嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第8章 彼女と空

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「百々ちゃんは彼氏くんはいないのかい?」
「いないよ!!百々忙しいもん!」
「嘘だね。男とlineしてた。」
「見たの!?」
「見えたの。」
「そう。百々ちゃんにも彼氏が・・・。」
「直人さん、百々ちゃんだってもう高校3年生になるんだから。」
母親は笑っているが直人さんは少し落ち込んでいた。
「お願いだからまだ家で暮らしてね?せっかく家族になったのにすぐに出て行かれたんじゃ悲しい・・・。」
「直人さんそんなキャラだっけ?」
「親父はこういうキャラの時あるよ。」
「そうなんだ・・・」
確かに俺が家出した時も騒いだの直人さんと翔さんだもんな・・・。
「とにかくあのラインの人は彼氏じゃないよ!」
「ハイハイ」
母親はなんとなく察してるような気もするけど・・・。
「廉くんはずっとここにいるもんね?」
直人さんが笑顔でこっちに話を投げてきた。
「・・・。5年目標に出ていく。」
「・・・ダメだよ?なんかあったらどうするの」
あれ?俺男だよ?
「そうそう。廉くんは一人暮らしだなんて危なすぎるよ!」
「いや・・。大丈夫でしょ。できてたし・・・。」
「大丈夫じゃないよ!廉くんは隙だらけだし、かわいいし、きれいだし。」
直人さんと翔さんは本当に俺に対してなにか特殊なフィルターを通してでしか見れないような人体的設定でもあるのだろうか。
「廉ちゃん、福岡楽しそうに生活してたみたいだしね。」
「うん。楽しかった。」
「そんなこと言わないでよ~!」
「・・・・。」
「直人さんの方が子供離れしばらくできないわね」
「そういえば、プレゼントって何だったの?」
「コップだったよ。」
「コップ増える~」
そう言って百々がけらけら笑ってる。
確かにコップもらいがちだもん。
「ま、使えるしいいんじゃない?」
「コッププレゼントするってことはまだ男慣れしてないってことかな?」
「百々~、男慣れとか嫌な言葉使わないで。」
「えーでも本当じゃん。普通好きな人ならアクセサリーとかさ。」
「まぁ確かに。」
「どんな子なの?」
「うーん・・・普通の子だよ。黒髪で、メイクは素朴で・・・」
「これさ、実はやばい女ってパターンあるかもよ?」
「え?そんなことあるのかな?」
「きれいな子?」
「まあ。」
「羽間さんよりも?」
「未来?あー。未来とは別枠なんだよな見た目。」
「羽間さんと付き合えばいいのに。」
「未来は彼氏いるよ。もう。」
「いい女は貰い手わんさかいるからね~」
「百々は売れ残るね。」
「廉ちゃん夜覚悟しといてね。」
「百々ちゃん夜は騒がず早く寝なさいよ?」
「ママ廉ちゃんをかばう気!?」

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