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第二章 翔の仕事
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「廉ちゃん、パピコ・・・・とけてない?」
「え・・・あー!!!!忘れてた。」
「パピコならまぁもう一回冷凍庫入れたら何とかなるでしょ・・・」
翔さんが隣の布団で寝始めて、百々が俺が買った物を袋から出していて気づいた。
ドラックストアで買ったアイスの存在。
「廉ちゃんって本当にたまにバカだよね。」
「バカって言うな。勉強教えないぞ。」
「いいよ、翔さんに聞くし。」
「翔さん仕事忙しいみたいだからあんまり邪魔するなよ。」
「うん。じゃぁ直人さんに聞く!」
「直人さんか・・・まぁ看護系ならいいんじゃない?てか母さんがかわいそうだろ。」
「ママってできる看護師なのかな?」
「行ったことないもんね、小さい頃。」
「うん、なぜかママの職場にだけは行かなかったね。」
母さんは職場に子供を連れていかない派で、院内の託児所に預けられたことはなかった。
遅くなっても保育園に迎えに来てくれたりしてたから。
翔さんも母さんも、直人さんも人によって仕事に対する考えがきちんとそれぞれあってそれに最近俺も気づき始めた。
「もう今日は寝よ~」
「賛成。俺も今日は眠いや・・・」
「気疲れ?」
「うん」
「廉ちゃん人見知りもするもんね。」
「百々だって最初の一瞬だけいつもするじゃん。何でいつも最初だけなの?」
「えー、わかんない。」
「百々って器用だよね」
「器用かな?そんなでもないよ。」
「なんかすべて最初からうまくやってそう。」
「そんな人いないよ。私だってはじめはよく怒られちゃう。その時はとりあえず悔しいから二度とやらないように脳内でイメトレだよね。」
「意外と真面目だったんだ。」
百々と17年一緒にいるが、見えてなかったところもあるんだな。
「翔さん、今日も仕事しようとしてたんだ。明日百々も監視仲間ね。」
「はいはい。みんな同じ部屋にいたらいいじゃん!」
「そうしよ。じゃぁお休み。」
「お休み~。」
夜中の3時、隣がごそごそ動く。
起き上がる前に声をかけた。
「どこ行くんですか。」
「ちょっとトイレ。」
「3分以内に戻ってきてくださいね。」
「ふふ。わかったよ」
ヨシヨシしながら胸元をトントンされると再び眠たくなってしまって・・・。
「やられた!!!!直人さーん!!!」
ドタドタ駆け上がる足音が聞こえ扉がバンと開く。
ベッドで寝ていた百々も目をこすりながら起きていた。
「どうしたの!?」
「翔さん、おれをねかしつけてしごとした。」
「廉ちゃん、まだ起きてないね。名前以外平仮名だった。」
「寝かし付けられちゃったの?」
クスリと笑う直人さん。
「でも、もう翔も熱下がったから大丈夫だよ。」
「翔さんを怒って。逃げるために寝かし付けた、悪い男。」
「あはは。廉ちゃんかわいい。」
アホな母さんはスルーして直人さんの腕をつかんで怒れと訴える。
「わかったよ。翔のことはしっかり怒っておくよ。どうする?朝ごはん食べるかい?」
「・・・・6時・・・。寝る・・・。」
「うん、わかったよ。百々ちゃんもまだ早いから寝とく?」
「うん。廉ちゃん百々が寝かし付けてあげようか?」
「うるさい・・・」
「え・・・あー!!!!忘れてた。」
「パピコならまぁもう一回冷凍庫入れたら何とかなるでしょ・・・」
翔さんが隣の布団で寝始めて、百々が俺が買った物を袋から出していて気づいた。
ドラックストアで買ったアイスの存在。
「廉ちゃんって本当にたまにバカだよね。」
「バカって言うな。勉強教えないぞ。」
「いいよ、翔さんに聞くし。」
「翔さん仕事忙しいみたいだからあんまり邪魔するなよ。」
「うん。じゃぁ直人さんに聞く!」
「直人さんか・・・まぁ看護系ならいいんじゃない?てか母さんがかわいそうだろ。」
「ママってできる看護師なのかな?」
「行ったことないもんね、小さい頃。」
「うん、なぜかママの職場にだけは行かなかったね。」
母さんは職場に子供を連れていかない派で、院内の託児所に預けられたことはなかった。
遅くなっても保育園に迎えに来てくれたりしてたから。
翔さんも母さんも、直人さんも人によって仕事に対する考えがきちんとそれぞれあってそれに最近俺も気づき始めた。
「もう今日は寝よ~」
「賛成。俺も今日は眠いや・・・」
「気疲れ?」
「うん」
「廉ちゃん人見知りもするもんね。」
「百々だって最初の一瞬だけいつもするじゃん。何でいつも最初だけなの?」
「えー、わかんない。」
「百々って器用だよね」
「器用かな?そんなでもないよ。」
「なんかすべて最初からうまくやってそう。」
「そんな人いないよ。私だってはじめはよく怒られちゃう。その時はとりあえず悔しいから二度とやらないように脳内でイメトレだよね。」
「意外と真面目だったんだ。」
百々と17年一緒にいるが、見えてなかったところもあるんだな。
「翔さん、今日も仕事しようとしてたんだ。明日百々も監視仲間ね。」
「はいはい。みんな同じ部屋にいたらいいじゃん!」
「そうしよ。じゃぁお休み。」
「お休み~。」
夜中の3時、隣がごそごそ動く。
起き上がる前に声をかけた。
「どこ行くんですか。」
「ちょっとトイレ。」
「3分以内に戻ってきてくださいね。」
「ふふ。わかったよ」
ヨシヨシしながら胸元をトントンされると再び眠たくなってしまって・・・。
「やられた!!!!直人さーん!!!」
ドタドタ駆け上がる足音が聞こえ扉がバンと開く。
ベッドで寝ていた百々も目をこすりながら起きていた。
「どうしたの!?」
「翔さん、おれをねかしつけてしごとした。」
「廉ちゃん、まだ起きてないね。名前以外平仮名だった。」
「寝かし付けられちゃったの?」
クスリと笑う直人さん。
「でも、もう翔も熱下がったから大丈夫だよ。」
「翔さんを怒って。逃げるために寝かし付けた、悪い男。」
「あはは。廉ちゃんかわいい。」
アホな母さんはスルーして直人さんの腕をつかんで怒れと訴える。
「わかったよ。翔のことはしっかり怒っておくよ。どうする?朝ごはん食べるかい?」
「・・・・6時・・・。寝る・・・。」
「うん、わかったよ。百々ちゃんもまだ早いから寝とく?」
「うん。廉ちゃん百々が寝かし付けてあげようか?」
「うるさい・・・」
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