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第二章 翔の仕事
撮影
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9月になり百々は高校の夏休み明けテストから徹夜で勉強し高校に入って初のベスト10入り、5教科460点越えをした。
「廉ちゃん、百々の本気どぉ!?」
「俺は今それどころじゃない」
俺は、明日初めての撮影に行くことになり緊張で口から心臓が出そうだ。
「廉くん、明日6時にはここ出るからね」
「6時!?はや!!」
「撮影って早いか遅いのが多いんだよ。」
「そっか・・・。起きれないかも。」
「いいよ、寝てたら抱えて車乗せるし。」
「それはイヤ」
「じゃぁちゃんと起きてね!」
「わかりました!!!」
ちょっと拗ねてる。だって、やっぱり自信がないからモデルだなんて言われても・・・。
「廉くん、大丈夫。モデルだって色々いるんだよ?顔だけじゃなくて体の線で選んだりもする。廉くんは程よい痩せ方というか。そういった面もいいなって思ったから選んだんだよ。」
「うん・・・。」
「まぁ明日の撮影は楽しんで!指示もあるし、考えすぎずにね!」
「廉ちゃん街歩けなくなったりして」
「それはないよ、俺なんか誰も見向きもしない」
「「無自覚だ・・・」」
朝5時30分にアラームが鳴った。
「もう朝か・・・」
トントンとドアを叩く音のあとに、翔さんが入ってきた。
「廉く~ん、起きれたかな?」
「ん・・・。」
「眠たいね。」そう言って微笑む翔さんをスルーして顔を洗いに行く。
少しだけスッキリしてリビングへ行くと母親が起きていた。
直人さんはまだ寝ているみたいだ。
新学期も始まり、母親は再び百々のお弁当のために少し早起き生活だ。
「廉ちゃん、おはよう。小さいおにぎりと卵焼き、味噌汁もあるわよ。ちゃんと食べていきなさい。翔くんも食べてね!」
「いただきます」
「おにぎりと卵焼きだけ食べる」
「廉ちゃん、ほら口空けて」
ぽかっと開けるとスプーンが突っ込まれた。
「味噌汁いらないって言った・・・」
「一口でも食べておいて!塩分補給よ!!」
「あはは!百合さんさすがですね!確かに味噌汁は塩分補給だ」
「今日行かなくてもいいんだ・・・」
「廉くん、ほ~らあまーい卵焼きだったよ!!」
「ふん!」
「機嫌直してよ~」
「すっかり仲良しさんね!」
「あと10分で食べてくださーい」
「え!」
時計を見れば5時40分。朝は時間がたつのが早い。
急ぎつつよく噛んでおにぎりと卵焼きを食べて、適当な私服に着替えると翔さんが日焼け止めをもって来た。
「撮影焼けるから、塗っておいて。」
「うーーーー!!!」
日焼け止めはあまり好きではない。べチャッとした感じが苦手なのだ。
「このスプレータイプなら塗ってくれる?」
そう言ってスプレーをサーっと吹きかけられた。
「ベタベタしない・・・」
「よし、じゃぁ行くよ~」
翔さんの車に乗り込んだ。
「今日はね、公園で撮影とスタジオの撮影があるからね。」
「公園・・・?」
「うん、大丈夫有料の公園で人は平日だから少ないと思うよ。」
「はぁ・・・」
「ずっとそばにいるし、スタイリストで文が来るよ」
「文さんいるんだ!」
「なんかそんなテンション上がられたら、お兄ちゃんさみしいな」
「キモイ」
スタジオ撮影からするらしく、スタジオにつくと文さんが手を振って待っていた。
「廉ちゃん、百々の本気どぉ!?」
「俺は今それどころじゃない」
俺は、明日初めての撮影に行くことになり緊張で口から心臓が出そうだ。
「廉くん、明日6時にはここ出るからね」
「6時!?はや!!」
「撮影って早いか遅いのが多いんだよ。」
「そっか・・・。起きれないかも。」
「いいよ、寝てたら抱えて車乗せるし。」
「それはイヤ」
「じゃぁちゃんと起きてね!」
「わかりました!!!」
ちょっと拗ねてる。だって、やっぱり自信がないからモデルだなんて言われても・・・。
「廉くん、大丈夫。モデルだって色々いるんだよ?顔だけじゃなくて体の線で選んだりもする。廉くんは程よい痩せ方というか。そういった面もいいなって思ったから選んだんだよ。」
「うん・・・。」
「まぁ明日の撮影は楽しんで!指示もあるし、考えすぎずにね!」
「廉ちゃん街歩けなくなったりして」
「それはないよ、俺なんか誰も見向きもしない」
「「無自覚だ・・・」」
朝5時30分にアラームが鳴った。
「もう朝か・・・」
トントンとドアを叩く音のあとに、翔さんが入ってきた。
「廉く~ん、起きれたかな?」
「ん・・・。」
「眠たいね。」そう言って微笑む翔さんをスルーして顔を洗いに行く。
少しだけスッキリしてリビングへ行くと母親が起きていた。
直人さんはまだ寝ているみたいだ。
新学期も始まり、母親は再び百々のお弁当のために少し早起き生活だ。
「廉ちゃん、おはよう。小さいおにぎりと卵焼き、味噌汁もあるわよ。ちゃんと食べていきなさい。翔くんも食べてね!」
「いただきます」
「おにぎりと卵焼きだけ食べる」
「廉ちゃん、ほら口空けて」
ぽかっと開けるとスプーンが突っ込まれた。
「味噌汁いらないって言った・・・」
「一口でも食べておいて!塩分補給よ!!」
「あはは!百合さんさすがですね!確かに味噌汁は塩分補給だ」
「今日行かなくてもいいんだ・・・」
「廉くん、ほ~らあまーい卵焼きだったよ!!」
「ふん!」
「機嫌直してよ~」
「すっかり仲良しさんね!」
「あと10分で食べてくださーい」
「え!」
時計を見れば5時40分。朝は時間がたつのが早い。
急ぎつつよく噛んでおにぎりと卵焼きを食べて、適当な私服に着替えると翔さんが日焼け止めをもって来た。
「撮影焼けるから、塗っておいて。」
「うーーーー!!!」
日焼け止めはあまり好きではない。べチャッとした感じが苦手なのだ。
「このスプレータイプなら塗ってくれる?」
そう言ってスプレーをサーっと吹きかけられた。
「ベタベタしない・・・」
「よし、じゃぁ行くよ~」
翔さんの車に乗り込んだ。
「今日はね、公園で撮影とスタジオの撮影があるからね。」
「公園・・・?」
「うん、大丈夫有料の公園で人は平日だから少ないと思うよ。」
「はぁ・・・」
「ずっとそばにいるし、スタイリストで文が来るよ」
「文さんいるんだ!」
「なんかそんなテンション上がられたら、お兄ちゃんさみしいな」
「キモイ」
スタジオ撮影からするらしく、スタジオにつくと文さんが手を振って待っていた。
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