嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第11章 甘えるということ

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「廉ちゃん、おはよ~」
ガサガサな百々の声で目が覚めた。
ボスの顔が目の前にある。
身体はベッド顔は俺の布団の上で夜中も俺のために口元触らせてくれてたんだろうな、と想像できた。
「百々先に降りとくよ~。」
「あ、うん・・・。」
ボスは俺がまだ布団で寝てるので付き合ってくれてるのか目はあいてるが降りようとしない。
早く下りて来いと言わんばかりに開け放たれてる部屋の扉が寒くてゆっくり体を起こす。
ポトっとなにか落ちたと思ったら空君のぬいぐるみ。
空君も一緒に俺のためにつきあってくれたのかな?と思いながら枕元にまたそっと置いた。
下に降りると翔さんはもういなくて、理紗さんも一緒に少しでかけたみたい。
理紗さんは午後には帰ってくるみたいだけど。
そういえば百々って学校じゃ・・・?
「百々・・・学校は?」
「今日だけ休むよ?始業式だけだし。」
「ふーん・・・。」
「廉ちゃんおはよ。ママは百々ちゃんに行きなさいって言ったんだけどね~」
そう言いながらオムレツを百々の前に置く母親。
「いいじゃん。声まだこんなだし・・・。」
「廉ちゃんは?何食べる?オムレツでいいならすぐできるわよ?」
「ん・・・。お願い・・・。」
「じゃあ顔と歯みがきしてらっしゃい。」
「うん・・・。」
ボスはペットシーツにトイレをしたようでちょっと廊下がにおう。
先に歯磨きをして、顔を洗い、使い捨て手袋を装着してペットシーツを新しいものと交換する。
玄関の外に捨てるゴミ箱があるので外に行くため玄関を開けた。
冷たい風が頬を撫で身震いをする。
におわないゴミ袋に入れてから大きなゴミ箱に入れる。
「おい。」と聞こえた気がして門を見ると
「・・・・!!!!」
なんで!混乱しながら急いで家に飛び込んだ。
「廉ちゃん?どうかした?寒かった?」
慌てる音が聞こえたからか、母親がキッチンから声をかけてくる。
声は聞こえるがキッチンのため何があったかばれずに済んだ。
ボスはすぐに駆け寄ってきたが俺が抱きしめて大丈夫だよとつぶやくとペロッと頬っぺたを舐めてリビングへ。
「廉ちゃんなんかあった?」
「寒かっただけ・・・。」
「ふーん。ちなみに玄関録画機能あるけど。」
と言って百々がインターホンの動画履歴を見る。
「あ・・・・。」
動画が再生される。
が―
「廉ちゃん何何もないとこに怯えてんの?」と百々に笑われて終わった。
そこには何も映っていなかった。
映る場所にいたはずの『父親』の姿が―
「廉ちゃん、ほらオムレツできたからどうぞ。牛乳と苺も食べるのよ?」
そう言って卵のシンプルなオムレツと牛乳、苺が三粒を出された。
「ロールパンかご飯どっち?」
「いらない・・・。」
「わかったけど、お昼はちゃんと主食食べてね?」
「うん・・・。」
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