嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第10章 守るから

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首を小さく横に振る。
「びっくりしちゃった?」
少し考えて頷いた。
「いつもあんな怒らないんだよね?おじさん。」
「・・・・。うん・・・。」
「そうだよね、いつも廉くん第一って感じのおじさんなのにね。」
「・・・・。」
「廉くんあんまり深く考えなくていいからね?おじさんもしかしたら今日体調悪いのかもしれないし。」
「・・・。」
「院内インフルエンザはやってるし。ドクターとかナースも人間だからインフルとかもらっちゃうことあるからさ。」
「・・・・。」
いや。でも返事しなかった俺が悪い・・・。
直人さんは間違ったことは言ってないし、あれくらいで泣く俺が弱い・・・。
思い出すとまた涙が溢れそうになる。
ボスが飛んできてすぐに俺の足の間に真正面から突っ込んで太ももに顔を乗せた。
「ボスが励ましてくれてるね。」
「ん・・・。」
「ま、今はゆっくり休んで。今日こそ百々ちゃん帰ってこれるかもしれないし。」
「百々・・・?」
「退院伸びてたけど百合さんがナースだし、主治医も家にいるわけだし帰ってこようと思えば帰ってこれると思うよ。翔の話だとだいぶん症状もよくなってるみたいだから自宅療養でも行けそうって言ってたし。」
「本当....?]
「ほんと。そうだ、後でケーキ一緒に買いに行こうか?」
「行く・・・・。」
「うん。じゃあお昼に行くようにするから午前中はゆっくり寝とくこと!」
「うん・・・。」
「じゃあまたお昼ごはんで来たら起こしに来るね。」
「はい・・・。」
眠たいような眠たくないようなという少ししんどいラインだったけど、百々の退院祝いのケーキを買うべく仮眠を取ることに。
「ボス・・・。」
ボスが待ってました!と俺のベッドの下にお座り。
「今日は一緒に寝たい・・・。」
そう言ってベッドにボスの前足を引っ張ると、ボスは自然とベッドの上に来てくれた。
そこから伏せをさせて自分も横になった。

「廉くん?起きようか。あったかいそうめんできてるから下に行くよ」
翔さんがそう言って俺をベッドから起こした。
「よく眠れたかな?」
「ん・・・。」
「良かった。さて。午後からはケーキ買いに行きたいんだよね。」
「だめ?」
「いいよ。もちろん。一緒に行くよ。」
「ありがと・・・。」
「いいえ。さ、ごはんごはん。」
下に降りると理紗さんがもう座っていた。
ボスもお昼ごはんを上げるために一緒に降りてきたけど、ボスはお散歩に行きたいみたい。
「理紗、先にボスちょっとだけ散歩させてくるから先に二人で食べてて。」
「了解。」
「くれぐれもチャイムが鳴っても出ないようにな?」
「わかってるって。」
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