリス達兄弟が従魔契約したのがわかった気がする」
「クリス達家族はとても仲がいい。それにこの厳しい、恐ろしい樹海を大事にしているからウエストランド一族の結束が固いのがわかったかな」とラインハルト様、マクスウェル様、ジャレット様たちは僕が眠っているとき焚火の前でクリス兄様と話をしていたみたいだった。
僕は毎日体力をつけるために剣の素振りや走ったりしているけれど、足元の悪い樹海を一日中歩きまわったからか寝心地がいいとはいえないテントの中でもぐっすりと寝ていた。
「リーンハルト様、起きてください」とジョルジュが僕をゆすってくる。
「やだ、まだ眠たい」
「寝ぼけないでください、樹海の中ですよ」と言われて目が覚める。
「・・・・・・ジョルジュ、ありがとう。助かった」
「いつものことですから、早く身支度を整えましょう」と肩をすくめながらジョルジュが支度にとりかかる。
テントから出ると兄様たちはすでに起きて待っていた。
「ハルト、おはよう。頑張って起きられたね」とクリス兄様がパンとスープを手渡してくれた。
「ハルト、世界樹見て見ろ」とジェラ兄様が言うから、世界樹の方を見ると全体的にしなっていた葉が、一部分だけだけれど青々と元気になっている所があった。
「完全復活ではないけれど、昨日の回復ポーション効果があったということだ。お手柄だ」とジェラ兄様が僕の頭をワシャワシャとなでてくる。
「ジェラ兄様、僕、朝ご飯中です」スープの入っているカップがこぼれそうになる。
「おっと悪い、しっかり食べろよ。俺はこれから見回りに出るから」と離れていった。
僕がスープを飲みほしたところで、クリス兄様やカイル隊長が今日も回復ポーションを与えるか相談してきた。
前世で植物活力液のやりすぎはよくないと聞いたことがある。植物を育だてた経験ないから詳しいことわかんないなー。
「クリス兄様、人間と同じでポーションのあげすぎはよくない気がします。ちょっと別のこと試したいのですがアルラウネって戻ってきています?」
「いや、今日はまだ見ていないな。呼べば来ないかな」
試しに世界樹に向かってアルラウネいるーと呼ぶと
「よんだー?」とのんきそうな声で僕たちの目の前に飛んできた。
いたのかよ。
どっか行ったままだと思っていたよ。
世界樹の状態を聞くと昨日の回復ポーション(植物活力液もどき)が効いているそうだ。ただ、だいぶ弱っていたから時間はかかりそうともいう。
他の方法も試した方がよさそうだ。
植物に水は必要だから水の中にカイル隊長の魔力を入れてみたらどうだろうか?
上手くできなかったら、また考えればいいや。
「桶はないか。・・・・スープが入っていた鍋って使えますか」そばにいた隊員の一人が持ってきますと走っていき、鍋をもって戻ってきた。
「だれか鍋に水を入れてもらえませんか」とお願いしたら、別の隊員が鍋にたっぷり水を入れてくれたので、カイル隊長に水の中に魔力を注いでくれるようにお願いした。
質問したいだろうけれど何も聞かずにカイル隊長は魔力を注いでくれたが、今回、色は変わらなかった。
失敗かなとは思ったけれど、アルラウネに飲ませてみたら「これ、美味しいわ」と追加を要求されるのであげる。
今度は別のコップに水だけを入れたものをアルラウネに飲ませたところ、さっきの方がいいと一口飲んでやめてしまった。
「ハルト・・・・アルラウネに毒見させているように見えてしまうのだけれど、いいのか」
「僕たちでは世界樹に効果あるかわからないではないですか。世界樹と一緒にいるアルラウネが気に入れば世界樹にも効果があるとわかっているのでよいのです」というと「そうだな」とクリス兄様は納得してくれた。
鍋に作ったカイル隊長の魔力入り水を世界樹の根元に撒いてもらうことになった。
しかし世界樹は大きいので根元周辺にカイル隊長の魔力が入った水を撒くのには鍋の水だけでは足りなかったから、何回か作ってもらい撒いてもらう。
できることはやったはず。
相談して、様子を見に2週間後、再度ここへ来ることになった。
アトレに少し遠くにいたリプカとビアンカの家族に世界樹の様子を見に来たいから、2週間後また案内を頼みたいとお願いしてもらう。
