願いを叶える魔法の傷薬~俺の異世界転生に必要なスキルを72時間しか遊べない体験版ゲームで取に行くところです~

ゼルダのりょーご

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 為吉をはじめとする寺子屋の生徒と仲良くなった。

 極旨の握り飯を惜しげもなく振る舞った結果だ。
 とりあえず彼らの悪かった口は旨い飯で塞ぐこともできた。

 その場しのぎかもしれないが、盤次郎が戻ってきても言葉遣いが辛くなることは少しは和らぐだろう。

 それはそうと、お座敷までの地図を描いてもらった。

 それを見るに今から出かけて行くと、昼前に帰宅できなければいけない。
 お座敷までは千五百歩、往復でも忍びの足なら数分の距離だ。
 距離は全然余裕なんだが。

 盤次郎に会えた時のことをすこし想定すると。

 俺が彼に会って置きたい理由は将来に備えて信頼を得るためだから。
 顔を知っておかねば信頼を得るための良き交流ができない。
 良き交流を進めて今回の人助けとしていくためでもある。

 現時点での人助けポイントの状況及び進行度確認をするか。
 まあまだ何もしてないからな、見るまでもないんだけど。
 こまめに見るのも女神の言いつけだから一応見とくか。


 スキルポイント、ステータスオープン!




 ☆
 名前:駒次郎 幼少期 7歳


 フィールド:東エリア、カミセ界隈
       
 自宅:カミセ東の長屋五番地

 移動:お堂 自宅付近 寺子屋

 お供:お里 小夜子 為吉その他



 人助けpt 為吉その他の空腹と美味による新快楽

      空腹を満たすに貢献 
      一人+10pt 計10人=100pt
     
      味わったことのない美味を享受に貢献
      新境地を見た 一人+10pt 計10人=100pt

      スキルpt 200獲得 (残り800pt)

 ☆



 ええっ!

 ポイントが加算されてるぅ!

 あの握り飯が絶品だったのは食ったから分かるけど。
 お腹を空かせていたのか。
 ま、早弁したい年頃でもあるしな。
 誰かに内緒で、しかもタダ飯って最高に美味いよな。

 あの味は快楽に等しく、新境地を開くに値するらしい。
 
 今回は幼過ぎて戦えないから、どのように親切を展開するのか。
 正直これからぼちぼち考えねばと思っていた所だったのだ。
 だからこれは助かるとして……。

 お供……。
 お里はわかるけど、小夜子も為吉も出会ったから有り得るということか。
 だが「その他」は何だ? しゃしゃり出て来ることがあるのかな。

 
 まあいい。


 とりあえず夕方にならねば盤次郎は戻らない。
 出かけた人たちもどうなるか分からないけど、今は話すこともない。

 ここは一度家に帰るとするか。


「どうもお邪魔しました」


 空腹を満たした彼らは満足した様子。
 勉強に戻った彼らを尻目に教室をでた。


「お、もう帰るのか…また来いよ美味い飯持ってな」

「おむすび次郎、また遊びに来いよ!」


 背後から呼びかけがあった。
 声援と言うべきか、見送ってくれたようだ。
 俺はべつに振り向きはしないけど。

 どういう位置付けでどういう扱いなの。
 すっかりと握り飯の従者に成り下がったな。
 飯だけに、しめしめと。


 帰り道、為吉にもらった地図をもう一度見てみた。
 そこには番屋の場所の印も見受けられたからだ。
 江戸時代における防犯などの自警団の役割をもつ施設だ。

 小夜子たちはそこへ助けを求めに行ったのだな。

 先生がお縄になったのなら連行先は奉行所の牢だな。
 大人が介入しなければ直に行っても門前払いを喰らうだけだからな。

 朝からここへ来たから、昼までに帰ればいいかな。
 昼までにはまだ時間があるしな。
 番屋も俺の足ならすぐそこだし。


 ひとっ走りだ。


 もう見えて来た。
 人だかりがあるわけじゃないけど、外に割と大人の人がいるぞ。
 先生のことで集まったんだろうか。
 訊ねてみれば分かるだろう。


「あの…すみませ──んっ! 藤吉郎先生は無事ですか?」


 俺の声は割と甲高くてよく響くようだった。
 一斉に大人たちの視線が俺に注がれる。
 多くの人に見られるのってちょっと抵抗感じるけど。
 
 これで話が聞ければ状況が分かるかもしれない。
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