嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第六章 ぼくは君を許さない。

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「百々ブチ切れそう。」
「いや、百々ちゃん親父が一番切れてる。」
「え?あ・・・ホントだ。」
「廉くん?そんな隠れなくても大丈夫だよ?」
「もう犯人は警察といるよ?」
三人で結局車の中で待つことになってしまって、俺はシートの下の足元部分にフィットしてしまっていた。
「廉ちゃん。さっき買ったチョコレート食べる?」
そんな気分じゃない・・・。
発作は直人さんが持っていた安定剤で落ち着かせた。
怖いのと実は安定剤と歩いた疲れのせいで眠気もある。
「車はロックかかってるし、怖いなら車動かせるよ?」
そんな事したら直人さんと母親を置いていくことになる。
それはあり得ない。
俺の今の心境を例えるなら、すぐ逃げないとこの世から消されちゃう!っていう心境でいち早くみんなで逃げることしか落ち着けないっていう感覚なんだよ。
「カフェの飲み物買って来ればよかったなぁ・・・。」
「帰りにドライブスルーでもよければ近場にあるから買えるよ?」
「じゃあ買う!!」
百々はもう安心モードで飲み物のことを考えてる・・・。
警察は意外と早く30分ほどで直人さんと母親は解放されて戻ってきた。
「廉ちゃんごめんね。帰ろうね~。」
看護師モードの母親。
「忘れ物はないね!帰るよ」
直人さんはまだ眉間にしわが刻まれたまま。
「父さん、カフェのドライブスルー寄ってもらっていい?」
「うん。ドライブスルーね。わかったよ。」
少しいつもより直人さんの声は低い。
「廉ちゃん、車動くからシート座れる?」
「百々ちゃん座席くっつけて寝かせれる?」
「うん、廉ちゃん頭百々の膝乗せていいよ。」
「・・・。」
翔さんが横になってる俺にシートベルトをしてくれた。
「翔、薬飲んで発作は収まったんだよね?」
「うん。割とすぐ。でも眠れないみたいだね・・・。」
「そっか・・・。怖かったんだね。」
直人さんは安全運転だけど、いつもより気持ち速度が速い気のする車。
ドライブスルーで全員注文して家に無事ついたけどさ。
大量の荷物は後回しにして翔さんが俺を部屋へ連れていってくれた。
百々も自分の手に持つと少しだけ買ってもらったものを持ってついてきてくれて、翔さんは百々と交代で荷物をおろしにまたガレージに行ったようだ。
「廉ちゃん、あとはお部屋でゆっくりしようね!」
すぐにぬいぐるみのピーターを抱きしめてベッドにもぐる。
「しばらくは出てこれないかな・・・。おにぎりあとで食べようね。百々ここにいるからさ。」
直人さんがしばらくして上がってきた。
「廉くんもしもしするよ~」
だからもう子供じゃない!!と思いながら布団をギュッとつかんで阻止する。
「うーん。嫌か・・・。今は無理させたくないからなぁ」
「廉さーん・・・出ておいで~」
百々が言ってもヤダ・・・。
外は怖いもん・・・俺何もしてないのに・・・。なんで・・・。
「怖かったね。よしよし・・・。」
「親父、俺代わるから百合さんとお昼ごはんお願い。」
「から揚げ作んなきゃね。」
どうやら翔さんと直人さんが交代したようだ。
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