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第三章 二人の距離
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「廉くんに謝れたの?意気地なしな翔君?」
文が翔を挑発する。
「まぁ謝れるまでに時間かかりそうですよね~。暴力振るったんだし。弟に。」
「信じらんないですよ!!」
こちらも同じく翔に挑発する風太といつの間にかオープン時間前だからかデザインルームに来ていた羽間。
最近のoliveではよく見る光景だ。
「・・・まだ・・・」
「だろうね~。自分勝手に暴走してパニック起こしてる弟蹴るんだもんね。廉くんなーんにも悪い事してないのに!」
「蹴るなんてありえないですよ!!」
「そーだそーだ!!」
「反省してもしきれないです・・・」
「ごはん食べないのは翔のせいだよね~」
「廉くん怖い思いして信頼してた人に蹴られちゃったんだもん。」
「本当にこの男自己中すぎる」
面と向かって翔に文句を言う。いや悪口か・・・。
「ストーカーくんは夜中に廉くんの病室に何しに行ってるんだかね。」
「ご飯・・・食べてほしいから唇にお粥つけて舐めるのを訓練してる・・。ああいう意識的に食べない時は寝てるときに味を覚えさせて脳に食べたいって思わせる方が食べる可能性高まるから・・・」
「医学的根拠ないけどね~。」
「俺的根拠。」
実際フェイク看護師を起きた時ごまかすために一緒について回ってもらい、今のところ4日連続ばれずにお粥をなめさせることに成功している。
バレそうになり焦りはしたが・・・。
「気づかれたら翔どうするの?」
「謝る・・・。許してもらえるまで。」
「でも、廉くん拒絶反応出るんじゃないかな?」
「仕方ないよね。どっかの誰かが蹴ったんだもん。」
「わかってるてば!」
蹴った蹴った言われてキレた翔に文がまたキレる。
「その態度がわかってない証拠でしょ?」
「・・・・。」
「お前、その調子じゃまた同じことを繰り返すだけ。」
「・・・・。」
「廉くんが今回何したってんだよ。怖い思いしてパニック起こしてお前に蹴られて心閉ざして。廉くんの何が悪いか言ってみろよ。」
「俺達廉くん傷つけたの許さないっすからね。」
廉にはいつの間にか護衛ができているようだった。
「ごめん・・・。俺が悪い・・・。」
「お前がちゃんとわかるまで、廉くんが心を開くようになるまでお前を責め続けるからね。」
「本当にわかるまで。」
「俺達DV男の元で働くの嫌っすからね!」
「DVって・・・」
「いや現状あってると思います。」
『羽間~!!そろそろ店オープンだよ~!!』
「あ!はーい!今行きまーす!」
開店準備を一人でしていた幹也から声がかかり羽間が部屋を出るが、翔を見る文と風太の鋭い目は変わらなかった。
文が翔を挑発する。
「まぁ謝れるまでに時間かかりそうですよね~。暴力振るったんだし。弟に。」
「信じらんないですよ!!」
こちらも同じく翔に挑発する風太といつの間にかオープン時間前だからかデザインルームに来ていた羽間。
最近のoliveではよく見る光景だ。
「・・・まだ・・・」
「だろうね~。自分勝手に暴走してパニック起こしてる弟蹴るんだもんね。廉くんなーんにも悪い事してないのに!」
「蹴るなんてありえないですよ!!」
「そーだそーだ!!」
「反省してもしきれないです・・・」
「ごはん食べないのは翔のせいだよね~」
「廉くん怖い思いして信頼してた人に蹴られちゃったんだもん。」
「本当にこの男自己中すぎる」
面と向かって翔に文句を言う。いや悪口か・・・。
「ストーカーくんは夜中に廉くんの病室に何しに行ってるんだかね。」
「ご飯・・・食べてほしいから唇にお粥つけて舐めるのを訓練してる・・。ああいう意識的に食べない時は寝てるときに味を覚えさせて脳に食べたいって思わせる方が食べる可能性高まるから・・・」
「医学的根拠ないけどね~。」
「俺的根拠。」
実際フェイク看護師を起きた時ごまかすために一緒について回ってもらい、今のところ4日連続ばれずにお粥をなめさせることに成功している。
バレそうになり焦りはしたが・・・。
「気づかれたら翔どうするの?」
「謝る・・・。許してもらえるまで。」
「でも、廉くん拒絶反応出るんじゃないかな?」
「仕方ないよね。どっかの誰かが蹴ったんだもん。」
「わかってるてば!」
蹴った蹴った言われてキレた翔に文がまたキレる。
「その態度がわかってない証拠でしょ?」
「・・・・。」
「お前、その調子じゃまた同じことを繰り返すだけ。」
「・・・・。」
「廉くんが今回何したってんだよ。怖い思いしてパニック起こしてお前に蹴られて心閉ざして。廉くんの何が悪いか言ってみろよ。」
「俺達廉くん傷つけたの許さないっすからね。」
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「ごめん・・・。俺が悪い・・・。」
「お前がちゃんとわかるまで、廉くんが心を開くようになるまでお前を責め続けるからね。」
「本当にわかるまで。」
「俺達DV男の元で働くの嫌っすからね!」
「DVって・・・」
「いや現状あってると思います。」
『羽間~!!そろそろ店オープンだよ~!!』
「あ!はーい!今行きまーす!」
開店準備を一人でしていた幹也から声がかかり羽間が部屋を出るが、翔を見る文と風太の鋭い目は変わらなかった。
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