嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第9章 彼女の秘密

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煮込みうどんをチマチマ食べて半分食べたところでギブアップが来た。
「もうごちそうさまするかい?」
「うん・・・もう食べられない・・・。」
「いいよ。僕が食べるからそれ頂戴。」
「はい。」
「ボスも食べ終わったね。」
「ほんとだ。早い。」
「廉くん、5日からのカウンセリング初回は僕もドアのお外まではいるからね。」
「え?」
「親だからね。カウンセリングは入らないけど。」
「うん・・・。」
「少し不安なくなった?」
「うん・・・。」
「よし。じゃあ廉くんはお風呂に入ってきてくださーい。」
「はい。」
直人さんって保育士も向いてそうだなって思いながら、お風呂の準備をして1Fのお風呂に入る。
トントンとノックオンが聞こえてきて、返事をすると「廉くん、これ入れてごらん。何が出るかなぁ~?」
そう言って笑ってバスボールを渡してきた。
今までバスボールはいれたことなかったけど、入れてみる。
シュワシュワした後に紫色のお水にどんどん変わって行ってぶどうの匂いがし始めた。
中から出てきたのは最近はやりのキャラクター。
「かわいい・・・。けど、何で入浴剤じゃなくてバスボール?」
ササっと出ると直人さんと翔さんの彼女さん・・・?
髪の毛を拭きながらタオルをかぶってキッチンに駆け込む。
「あ、廉くん。ごめんね。びっくりしたね。」
「あのごめんなさい。いきなり来ちゃって。」
「・・・。」
「さっき理紗さんがいたでしょ?散歩の時。廉くんと百々ちゃんに差し入れとお年玉渡そうと思って来てたら道に迷ってしまってたんだって。」
「廉くん、開けましておめでとうございます。今年からたまに来ると思うけどよろしくお願いします。」
「・・・。」
キッチンの床に座り込んで、カウンターの横からチラッと理紗さんを見る。
「・・・。」
「ん?」
さすが小児科のナースというか近づいてこない。
俺が見るとニコッと笑ってるだけ。
20歳なのに少し離れてるくらいの人からそもそもお年玉もらってもいいのかな?と考える。
「廉くんはまだ学生さんだからね。いいんだよ、くれるっていうんだからもらって」
「・・・・。」
ほんとに?と直人さんを見上げる。
「本当。」
「理紗さん、たぶん今は少しなら近づいても大丈夫と思うよ。」
「あ、はい。じゃあこれどうぞ。」
「・・・ありがと・・・。」
「廉くんすごいね。ちゃんと自分からお礼言えた。」
理紗さんはおとし玉を渡すとすぐに元の席に戻ってくれた。
その時にチラッと見えた腕の赤い線・・・。
ヘアゴムで百々もたまになるけど、それよりは赤黒い?
思わず直人さんのズボンをつかんだ。
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