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第7章 ボスとクリスマス
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直人さんがリビングから出てきて階段下で俺を待っている。
「廉くん、ここまでおいで。大丈夫。」
「わん!!」
ボスが後ろから元気よく吠える。まるで大丈夫だよって言うように。
「行ってごらん。俺は後ろにいるし。前には親父がいる。怖くないよ。」
「あれ?廉ちゃん早くおいで!ママがおにぎり作ってくれてるよ!!」
おにぎり・・・。食べたいな。
「さ、味噌汁もあるよ。おいで。」
一歩を踏み出すとあとは足が勝手に前に進んだ。
「よし、行こう。ごはん食べたら少しボスとお散歩行ってみようか。」
「外・・・?」
「うん、ボスは大型犬になる犬だからおさんぽ結構歩くよ。」
正直今は一歩も外に行きたくない。
でも、生き物を飼うということはこの子を幸せにしてあげなきゃってことで。
俺たち家族はボスを散歩に連れていってたくさん遊んであげて、お腹いっぱいごはんをあげなきゃいけない責任があるということ。
つまり・・・拒否はできない・・・。
「廉ちゃん、おはよう。まずは歯磨きしてきなさい。顔も洗って。」
「ん。」
百々はすでにおにぎりと味噌汁、なぜかサツマイモ・・・を食べていた。
洗面台へ行って、歯を磨く。お気に入りの歯磨き粉は知覚過敏に優しくてホワイトニングしてくれる歯磨き粉。
おかげで前の歯磨き粉の時よりは白い気がする。
歯磨きを翔さんと済ませてリビングへ向かうと、ボスが足元に駆け寄ってくる。
なるべく気にしないように自分の席に座る。
ボスもごはんの時間のはずだが、なぜか俺の足元に座る。
「ボス!!ごはんこっちだよ!ほら、ごはん!」
レトルトの柔らかいものをエサ皿に入れているのだが一向に行く気配がない。
「ボス!!」
母親が言っても無駄だった。
「うーん、ごはんの時はどこかにつないでおこうか。落ちたものを食べたりしたらボスも危ないし。」
「そうね。それがいいかも。」
ボスは直人さんに回収されてソファーの足にリードを長めに巻いてごはんを目の前に置かれていたが、目線はこっち。
まるで恋してる女の子みたいな。いや、ボスはオスなんだけどさ。
「廉ちゃん、おにぎり鮭と梅干しと大葉のやつと塩にぎり。お味噌汁飲める?」
「少し・・・。」
「お芋は?食物繊維入ってるし食べてほしいな?」
「・・・・おにぎり・・・。」
「廉ちゃん、おにぎり小さいんだから食べなさい?残していいから。置いとくわよ。」
小さなお芋がお皿に鎮座している。
手に取ってちまちま食べる。普通の人なら5口で食べれる量を時間をかけてかじるというか、削っていく。
別に芋が嫌いなわけじゃないんだけど、芋で満腹にならないために俺なりの工夫だ。
「お腹いっぱいです・・・」
芋と、おにぎり一つで満腹になり意思表示をすると、「冷蔵庫に入れておくから、お腹空いたら食べなさい」
といわれた。
「廉くん、ここまでおいで。大丈夫。」
「わん!!」
ボスが後ろから元気よく吠える。まるで大丈夫だよって言うように。
「行ってごらん。俺は後ろにいるし。前には親父がいる。怖くないよ。」
「あれ?廉ちゃん早くおいで!ママがおにぎり作ってくれてるよ!!」
おにぎり・・・。食べたいな。
「さ、味噌汁もあるよ。おいで。」
一歩を踏み出すとあとは足が勝手に前に進んだ。
「よし、行こう。ごはん食べたら少しボスとお散歩行ってみようか。」
「外・・・?」
「うん、ボスは大型犬になる犬だからおさんぽ結構歩くよ。」
正直今は一歩も外に行きたくない。
でも、生き物を飼うということはこの子を幸せにしてあげなきゃってことで。
俺たち家族はボスを散歩に連れていってたくさん遊んであげて、お腹いっぱいごはんをあげなきゃいけない責任があるということ。
つまり・・・拒否はできない・・・。
「廉ちゃん、おはよう。まずは歯磨きしてきなさい。顔も洗って。」
「ん。」
百々はすでにおにぎりと味噌汁、なぜかサツマイモ・・・を食べていた。
洗面台へ行って、歯を磨く。お気に入りの歯磨き粉は知覚過敏に優しくてホワイトニングしてくれる歯磨き粉。
おかげで前の歯磨き粉の時よりは白い気がする。
歯磨きを翔さんと済ませてリビングへ向かうと、ボスが足元に駆け寄ってくる。
なるべく気にしないように自分の席に座る。
ボスもごはんの時間のはずだが、なぜか俺の足元に座る。
「ボス!!ごはんこっちだよ!ほら、ごはん!」
レトルトの柔らかいものをエサ皿に入れているのだが一向に行く気配がない。
「ボス!!」
母親が言っても無駄だった。
「うーん、ごはんの時はどこかにつないでおこうか。落ちたものを食べたりしたらボスも危ないし。」
「そうね。それがいいかも。」
ボスは直人さんに回収されてソファーの足にリードを長めに巻いてごはんを目の前に置かれていたが、目線はこっち。
まるで恋してる女の子みたいな。いや、ボスはオスなんだけどさ。
「廉ちゃん、おにぎり鮭と梅干しと大葉のやつと塩にぎり。お味噌汁飲める?」
「少し・・・。」
「お芋は?食物繊維入ってるし食べてほしいな?」
「・・・・おにぎり・・・。」
「廉ちゃん、おにぎり小さいんだから食べなさい?残していいから。置いとくわよ。」
小さなお芋がお皿に鎮座している。
手に取ってちまちま食べる。普通の人なら5口で食べれる量を時間をかけてかじるというか、削っていく。
別に芋が嫌いなわけじゃないんだけど、芋で満腹にならないために俺なりの工夫だ。
「お腹いっぱいです・・・」
芋と、おにぎり一つで満腹になり意思表示をすると、「冷蔵庫に入れておくから、お腹空いたら食べなさい」
といわれた。
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