願いを叶える魔法の傷薬~俺の異世界転生に必要なスキルを72時間しか遊べない体験版ゲームで取に行くところです~

ゼルダのりょーご

文字の大きさ
上 下
13 / 70

013

しおりを挟む

 
 女神は説明すると言っているんだが、どんなパワーをもらえるのか気になる。
 貰えるんならなんでもいいけど、いくつ貰えるのかわかんないし。
 やっぱりなんでもいいって訳じゃ無くなってくるよな。
 強くて便利で簡単で。

 肉体を鍛える必要なしってことだから、なにが出来るのかを知ってすぐに使いこなせるかが不安なのだ。特化された能力。
 早く知りたいからこっちから訊く。


「スキルの種類というか、内容はどんなのがあるの?」


 女神が眉根を寄せる。
 いたずらがバレて呼び出し喰らったときの担任がよくそんな顔をする。
 なんだか、イラついているようにも見えるんだ。
 俺もハッピーな気分にはならないし。
 なんでそんな顔すんの?


『お前、先程から聞いていれば少々馴れ馴れしいぞ! 神である私に向かって。これだから中二という輩は虫唾が走るのう。まあガキだし、そこは見逃してやるが。……せっかちは女子おなごに嫌われるぞ』

 ひいい、怒った。
 スケ番みたいに怖いよ。
 それに中坊が何したって言うんだよ。

「神である……」って、まあそれはそうでしょうけど。
 学校の先生なら、原因が自分にあるからわかるんだけど。
 質問しただけじゃん。マウントってやつだよな、これ。

 ヒステリック女、俺は嫌いだ。
 見逃してくれる気があるのなら、ずっと優しくしてよ。
 クスン。


『お前……。なに、めそめそしておるのだ。男の出来損ないみたいな奴だの。早々に鍛えなければならぬようだな。スキルの内容は、ゲームを開始するまで知る権利はない。ネタバらしはルール違反だ。そしてゲームの所要時間は3日だ。早速だがお前、どこか行きたい時代はあるか?』

 そうそれだよ、説明してくれればいいのさ。
 やってみてのお楽しみってか。

 え、行きたい時代ですか? 

 今泣いたカラスがもう笑った。
 べつの時代に行けるのか。じつに興味深い話だな。

 時空を越えられるなんて超かっこいいな。
 やっぱ神さまだわ。
 タイムマシンはどこかに止めてあるのかな。
 辺り一帯を見渡しても見当たらないけどね。
 それとも能力なのかなぁ。
 できればマシンを出して乗せてほしいな。
 SF映画みたいに光の空間飛んでいきたいし。パワーロマン感じるう。

 ていうかさ、女神さん。
 
 何もかもが、突然すぎるだろっ!



 俺、今日死んだんだぜ。
 怖い女神に付きまとわれて、天高くさらわれて。

 そんで異世界に来い。

 そのために強くなれ。
 神の知識、謎の異物を脳内に挿入された。
 
 身体強化のスキルは内緒。
 ゲームで取得。
 成績によっては出るボーナスが変わるみたいだ。気にして何が悪い。
 紙芝居のなぞなぞだって見送ったんだぞ、こっちは。
 謎だらけなのはあんまりだ。

 そしてゲームの舞台、どの時代が良いかって? 
 選ばせてくれるのは正直、嬉しいです。
 3日間、修学旅行気分で遊びに行けるのかな。
 その回答なら、もうこの胸にあるよ。

 それにしても──。


「なんもかんもが、突然すぎるだろぉぉおおおおおっ!!!」


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

『お前を異世界に配置する』

ゼルダのりょーご
ファンタジー
主人公レオ。14歳男。 14の夏に突然死が訪れた。 目の前に現れた女神は彼に告げる。 「お前を異世界に配置する」 配置されなければならない理由は身勝手で自己中心的であった。 彼に死をもたらせたのは、この女神だったから。 レオの「死」はもう動かせない事実。 彼は、コワ可愛い女神をゆるして異世界に旅立つ。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

強奪系触手おじさん

兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。

処理中です...