嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第11章 甘えるということ

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間宮先生は大きくため息を吐いた。
「廉くん、今日は私が一緒にいるようにしよう。」
「・・・本当?」
「あぁ。ちょっと君の担当ドクターはお疲れのようだ。どうぞ、間宮先生。午後からはもう帰っていいですよ。カウンセラーとして間宮先生はふさわしくない言動が多い。そんな人に患者は任せられない。」
「・・・。」
「報告書はきっちり書いてから上がりなさい。」
ますますおじいちゃん先生の立ち位置がわからなくなる・・・。
間宮先生は黙って出ていき、おじいちゃん先生と二人っきりになった。
「廉くん、ちょっと足拭こうか。お外まで行ったんだって?君のお母さんに聞いたよ。」
そう言って笑うおじいちゃん先生。
「間宮先生を撒いて逃げて戻ってくるなんてすごいなぁ。若いねぇ」
直人さんや間宮先生と違いおじいちゃん先生は一切怒っている様子はない。
「まぁ、廉くんのお父さんと間宮先生が怒ってる理由が心配からってことは廉くんわかってるもんな。だから私は怒らないよ。いけないことをしたって思ったからこっそり戻ってきたんだろ?無事に戻ってきたんだからそれでいいんだよ。本来ならば間宮先生は廉くんがヤダなぁって逃げたくなるような聞き方は避けるべきだったんだから。それなのにあの二人は自分の感情任せになってる。間宮先生に至ってはあの態度だからなぁ。」
困った困ったとおでこに手をやるおじいちゃん先生。
「脱走・・ごめんなさい・・・。」
「言っただろう?私は怒ってないよ。」
そう言って頭に手をポンと置かれた。
「さて、足を拭いたら少し寝た方が良さそうだね。」
「ちょっとだけ疲れた・・・。」
「素直に言えたね。」そう言って濡らしたタオルで足を拭いてくれた。
「ほら、横になって。そういえばお昼ごはんまだだろう?寝てる間には運ばれてくるかな?私もお弁当を取ったらここに戻ってくるからね。」
「ん・・・ありがとうございます・・・。」
おじいちゃん先生が側にいてくれることに安心をして少し仮眠に入った。
起こされたのは寝てから1時間後。
「廉くん、そろそろご飯食べようか。返却時間になるからね。」
「ん・・・。」
おじいちゃん先生がご飯も食べずに待ってくれていた。
「ほら今日は親子丼とサラダにフルーツの盛り合わせだ。」
「おいしそう・・・。」
「よかったなぁ」
「うん」
俺は病院食、おじいちゃん先生はお弁当を食べる。
「お、ご飯完食かな?」
久々にご飯を残さずに食べれて自分でもびっくりしていた。
「脱走がいい運動になったんじゃないか?」
あはは!と笑われるが確かに・・と思った。
「よし、じゃあ私はリハビリの予約が入っているから行くんだけど、廉くんはついてくるかい?」
「んーん。お仕事の邪魔になるからここでお留守番してます。」
「そっか。じゃあ行ってくるね。」
「ん。」
おじいちゃん先生に後で聞いてみよう、間宮先生とおじいちゃん先生の関係を。
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