世界樹のことについて協力はするが、ここへくるメンバーは今日いるメンバー以外は認めないとのことだった。
クリス兄様と学友たちは学園が始まるので来ることはできないが、他のメンバーでくると伝えて了承してくれた。
今日中に樹海を出るのなら、はやく出立した方がいいとカイル隊長が言ってきたのでアルラウネに2週間後また来ると挨拶しに行く。
「あなたと隊長さんに、これあげるわ」とキラキラした粉が入った小瓶が2つ渡される。
「私たち精霊族の脱皮した羽を粉にしたものよ。薬として使えるわ」
精霊族は数年に一度、羽が生え変わるらしい。
「貴重なものなのにもらってもいいの」
「世界樹と一緒に朽ち果てるだけと諦めていたのに、たった一日でここまで回復できたわ。またここまで来てくれるのでしょう。だから貰って頂戴」
「ありがとう。貰うよ」小瓶の一つをカイル隊長に渡す。
「私が貰うには貴重すぎます」と小瓶を受け取ろうとしないので
「カイル隊長しか世界樹を治すことはできないのだから、妥当な報酬だよ」と僕は押し付け、アルラウネと別れた。
お気に入り登録といいねが急に増えていてびっくりしております。
皆様に感謝を!!
次の投稿は本日12:00です。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
「クリス、君の末の弟、リーンハルト君、とても面白い発想をするね」
「フェンリルが従魔契約したこと、いやクリス達兄弟が従魔契約したのがわかった気がする」
「クリス達家族はとても仲がいい。それにこの厳しい、恐ろしい樹海を大事にしているからウエストランド一族の結束が固いのがわかったかな」とラインハルト様、マクスウェル様、ジャレット様たちは僕が眠っているとき焚火の前でクリス兄様と話をしていたみたいだった。
僕は毎日体力をつけるために剣の素振りや走ったりしているけれど、足元の悪い樹海を一日中歩きまわったからか寝心地がいいとはいえないテントの中でもぐっすりと寝ていた。
「リーンハルト様、起きてください」とジョルジュが僕をゆすってくる。
「やだ、まだ眠たい」
「寝ぼけないでください、樹海の中ですよ」と言われて目が覚める。
「・・・・・・ジョルジュ、ありがとう。助かった」
「いつものことですから、早く身支度を整えましょう」と肩をすくめながらジョルジュが支度にとりかかる。
テントから出ると兄様たちはすでに起きて待っていた。
「ハルト、おはよう。頑張って起きられたね」とクリス兄様がパンとスープを手渡してくれた。
「ハルト、世界樹見て見ろ」とジェラ兄様が言うから、世界樹の方を見ると全体的にしなっていた葉が、一部分だけだけれど青々と元気になっている所があった。
「完全復活ではないけれど、昨日の回復ポーション効果があったということだ。お手柄だ」とジェラ兄様が僕の頭をワシャワシャとなでてくる。
「ジェラ兄様、僕、朝ご飯中です」スープの入っているカップがこぼれそうになる。
「おっと悪い、しっかり食べろよ。俺はこれから見回りに出るから」と離れていった。
僕がスープを飲みほしたところで、クリス兄様やカイル隊長が今日も回復ポーションを与えるか相談してきた。
前世で植物活力液のやりすぎはよくないと聞いたことがある。植物を育だてた経験ないから詳しいことわかんないなー。
「クリス兄様、人間と同じでポーションのあげすぎはよくない気がします。ちょっと別のこと試したいのですがアルラウネって戻ってきています?」
「いや、今日はまだ見ていないな。呼べば来ないかな」
試しに世界樹に向かってアルラウネいるーと呼ぶと
「よんだー?」とのんきそうな声で僕たちの目の前に飛んできた。
いたのかよ。
どっか行ったままだと思っていたよ。
世界樹の状態を聞くと昨日の回復ポーション(植物活力液もどき)が効いているそうだ。ただ、だいぶ弱っていたから時間はかかりそうともいう。
他の方法も試した方がよさそうだ。
植物に水は必要だから水の中にカイル隊長の魔力を入れてみたらどうだろうか?
