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第二章 翔の仕事
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「廉くん、胃はもう大丈夫?」
帰ってきて早々に翔さんに言われた。
「大丈夫。でも、百々にしょうが紅茶は利尿作用があるからあんまり飲んじゃダメって」
「さすが百々ちゃん!」
「でしょ?翔さん知ってたんですか?」
「うん。でも、今日は廉くん結構水分一度に取りすぎてたからね」
「それでか。」
「1回飲んだくらいじゃ脱水にはならないから大丈夫だよ」
「たしかに。」
「今日は二人で勉強したんだね。」
あのあと百々が勉強道具を持ってきて二人でカウンターで勉強していた。
「廉ちゃんに教えてもらってたの」
「そっか。水分は・・・あれ?意外と飲んでるね」
「私がいたからね」
百々がどや顔をする。
その顔やめろ、ムカつくから。
「百々ちゃんは来年いよいよ受験生だもんね」
「うん!まぁ絶対受かってみせるけどね」
「廉くんは目標あるの?」
「貯金200万」
「現実的だね」
俺に聞くのがそもそも間違いだよ。
今まで夢とか持ったことないもん。
「翔さんは?」
百々が話の流れで聞いた。
「んー。まぁ日本でブランドの認知度を上げることかな。」
「ほぉ」
「そのためには廉くんにも協力してもらわなきゃなんだけどね」
「限度があるけど、検品作業楽しい」
「廉ちゃん検品好きなんだ。」
「うん!!」
『3人ともご飯できてるわよ~』
「はーい!!」
翔さんが返事をして、三人で下に降りる。
「廉ちゃん、雑炊にしといたわよ?」
「ありがと。」
「お刺身は食べれる?」
「平気だよ」
「廉くん、診察しないで大丈夫かい?」
「飲みすぎただけなんで大丈夫です」
「そうか、つらかったら言っておいで」
「廉ちゃんにしては珍しいわね、飲みすぎなんて」
「スポドリ飲まされたあとに機嫌取りでメロンソーダ出された」
「いや、なんか俺が無理やり飲ましたみたいな・・・」
「翔、廉くんのペースで飲んだらいいんだから無茶をさせたら水分摂取まで苦手になるぞ」
「わかってるよ・・・」
「廉ちゃんしばらくお説教続きそうだから上に上がろう」
「うん」
百々たちは白ごはんにサラダ、ナスの味噌汁、お刺身、から揚げ、ホウレンソウのお浸し、冷ややっこ。
俺は今日はたまご雑炊とお刺身だけ。
あ、もれなく梅干しという名の塩分付き。
10分後翔さんもごはんを持って上がってきた。
「逃げたなぁ~」
「だって長くなりそうだったし。」
「刺身の鮮度落ちるし。」
「お味噌汁冷めちゃうし。」
「雑炊も冷めちゃうし。」
「俺だって一緒だよ!!」
「はい、早く翔さんもいただきますして食べてくださーい」
「はいはい。あ、今日デザートメロンだったよ」
「ホント!!?」
「あ、百々大好物だっけ。」
「うん!!」
「俺のもいる?」
「廉ちゃん食べないの?」
「うん、いらない」
「じゃぁもーらい!!」
「廉くんフルーツ嫌い?」
「いや、今日はもう本当にお腹いっぱいデス」
「なんで?」
「焼肉連れていってもらったの」
「ずるい!!百々も行きたかった!!」
「百々はoliveに勤めてないじゃん」
「百々も行く!」
「はいはい、百々ちゃんも今度家族で行こうね」
「絶対だよ!」
「うん、絶対。」
俺は結局デザートのメロンを一口翔さんに口に入れられて、また百々と勉強を0時までして一日を終えた。
あ・・・明日は羽間さんいた気がする・・・。
いやだな・・・。
帰ってきて早々に翔さんに言われた。
「大丈夫。でも、百々にしょうが紅茶は利尿作用があるからあんまり飲んじゃダメって」
「さすが百々ちゃん!」
「でしょ?翔さん知ってたんですか?」
「うん。でも、今日は廉くん結構水分一度に取りすぎてたからね」
「それでか。」
「1回飲んだくらいじゃ脱水にはならないから大丈夫だよ」
「たしかに。」
「今日は二人で勉強したんだね。」
あのあと百々が勉強道具を持ってきて二人でカウンターで勉強していた。
「廉ちゃんに教えてもらってたの」
「そっか。水分は・・・あれ?意外と飲んでるね」
「私がいたからね」
百々がどや顔をする。
その顔やめろ、ムカつくから。
「百々ちゃんは来年いよいよ受験生だもんね」
「うん!まぁ絶対受かってみせるけどね」
「廉くんは目標あるの?」
「貯金200万」
「現実的だね」
俺に聞くのがそもそも間違いだよ。
今まで夢とか持ったことないもん。
「翔さんは?」
百々が話の流れで聞いた。
「んー。まぁ日本でブランドの認知度を上げることかな。」
「ほぉ」
「そのためには廉くんにも協力してもらわなきゃなんだけどね」
「限度があるけど、検品作業楽しい」
「廉ちゃん検品好きなんだ。」
「うん!!」
『3人ともご飯できてるわよ~』
「はーい!!」
翔さんが返事をして、三人で下に降りる。
「廉ちゃん、雑炊にしといたわよ?」
「ありがと。」
「お刺身は食べれる?」
「平気だよ」
「廉くん、診察しないで大丈夫かい?」
「飲みすぎただけなんで大丈夫です」
「そうか、つらかったら言っておいで」
「廉ちゃんにしては珍しいわね、飲みすぎなんて」
「スポドリ飲まされたあとに機嫌取りでメロンソーダ出された」
「いや、なんか俺が無理やり飲ましたみたいな・・・」
「翔、廉くんのペースで飲んだらいいんだから無茶をさせたら水分摂取まで苦手になるぞ」
「わかってるよ・・・」
「廉ちゃんしばらくお説教続きそうだから上に上がろう」
「うん」
百々たちは白ごはんにサラダ、ナスの味噌汁、お刺身、から揚げ、ホウレンソウのお浸し、冷ややっこ。
俺は今日はたまご雑炊とお刺身だけ。
あ、もれなく梅干しという名の塩分付き。
10分後翔さんもごはんを持って上がってきた。
「逃げたなぁ~」
「だって長くなりそうだったし。」
「刺身の鮮度落ちるし。」
「お味噌汁冷めちゃうし。」
「雑炊も冷めちゃうし。」
「俺だって一緒だよ!!」
「はい、早く翔さんもいただきますして食べてくださーい」
「はいはい。あ、今日デザートメロンだったよ」
「ホント!!?」
「あ、百々大好物だっけ。」
「うん!!」
「俺のもいる?」
「廉ちゃん食べないの?」
「うん、いらない」
「じゃぁもーらい!!」
「廉くんフルーツ嫌い?」
「いや、今日はもう本当にお腹いっぱいデス」
「なんで?」
「焼肉連れていってもらったの」
「ずるい!!百々も行きたかった!!」
「百々はoliveに勤めてないじゃん」
「百々も行く!」
「はいはい、百々ちゃんも今度家族で行こうね」
「絶対だよ!」
「うん、絶対。」
俺は結局デザートのメロンを一口翔さんに口に入れられて、また百々と勉強を0時までして一日を終えた。
あ・・・明日は羽間さんいた気がする・・・。
いやだな・・・。
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