149 / 252
第五章 ハタチ
・
しおりを挟む
直人さんの職場には順調にちゃんと毎日行けている。
そして、今日は翔さんの会社であるoliveのみんなが俺の20歳をお祝いするために自宅に集まってくれるようだ。
「廉くん、お部屋にいてね!準備で来たら呼ぶから。」
「・・・うん。」
「じゃあ、その間僕とトランプでもしてようか。」
直人さんとトランプをなぜかすることに。
「神経衰弱する?」
「・・・うん。」
なんで神経衰弱?と思いながらも、やってみるとはまってしまって必死に直人さんと対決する。
「廉くん記憶力いいね」
「・・。」
3回やった内2回負けた。
「・・・・大人げない」
「廉くんも20歳だからもう大人だよ。」
そう言って頭をポンとされる。
悔しい・・・。
目をこすり始めた俺に「もしかして、眠い・・・?」と聞いてきた直人さんに、眠たいことを伝える様にあくびをする。
「ちょっと待ってて。」
慌てて下に降りた直人さん。
母親と百々を連れて上がってきたようだ。
「廉ちゃん。スイカのアイスよ~」
「寝そうだよね、廉くん。」
「あーあ。神経衰弱で頭使ったからもう眠いんだよ。」
「親父、もういいよ。下準備できた。本当に寝そうだね」
そう言って笑う翔さん。
「よし、廉くんおんぶで降りようか。」
「こりゃ夢の中に行く方が早いかもしれないわね。」
百々がまるで動物にやるようにすいかのアイスを俺に食べさせてくる。
「廉ちゃん目冷めた?」
「ん・・・・。」
直人さんのおんぶで二階から一階へ。
「よし、ここからは廉くん歩いてね。」
直人さんの背中から降りてリビングのドアを開ける。
「「「「「「廉くん二〇歳おめでとう!!!!!!」」」」」」
oliveのスタッフ全員が集まってくれていた。
まだ眠たい目ではあるが、飾りつけされたリビングを見る。
「どう?結構頑張ったんだけど。」
羽間さんがニコニコしながら俺に尋ねてくる。
「すごい・・・。」
部屋は風船やわっかで飾りつけされていて、今どきの誕生日会場になっていた。
テーブルの上には握りずしや手巻き寿司、ステーキ、フライドポテト、ピザと色々用意されていた。
俺の食事の摂取量はあまり変わりないけれど、何を食べてもいいと直人さんに2日前に言われた。
「廉くん、ケーキふー先にしようか。寝そうだし。」
文さんに言われて、ケーキの前に行くと翔さんがろうそくに火を灯し、直人さんが電気を消した。
「廉くん、どうぞ。」
ふーっと大きな四角いケーキにささったろうそくの火を消す。
「20歳になったから食事会でもお酒飲めるっすね!!」
風太さんが明日香さんと手をつないでいるのが目に入ったが、スルーしておく。
「廉くん、これはみんなからだよ。」
メガネ男子透矢が大きな袋を渡してきた。
「ありがとうございます・・・。」
「廉ちゃんせっかくだから開けてみたら?」
母親に促されて開けてみることに。
そして、今日は翔さんの会社であるoliveのみんなが俺の20歳をお祝いするために自宅に集まってくれるようだ。
「廉くん、お部屋にいてね!準備で来たら呼ぶから。」
「・・・うん。」
「じゃあ、その間僕とトランプでもしてようか。」
直人さんとトランプをなぜかすることに。
「神経衰弱する?」
「・・・うん。」
なんで神経衰弱?と思いながらも、やってみるとはまってしまって必死に直人さんと対決する。
「廉くん記憶力いいね」
「・・。」
3回やった内2回負けた。
「・・・・大人げない」
「廉くんも20歳だからもう大人だよ。」
そう言って頭をポンとされる。
悔しい・・・。
目をこすり始めた俺に「もしかして、眠い・・・?」と聞いてきた直人さんに、眠たいことを伝える様にあくびをする。
「ちょっと待ってて。」
慌てて下に降りた直人さん。
