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第8章 彼女と空
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「廉くん、1階のお風呂に入るかい?」
「2階のシャワーだけでいいよ。」
「じゃあ俺、廉くんが入ったら2階使うわ。」
「じゃ、僕はゆっくり1階で湯船につかるよ。」
部屋に荷物を置いて翔さんを待たせ過ぎないように急いでシャワーを使用しに行った。
10分で上り、翔さんの部屋に行くと翔さんがスマホをいじった姿勢でうたた寝していた。
チラッと見えた画面には彼女と思われる『愛菜さん』という女性の名前が・・・。
「あ・・・。か、翔さん!シャワー・・・。」
「ん?あ、ありがと。浴びてくるね。」
そう言ってスマホを置いてシャワーを浴びに行った。
「彼女さん・・・どんな人だろ・・・」
部屋に戻り、空君の言っていたぬいぐるみの存在を思い出した。
彼女さんも気になるが、俺は空君が夢で言っていた部屋の隅にあるぬいぐるみを探すことにした。
まず部屋に入り、奥の隅に行ってみる。
「ない・・・・。俺が妄想した夢だったのかな・・・」
出入り口の隅を見てもない。
あとある隅はクローゼット・・・・?
クローゼットの扉を開けてみる。
「あった・・・・。」
ベージュのクマのぬいぐるみ。
小さくてキーホルダーチェーンがついている。
「あった!!!!」
急いで階段を駆け下りる。
「直人さん!あった・・・!!」
「廉ちゃん?」
大きな声で降りてきた俺に母親がびっくりしている。
「直人さんならまだお風呂よ?」
「あ・・・。」
「どうしたの?廉ちゃんが大きな声出すなんて。」
「夢の中で空君が言っていた、空君の代わりのクマのぬいぐるみ!」
「空君の代わりなの?」
「うん、なんか俺のこと守ってくれるんだって・・・。」
「あら、心強いわね!」
母親は半信半疑なようだが信じてくれた・・・のかな?
「廉ちゃん・・・。」
「百々・・・?なんかあった?」
「ほら、百々ちゃん。廉ちゃんは何とも思ってないし気にしてないというか気づいてすらないわよ?」
「うん・・・。」
「なんかあった?」
「・・・。」
「百々ちゃんね、廉ちゃんに大晦日強く言っちゃったの気にしてるみたいよ?」
「強く?百々が強く言うのなんていつもの事じゃない?」
「廉ちゃん。」
母親が笑って辞めなさいって首を振る。
「本当にわかんないから、気にしなくていいよ?」
百々に言うと抱き着いてきた。
その勢いで後ろによろける。
「ほら、怪我するから。」
「廉ちゃんごめんね。」
「母さん百々どうしたの?本当に。」
「今日の廉ちゃんが昔の廉ちゃんみたいだから安心してるんじゃない?」
「昔の俺?」
「2階のシャワーだけでいいよ。」
「じゃあ俺、廉くんが入ったら2階使うわ。」
「じゃ、僕はゆっくり1階で湯船につかるよ。」
部屋に荷物を置いて翔さんを待たせ過ぎないように急いでシャワーを使用しに行った。
10分で上り、翔さんの部屋に行くと翔さんがスマホをいじった姿勢でうたた寝していた。
チラッと見えた画面には彼女と思われる『愛菜さん』という女性の名前が・・・。
「あ・・・。か、翔さん!シャワー・・・。」
「ん?あ、ありがと。浴びてくるね。」
そう言ってスマホを置いてシャワーを浴びに行った。
「彼女さん・・・どんな人だろ・・・」
部屋に戻り、空君の言っていたぬいぐるみの存在を思い出した。
彼女さんも気になるが、俺は空君が夢で言っていた部屋の隅にあるぬいぐるみを探すことにした。
まず部屋に入り、奥の隅に行ってみる。
「ない・・・・。俺が妄想した夢だったのかな・・・」
出入り口の隅を見てもない。
あとある隅はクローゼット・・・・?
クローゼットの扉を開けてみる。
「あった・・・・。」
ベージュのクマのぬいぐるみ。
小さくてキーホルダーチェーンがついている。
「あった!!!!」
急いで階段を駆け下りる。
「直人さん!あった・・・!!」
「廉ちゃん?」
大きな声で降りてきた俺に母親がびっくりしている。
「直人さんならまだお風呂よ?」
「あ・・・。」
「どうしたの?廉ちゃんが大きな声出すなんて。」
「夢の中で空君が言っていた、空君の代わりのクマのぬいぐるみ!」
「空君の代わりなの?」
「うん、なんか俺のこと守ってくれるんだって・・・。」
「あら、心強いわね!」
母親は半信半疑なようだが信じてくれた・・・のかな?
「廉ちゃん・・・。」
「百々・・・?なんかあった?」
「ほら、百々ちゃん。廉ちゃんは何とも思ってないし気にしてないというか気づいてすらないわよ?」
「うん・・・。」
「なんかあった?」
「・・・。」
「百々ちゃんね、廉ちゃんに大晦日強く言っちゃったの気にしてるみたいよ?」
「強く?百々が強く言うのなんていつもの事じゃない?」
「廉ちゃん。」
母親が笑って辞めなさいって首を振る。
「本当にわかんないから、気にしなくていいよ?」
百々に言うと抱き着いてきた。
その勢いで後ろによろける。
「ほら、怪我するから。」
「廉ちゃんごめんね。」
「母さん百々どうしたの?本当に。」
「今日の廉ちゃんが昔の廉ちゃんみたいだから安心してるんじゃない?」
「昔の俺?」
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