上手くできなかったら、また考えればいいや。
「桶はないか。・・・・スープが入っていた鍋って使えますか」そばにいた隊員の一人が持ってきますと走っていき、鍋をもって戻ってきた。
「だれか鍋に水を入れてもらえませんか」とお願いしたら、別の隊員が鍋にたっぷり水を入れてくれたので、カイル隊長に水の中に魔力を注いでくれるようにお願いした。
質問したいだろうけれど何も聞かずにカイル隊長は魔力を注いでくれたが、今回、色は変わらなかった。
失敗かなとは思ったけれど、アルラウネに飲ませてみたら「これ、美味しいわ」と追加を要求されるのであげる。
今度は別のコップに水だけを入れたものをアルラウネに飲ませたところ、さっきの方がいいと一口飲んでやめてしまった。
「ハルト・・・・アルラウネに毒見させているように見えてしまうのだけれど、いいのか」
「僕たちでは世界樹に効果あるかわからないではないですか。世界樹と一緒にいるアルラウネが気に入れば世界樹にも効果があるとわかっているのでよいのです」というと「そうだな」とクリス兄様は納得してくれた。
鍋に作ったカイル隊長の魔力入り水を世界樹の根元に撒いてもらうことになった。
しかし世界樹は大きいので根元周辺にカイル隊長の魔力が入った水を撒くのには鍋の水だけでは足りなかったから、何回か作ってもらい撒いてもらう。
できることはやったはず。
相談して、様子を見に2週間後、再度ここへ来ることになった。
アトレに少し遠くにいたリプカとビアンカの家族に世界樹の様子を見に来たいから、2週間後また案内を頼みたいとお願いしてもらう。
世界樹のことについて協力はするが、ここへくるメンバーは今日いるメンバー以外は認めないとのことだった。
クリス兄様と学友たちは学園が始まるので来ることはできないが、他のメンバーでくると伝えて了承してくれた。
今日中に樹海を出るのなら、はやく出立した方がいいとカイル隊長が言ってきたのでアルラウネに2週間後また来ると挨拶しに行く。
「あなたと隊長さんに、これあげるわ」とキラキラした粉が入った小瓶が2つ渡される。
「私たち精霊族の脱皮した羽を粉にしたものよ。薬として使えるわ」
精霊族は数年に一度、羽が生え変わるらしい。
「貴重なものなのにもらってもいいの」
「世界樹と一緒に朽ち果てるだけと諦めていたのに、たった一日でここまで回復できたわ。またここまで来てくれるのでしょう。だから貰って頂戴」
「ありがとう。貰うよ」小瓶の一つをカイル隊長に渡す。
「私が貰うには貴重すぎます」と小瓶を受け取ろうとしないので
「カイル隊長しか世界樹を治すことはできないのだから、妥当な報酬だよ」と僕は押し付け、アルラウネと別れた。
777
お気に入りに追加
1,573
あなたにおすすめの小説
異世界でのんびり暮らしたい!?
日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
【完結】彼女以外、みんな思い出す。
❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。
幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
〈とりあえずまた〆〉婚約破棄? ちょうどいいですわ、断罪の場には。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
辺境伯令嬢バルバラ・ザクセットは、第一王子セインの誕生パーティの場で婚約破棄を言い渡された。
だがその途端周囲がざわめき、空気が変わる。
父王も王妃も絶望にへたりこみ、セインの母第三側妃は彼の頬を打ち叱責した後、毒をもって自害する。
そしてバルバラは皇帝の代理人として、パーティ自体をチェイルト王家自体に対する裁判の場に変えるのだった。
番外編1……裁判となった事件の裏側を、その首謀者三人のうちの一人カイシャル・セルーメ視点であちこち移動しながら30年くらいのスパンで描いています。シリアス。
番外編2……マリウラ視点のその後。もう絶対に関わりにならないと思っていたはずの人々が何故か自分のところに相談しにやってくるという。お気楽話。
番外編3……辺境伯令嬢バルバラの動きを、彼女の本当の婚約者で護衛騎士のシェイデンの視点から見た話。番外1の少し後の部分も入ってます。
*カテゴリが恋愛にしてありますが本編においては恋愛要素は薄いです。
*むしろ恋愛は番外編の方に集中しました。
3/31
番外の番外「円盤太陽杯優勝者の供述」短期連載です。
恋愛大賞にひっかからなかったこともあり、カテゴリを変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる