嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第7章 ボスとクリスマス

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「さ、パパとママからボス以外に今度は物のプレゼントよ!!」
そう言って、直人さんと母親が翔さんと百々と俺にブルー、ピンク、白のプレゼントの袋を渡してきた。
「開けてみて。」
直人さんに促されて袋を開けると中には有名ブランドの袋に入った箱が・・・。
「キーケースだ!!」
「お、うれしい!」
「・・・高そう・・・。」
「廉ちゃん?あなたいつも一人感想が現実的なのよ。」
「廉くん、このブランド嫌い?」
「・・・・。ブランド興味ない・・・。でも、使えるから・・ありがと・・・。」
「うん!大切に使ってね。」
三人分じゃなくておそらく両親も同じケースだと思う。種類は違うだろうけど。
キーケースの色は翔さんが黒、百々が白、俺が茶色。
間違うことはなさそう。
「これは文から二人へ。」
そう言って渡された袋には、枕が。
「文のセンスはよくわかんないな」
そう言って翔さんが笑う。
「あ、カバーも入ってる!!かわいい猫ちゃん柄!」
「廉くんのはワンちゃん柄だね。」
「へー。ただの枕かと思ったら文の趣味が・・・」
そう言って笑う翔さん。
「三人ともプレゼント交換したら?」
「そうだね!じゃあ俺からにしようかな。百々ちゃんへ。」
そう言って少し大きな箱を渡す。
「開けてい!!?」
「うん、どうぞ。床で開けたほうがいいかもしれない。」
言われた通りに床で開ける百々。
「アクセサリーケース!?」
透明のガラスと白い引き出しが印象的な縦型のアクセサリーケース。
ネックレスをひっかけたり、引き出しはピアスやイヤリングを収納できるようになっている。
「すごい!おしゃれ!!ありがと!」
たぶんこれ高いぞ・・・。
「次は百々ね!!」
俺に百々がなんだか大きなものを渡してくる。
「おっと、廉くん床に座ったほうがいいかもね。」
プレゼントを落としかけて直人さんが慌てて支えてくれた。
「廉ちゃんが使えそうなものにしたよ!」
なんだろう・・・。
まず一つ目を開ける。
木でできたベットで使える机だ。これは便利かも・・・。
ドリンクホルダーもあって飲み物を倒すこともなさそう。
次はマグ。うさぎのシルエットが入ったかわいいものだけど使えなくはないが、百々の趣味だな。
最後はブランケット。これは雑貨屋さんのかな?手触り最高!俺としてはこういう方が好き。
汚れても壊れても気にならないし。
色がグレーでそれも気に入ったかも。部屋に合いそう。
「ありがと・・・。」
「いーえ!気に入った?」
「うん、ブランケット特にうれしい・・・。」
「廉くんボスに取られないようにね。」
直人さんがクスクス笑う。
ボスを見ると目が輝いている。
嫌な予感・・・。

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