嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第六章 ぼくは君を許さない。

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「よし、じゃあ二人ともプレゼント選びに行く?」
「うん!!でも、廉ちゃんにばれたら意味ないから百々は翔さんと選びに行く!」
「わかったよ。じゃあ廉くんはぼくたちと回ろうね。」
「うん」
20分くらいベンチに座っているとプレゼントを選んだ翔さんが戻ってきた。
「ごめんごめん、えっと百々ちゃんと回ればいいの?」
「うん、お願いね。」
「行こ!翔さん!!」
「はいはい、買い物は逃げないからゆっくり!」
「はーい!」
たくさん買った荷物は両親がほぼ持ってくれている。
俺は文房具だけ。百々の分も入ってるから少し重いけど。
百々のドレッサーは後日配送されるけどなんかコスメ結構買ってもらってたからな母親の持っている化粧品重そう。
母親も直人さんにコスメ買ってもらってたから二人分。
「廉くんはどこで買うの?」
「うーん・・・。雑貨屋さんと電気屋さん?」
「ん?何を買うんだい?」
「ひげそり」
「廉ちゃん、センスなさすぎよ!」
そう言って母親に笑われた。
「美顔器?」
「翔は男だから、そこまでいらないかもね」
「ドライヤー」
「最新の買ってたよ」
「んー、、、」
「ワイヤレスヘッドホンとかにしたら?」
「あー、いいかもしれないね!!」
結局、雑貨屋さんでミニ加湿器を選び、電気屋さんでヘッドホンを買った。
直人さんが出そうとしたけど、ちゃんと自分のお金でお支払い。
「廉くん、よく歩けるようになったね!!」
地味に毎日足踏みとかお部屋でできるトレーニング重ねてきたからね。
それでも、実はもう限界。
すぐに横になりたいくらい疲れた。
スマホの歩数計を見ると1万2000歩。そりゃ疲れるわ・・・。
「疲れた・・・もう歩けない・・・車」
単語を連ねて帰りたいアピールをすると、直人さんが「そうだね、先に車に戻ってようか。」と言ってくれて3人で先に車へ。
「翔くん戻ってきたら二人で食材買ってきましょ。」
「そうだね。ごはん系何も買ってないし。廉くんハンバーガーと牛丼どっちがいい?」
「・・・お家でおにぎり食べたい・・・」
「廉ちゃんはおにぎりね。お家に帰ってからお米炊くから遅くなるけどいいの?」
「まってる・・・。」
「ふふ。わかったわ。」
「じゃあ僕もおにぎりでいいよ。たまにはあったかいおにぎりもいいかもしれないね。」
「お惣菜だけ買おうかしら。」
「僕がから揚げとだし巻き卵作るからそれでいいんじゃない?」
「じゃあそうする?」
「うん」
「食材だけ買ってくるから、廉ちゃん翔君たちと待ってて。」
「今行ってきてもいいよ・・・。」
「うーん、心配だから翔を待つよ。」
「・・・・」
20歳だし!俺男だよ!?ちょっと不貞腐れるがこないだのことを思いだすと両親のいうことを聞いておいた方が安心だよね・・。
俺も武道習っとけばよかったな・・・。
「廉ちゃん、武道なんてやってもあなた弱いんだから無駄なことは考えないこと。」
ギクッ。
母親も百々も俺の考えを読むのやめてほしいんだけど!!
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