嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第8章 彼女と空

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「あ!!ボスがトイレしてたの忘れてた・・・。片付けなくちゃ。ボス朝ごはんどうぞ。」
そう言ってドックフードをさらに入れてやり、水を新しいものに変えた。
ボスを残し部屋のトイレシートを回収し匂いが漏れない袋に入れる。
「くさ。」
いい匂いのトイレなんてないけどさ。
消臭スプレーもして匂いを取るために空気清浄機もつける。
これでしばらくしたら大丈夫かな。
1階に降りるとボスはもう完食していた。
「俺もココアくらい飲もうかな・・・。」
ココアを作るために牛乳をレンチンする。
「ボス~。ちょっとお前もトイレ臭いからシャンプーするよ。」
「わん!」
みんな忙しそうだし、俺も暇だしボスをシャンプーすることにした。
ココアを飲む間はスマホで動画を見る。
10分くらいたったころ、俺のスマホに着信が入った。
『廉くん?おはよう。』
直人さんからだった。
『どうする?こっちに来るかい?』
「今からココア飲み終わり次第、ボスを洗おうかと思って。だからいい・・・。」
『一人で洗える?』
「たぶん。」
『ふふ。いいよ、帰ったら一緒に洗おう。とりあえず今はこっちにおいで。お迎えに行くから。』
「お家にいたい・・・。」
『お家にいても今日は一人と変わらないよ?』
「ボスと一緒にいる。」
『わかったよ。じゃあ廉くんも風邪ひかないように気を付けてね?19時には帰るよ。』
「わかった・・・。」
『朝はココアだけならお昼ごはんはしっかり食べるんだよ?』
「ん・・・。」
電話を切り、ボスに目を向けると食後で眠たいのかむにゃむにゃと口を動かして伏せている。
「ボス。風呂行くか・・・・。」
「わん!!」
ボスが扉を開けると二階へ走っていき俺の部屋の扉をガリガリしているので扉を開けてやると空君のぬいぐるみを持ってきた。
「あ・・・それもお前がくわえたから臭いね。洗濯しようか。」
「わん!」
空君のお墓参り・・・5のつく日だから俺のカウンセリングの初日の帰りに行けるかな・・・?
何があっても空君とボスだけは俺から離れないでいてくれる気がする。
気がするだけだけど。
1階へ行きボス用のバスタオルを準備して、俺も濡れていい格好に着替えた。
お湯を沸かし湯船を半分だけ張った。
「ボスって湯船浸かるかな・・・?」
とりあえずボスを濡らして犬用シャンプーで洗っていく。
ペット用シャンプー独特の匂いに包まれながら体を大きく動かして肉球の間もしっかり洗い、軽く一度流すと次はトリートメント。
しっかり塗ったら少し置く。
トリートメントもしっかり流した後はブルブルタイムのため俺は外に逃げた。
中からバシャバシャ音がするので見ると、ブルブルどころか湯船の中で遊んでいる・・・。
「ボス、シー・・・。」
シーって合図で静かになったボス。そこから5分つかると自分から出てきたので今度こそ外に避難してブルブルを確認してバスタオルで拭く作業に入った。

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