母親と百々を連れて上がってきたようだ。
「廉ちゃん。スイカのアイスよ~」
「寝そうだよね、廉くん。」
「あーあ。神経衰弱で頭使ったからもう眠いんだよ。」
「親父、もういいよ。下準備できた。本当に寝そうだね」
そう言って笑う翔さん。
「よし、廉くんおんぶで降りようか。」
「こりゃ夢の中に行く方が早いかもしれないわね。」
百々がまるで動物にやるようにすいかのアイスを俺に食べさせてくる。
「廉ちゃん目冷めた?」
「ん・・・・。」
直人さんのおんぶで二階から一階へ。
「よし、ここからは廉くん歩いてね。」
直人さんの背中から降りてリビングのドアを開ける。
「「「「「「廉くん二〇歳おめでとう!!!!!!」」」」」」
oliveのスタッフ全員が集まってくれていた。
まだ眠たい目ではあるが、飾りつけされたリビングを見る。
「どう?結構頑張ったんだけど。」
羽間さんがニコニコしながら俺に尋ねてくる。
「すごい・・・。」
部屋は風船やわっかで飾りつけされていて、今どきの誕生日会場になっていた。
テーブルの上には握りずしや手巻き寿司、ステーキ、フライドポテト、ピザと色々用意されていた。
俺の食事の摂取量はあまり変わりないけれど、何を食べてもいいと直人さんに2日前に言われた。
「廉くん、ケーキふー先にしようか。寝そうだし。」
文さんに言われて、ケーキの前に行くと翔さんがろうそくに火を灯し、直人さんが電気を消した。
「廉くん、どうぞ。」
ふーっと大きな四角いケーキにささったろうそくの火を消す。
「20歳になったから食事会でもお酒飲めるっすね!!」
風太さんが明日香さんと手をつないでいるのが目に入ったが、スルーしておく。
「廉くん、これはみんなからだよ。」
メガネ男子透矢が大きな袋を渡してきた。
「ありがとうございます・・・。」
「廉ちゃんせっかくだから開けてみたら?」
母親に促されて開けてみることに。
11
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
暴走族のお姫様、総長のお兄ちゃんに溺愛されてます♡
五菜みやみ
ライト文芸
〈あらすじ〉
ワケあり家族の日常譚……!
これは暴走族「天翔」の総長を務める嶺川家の長男(17歳)と
妹の長女(4歳)が、仲間たちと過ごす日常を描いた物語──。
不良少年のお兄ちゃんが、浸すら幼女に振り回されながら、癒やし癒やされ、兄妹愛を育む日常系ストーリー。
※他サイトでも投稿しています。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!
月見里ゆずる(やまなしゆずる)
ライト文芸
私、依田結花! 37歳! みんな、ゆいちゃんって呼んでね!
大学卒業してから1回も働いたことないの!
23で娘が生まれて、中学生の親にしてはかなり若い方よ。
夫は自営業。でも最近忙しくって、友達やお母さんと遊んで散財しているの。
娘は反抗期で仲が悪いし。
そんな中、夫が仕事中に倒れてしまった。
夫が働けなくなったら、ゆいちゃんどうしたらいいの?!
退院そいてもうちに戻ってこないし! そしたらしばらく距離置こうって!
娘もお母さんと一緒にいたくないって。
しかもあれもこれも、今までのことぜーんぶバレちゃった!
もしかして夫と娘に逃げられちゃうの?! 離婚されちゃう?!
世界一可愛いゆいちゃんが、働くのも離婚も別居なんてあり得ない!
結婚時の約束はどうなるの?! 不履行よ!
自分大好き!
周りからチヤホヤされるのが当たり前!
長年わがまま放題の(精神が)成長しない系ヒロインの末路。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる