嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第六章 ぼくは君を許さない。

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「百々ちゃんは廉くんに何あげるか決めてるの?」
「うーん、廉ちゃんにはウォターボト
「辞めとこうね。廉くん二度と口きいてくれなくなるよ。」
「わかったよ・・・。廉ちゃんにはあったかい膝かけとマグカップとベッドで使える机とか考えてるんだけどね」
「まずは机から行くか。」
「うん!」
おしゃれな雑貨屋さんに寄ってみるとウッド素材のよさげな机。
「廉ちゃん好きそう!!」
「ひざ掛けとマグカップはどこにしようか」
「ウサギのお店か、いぬのお店がいいかも・・・」
「廉くんはどっちが好きそうかな?」
「うーん、廉ちゃんはうさぎっぽいけどね・・・。」
「たしかに」
ウサギの店に行くことにして二人でエスカレーターに乗る。
「そういえば百々ちゃん。廉くんから病院での話聞いた?」
「ううん。廉ちゃんいつも通りあんまりまだしゃべらないから・・・。」
「そっか。親父から聞いたんだけど、変な男に話しかけられてたみたいなんだよ。」
「え?でも廉ちゃん今人だめじゃん。」
「うん、戸惑っていた感じはあったみたいだよ?親父がすぐ見つけて駆けつけたから何もなかったし、本人も面会者とかそんな感じと思ってるようだったらしいけど。」
「だれなんだろ。」
「わかんない。ただ親父たちがカメラで見た感じ面会者でもなかったみたい。ロビーと中庭をウロウロしてたみたいでスタッフも少し見てた人もいたんだって。」
「何にもなきゃいいけど・・・。」
「だから百々ちゃんも廉くんも一人で出歩かないでね?あと変な人に声かけられたら言うこと!!」
「うん。わかった。でも、だいたいこういう奴廉ちゃん目当てだよね。」
「廉くんって不審者呼び寄せるなんか持ってんのかな。」
「それあるなら今すぐ捨ててほしいんだけど!!」
そんな会話をしているうちに到着。
「あ!!これいいじゃん!」
白いコップにウサギのシルエット。
「え。かわいい・・・。廉ちゃんに使わせたい!」
「使ってほしいじゃなくて、使わせたいんだ・・・」
「ひざ掛けは百々がドレッサー買ったお店のグレーのがいいかも。」
「シンプルだしね。百々ちゃん好きなものあれば入れてもいいよ?」
「ううん。今日はもうたくさん買ってもらったから。」
「俺はまだ買ってないよ?」
「じゃあお家でネット注文お願いしまーす!!廉ちゃんのも。たぶん廉ちゃんもう歩けないってなってるし。」
「確かに。廉くん結構歩かせちゃってるからもう限界だろうね。」
「早く買って帰ろ!!」
「うん。」
小走りでひざ掛けを買いに走り、LINEで車にいると着ていたので車へ戻った。
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