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第1章 はじめまして。家族になった日
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待ち合わせ時刻10分前にレストランに着いた。
「この Angeってお店はね、ママが直人さんに付き合ってくださいってプロポーズされたレストランなの。」
「ちなみに、いつ?」
「5年前ね!」
「ほー。廉ちゃん5年前ってさ」
「聞こえてるよ。」
「そういえば、薔薇の花が玄関にあったな。」
「百々ちゃん、よく覚えてたわね」
「我が家に花なんて珍しすぎてなんとなく察知したよ。」
「あ、直人さん!翔くん!」
「こんばんは。百合ちゃん、廉くん、百々ちゃん」
「「こんばんは...」」
「さて、行きましょ」
席に着くと、ドリンクを注文しまずは自己紹介となった。
バイトのこともあり俺はムスっとしていた。
「廉くん、怒っちゃったか…」
苦笑いしながら俺を見る直人さんと翔さん。
「廉ちゃん?」
珍しく不機嫌を体いっぱいに出している俺に母親と百々もびっくりしている。
「ごめんね、廉くん。翔が勝手な事して。嫌だったよね?」
それでも目を合わせない。
「翔にも、僕にもトラウマがあってね。廉くんには申し訳ないんだが、亡くなった次男の空に重ねてしまってつい過保護がすぎてしまって。」
「...」
「交通事故で突然逝ってしまったことで、自分のそばにいて欲しいっていう気持ちが抑えられなくなって...」
「勝手すぎます」
「廉ちゃん!?」
怒って席を立つ廉を追いかける百々。
「廉くん!」
一緒になって追いかけようとする翔を止める百合が
「今は百々ちゃんに任せた方がいいわ。」
「ごめん、百合ちゃん」
「すみません...」
「廉ちゃん、バイトしてる理由はね百々ちゃんのためらしいの。私もなんでそんなムキになってバイトたくさんしてるかわからなかったんだけど、私のお金だけじゃ2人を大学に行かせるのは厳しいとわかってるから、百々ちゃんが気を使わないで将来の選択を増やせるようにって。前にいじめにでもあって、カツアゲされてるのかと思って問い詰めたらそう言ってたわ。」
それを聞いて翔がシュンとした。
「やっぱり僕謝ってきます。」
そう言って翔は席を立った。
「百合ちゃん、ひとつ気になってだんだけど、どうして廉くんじゃなく、廉ちゃんなんだい?」
「廉ちゃんは昔から人に対して苦手意識が強くて。いつもおばあちゃんにしがみついてたの。虐待の時も、廉ちゃんが警察に自分から行ったわけじゃなくて、百々ちゃんだったでしょ?みんなが守ってあげたくなるから、次第に廉くんじゃなくて、か弱い感じの廉ちゃんになったのよ。あと、おばあちゃんが廉ちゃんって呼んでたのがみんなの中でハマったのかもね!」
「へー、なんとなくわかるかもしれないな。」
「廉ちゃんは優しく、百々ちゃんも人見知りはするけど強く育ったわね!」
2人はそのまま3人が戻るのを待った。
※虐待のくだりは、もう一度、彩りをに少し書いてあります。
「この Angeってお店はね、ママが直人さんに付き合ってくださいってプロポーズされたレストランなの。」
「ちなみに、いつ?」
「5年前ね!」
「ほー。廉ちゃん5年前ってさ」
「聞こえてるよ。」
「そういえば、薔薇の花が玄関にあったな。」
「百々ちゃん、よく覚えてたわね」
「我が家に花なんて珍しすぎてなんとなく察知したよ。」
「あ、直人さん!翔くん!」
「こんばんは。百合ちゃん、廉くん、百々ちゃん」
「「こんばんは...」」
「さて、行きましょ」
席に着くと、ドリンクを注文しまずは自己紹介となった。
バイトのこともあり俺はムスっとしていた。
「廉くん、怒っちゃったか…」
苦笑いしながら俺を見る直人さんと翔さん。
「廉ちゃん?」
珍しく不機嫌を体いっぱいに出している俺に母親と百々もびっくりしている。
「ごめんね、廉くん。翔が勝手な事して。嫌だったよね?」
それでも目を合わせない。
「翔にも、僕にもトラウマがあってね。廉くんには申し訳ないんだが、亡くなった次男の空に重ねてしまってつい過保護がすぎてしまって。」
「...」
「交通事故で突然逝ってしまったことで、自分のそばにいて欲しいっていう気持ちが抑えられなくなって...」
「勝手すぎます」
「廉ちゃん!?」
怒って席を立つ廉を追いかける百々。
「廉くん!」
一緒になって追いかけようとする翔を止める百合が
「今は百々ちゃんに任せた方がいいわ。」
「ごめん、百合ちゃん」
「すみません...」
「廉ちゃん、バイトしてる理由はね百々ちゃんのためらしいの。私もなんでそんなムキになってバイトたくさんしてるかわからなかったんだけど、私のお金だけじゃ2人を大学に行かせるのは厳しいとわかってるから、百々ちゃんが気を使わないで将来の選択を増やせるようにって。前にいじめにでもあって、カツアゲされてるのかと思って問い詰めたらそう言ってたわ。」
それを聞いて翔がシュンとした。
「やっぱり僕謝ってきます。」
そう言って翔は席を立った。
「百合ちゃん、ひとつ気になってだんだけど、どうして廉くんじゃなく、廉ちゃんなんだい?」
「廉ちゃんは昔から人に対して苦手意識が強くて。いつもおばあちゃんにしがみついてたの。虐待の時も、廉ちゃんが警察に自分から行ったわけじゃなくて、百々ちゃんだったでしょ?みんなが守ってあげたくなるから、次第に廉くんじゃなくて、か弱い感じの廉ちゃんになったのよ。あと、おばあちゃんが廉ちゃんって呼んでたのがみんなの中でハマったのかもね!」
「へー、なんとなくわかるかもしれないな。」
「廉ちゃんは優しく、百々ちゃんも人見知りはするけど強く育ったわね!」
2人はそのまま3人が戻るのを待った。
※虐待のくだりは、もう一度、彩りをに少し書いてあります。
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