嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第7章 ボスとクリスマス

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30分ほど離れた公園に着いた。
寒いからかほぼ人がいない。
「さ、ボス散歩するぞ」
直人さんが優しく声をかけてみると、素直に立ち上がり車から降りた。
俺も戸惑ったが人がほぼいないのを確認してから降りた。
百々が寒いと俺を盾にするからかわす。
ボスはボスで足元に纏わりつくかのようにチラチラこっちを見ながら歩くため、大変歩きにくい。
「廉くんはボスと仲良くできそうかな?」
「・・・。がんばる。でも、ずっと纏わりつかれるのは嫌かもしれない・・・。」
今の正直な気持ちを伝える。
「そっか。自然と仲良しさんになれるといいね。それにしても本当にどこに行っても廉くんから離れないね。」
直人さんも不思議そうにボスを見る。
ボスは「なんのこと?」とでも言うように胸を張ってしっぽを振って歩いている。
「ボスってなんか普通の子犬より貫禄があるよね。」
「堂々としてるし、何にかは謎だけどすごく自信に満ち溢れてる気はするね。」
言われてるぞー、ボス。と思いながらもボスが止まらないように公園を歩く。
30分歩き、少し休憩。
直人さんがボスに水をあげるとごくごく飲みほしていった。
「この水筒懐かしい!昔ママと三人でピクニック行ったときからあるよね!」
「百合さんわかっててこれにいれたのかな?」
にしてもこの水筒俺が小学校高学年の時に買ったやつなのにまだあったんだ。
引っ越しの時に捨てたのかと思った。
ボスは俺達が離している間は突っ伏して寝ていた。
日向ぼっこになって気持ちいんだろうな。
「さ、もう少し歩いたらお墓参り行こうか。」
「うん!!」
ところが・・・
「ボス?」
ボスは嫌だと踏ん張っている。
「どういうこと?」
「疲れたから歩きたくないんだろう」
直人さんがニヤリとボスを二本足で立たせて聞くとボスは視線をそらした。
「かわいい奴め。ボス、百々が抱っこしてあげようか。」
よほどつかれていたのか、百々を見上げて「おねがい」とでも言うように見ている。
「はいはい。ほら、もうお墓参り行こう!」
「そうだね。」
車に戻って百々はボスにお菓子を持ってきてたようで、何個かあげていた。
しばらく車を走らせてお墓に到着した。
「空。今日も着たよ。みんな無事だったよ。」
直人さんがお墓の前で手を合わせた。
百々と俺も手を合わせた。
「こんにちは。白山さん。」
「こんにちは。」
昨日会ったおじいさんがいた。
「なんだか今日もここに君たちが来る気がしてね。」
「そうですか・・・。昨日はお騒がせしました。」
「いやいや。大丈夫でしたか?」
「はい、みんな無事で。」
「なら、空くんのおまじないが効いたんだね~。」
「今日空は・・・」
「空くんなら・・・廉くんに抱き着いてますよ」
笑ながら言われるんだけど、俺周りになんでこんなにベタベタされてんだろう・・・。
「そのワンちゃん。空くんがなくなった後に育ててたワンちゃんのよみがえりですね。」
どういうこと・・・?
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