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*第四十話 礼にはおよびません
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「……僕の母様は、もう死んじゃったけれど、僕は母様のことが大好きだった。だから、君がお母さんを食べた人を探したい、その人が憎いって気持ちはわかるよ。あのね、もし、良かったら君のお母さんを食べた人を、一緒に探してあげようか?」
イリスは、シャルを案ずるようにそっと手を差し出す。その手に気付かないように、シャルは放心して独り言を繰り返した。
「嘘、だ……うそ……うそ、だ……っ」
「……とりあえず、彼には頭を冷やしていただきましょう。アルダー様、彼を鍵のかかる部屋へ」
「わかった」
アルダーはシャルの身体を担ぎ上げ、窓のない倉庫に彼を連れて行く。シャルは不思議と大人しく、連行されていく。
「……さて、タイキ様も。お疲れでございましょう? まずはお休み下さい」
「うん。流石に疲れた……あ……その前に風呂入りたい。治癒魔法も、かけて欲しい」
どっと疲労が全身を包む。身体はあちこちヒリヒリと痛む。それでも絶対に風呂に入りたい。どうしても、全身の汚れを洗い流したかった。
「かしこまりました。用意させますね。お湯の用意が出来る間に、治癒魔法もおかけします」
「うん。ありがとな、シーモス」
「……礼にはおよびません。申し訳ございません。私の責任です。……私が、奴隷の証を外してしまったばかりに……」
口惜しげに、シーモスは唇を噛む。その遊色の瞳が、泣き出しそうに揺れている。ああ、コイツにはわかってしまうのか。何が起こったのか、が。
「……アンタのせいじゃねーよ。俺が……俺が外してくれって言ったんだからさ」
なんで? なんでアンタが泣くんだ。苦しかったのも、辛かったのも、みんな自分だ。自分のせいなのだ。
そう思った途端に、涙が引っ込んでしまった。泰樹はどうにか、ぼんやりと笑う。
「……アンタたちは、助けに来てくれた。絶対にアンタやイリスやアルダーが助けてくれるってわかってたから……だから、耐えられた。大丈夫。俺は大丈夫」
その笑顔を見つめて、イリスは不安を隠せないようにつぶやいた。
「……タイキ?」
「うん?」
「苦しかったら、ね。無理しちゃダメだよ?」
「……ああ。どうしようもなくなったら、誰かに聞いてもらうからさ」
ああ、早く風呂に入りたい。……一人に、なりたい。
「…………」
大きなベッドに、一人横になる。
シーツは清潔で、柔らかく、良い香りがする。
眠りを誘うはずの環境に身を置いても、一向に眠れない。
何度も寝返りを打って、目をつぶって、頭を空っぽにする。
それでも、眠りはなかなか訪れない。
風呂場で、一人になった途端。嗚咽がこみ上げてきた。泣いても泣いても、まだ苦しくて苦しくて。腹の中から陵辱の痕跡をかき出す度、悔しくて悔しくて。
「……はあっ……」
ため息をもらす。腕で視界を覆うと、少しだけ心が安まる。
シーモスの治癒魔法で、身体中の傷は癒えている。それでもまだ、身体の中に異物が混ざっているような気がする。
「……っ」
変、だ。多分、もう、俺は壊れているのだ。
だから、犯されても、輪姦されても、気持ちのどこかがしんと静まりかえっている。
罪悪感、苦痛、快楽、焦燥感。そんなモノの底の方に、冷え切った心があって、そこまで潜ってしまえば、もう、何も感じない。
無意識に、下半身に手を伸ばす。どうせそれだけではイけないとわかっていて、性器をもてあそぶ。
「ん……ぁ……あ……」
後の穴にまで手を伸ばす。そう言えば、自分でいじったこと無かったな……ぼんやりそんな風に思いながら、指先で入り口の縁をたどる。
「んうぅ……く……っ」
つぷりと人差し指を沈める。痛みはないけれど違和感はある。そのまま中を探るように動かすと、異物を押し出そうと内壁が収縮した。
「あ、ああ……」
二本目の指を入れてみる。最初の一本よりは抵抗なく入っていく。ぐちゅぐちゅと音を立ててかき回すたびに、脳みそが溶けていくようだった。
「は、はあ、はあ、は……っ」
夢中でほじくり返す。自分のいいところを探して、刺激して、高めていく。
でもやっぱり、達するにはほど遠い。
「なん……でぇ……?」
絶望的な気分になりながらも、手を止められない。三本目まで入れても、まだ足りなくて。
「たす……けて……」
か細い声でつぶやいた瞬間だった。
「タイキ様?」
その声で、びくん!と身体が跳ね上がった。
「お休みになっていらっしゃらないのですか? どうかなさいましたか?」
扉の向こうの声は、シーモスのものに違いない。彼の滑らかな声を聞いただけで、ぞくぞくと快感が背筋を駆け上がる。
「シーモスぅ……」
返事をしたつもりだが、ちゃんとした言葉になっていたかどうかわからない。
「はい、どうなさいました?」
優しい口調で問われて、胸の奥がきゅっと潰れそうになる。
「シーモス……」
名前を呼ぶと、涙が出た。
「はい、何でしょう?」
「助けてぇ……」
「!」
「俺もうダメなんだ……耐えられねえんだよ……こんなんじゃ眠れねーんだ。もう嫌だよ……苦しいんだよ……っ」
泰樹が泣きながら訴えると、シーモスが戸惑ったような気配が伝わってくる。
「タイキ様……? 私でよろしいのでしょうか?」
「頼むよ……もう誰でもいいからぁ……」
言い終わらないうちに、ドアノブが回った。
鍵をかけていなかったらしい。扉が開かれ、シーモスが現れる。
「失礼します」
彼は一言断って、ベッドの方へ近づいてくる。泰樹は半身を起こして、彼の方を見た。
「……もう、好きにしていいから。アンタの好きにして、いいから……っ」
「タイキ様……申し訳ございません。今は……あなたを慰めることしかできません……」
「うん……」
小さくうなずいてみせると、シーモスが困ったような笑みを浮かべる。そして次の瞬間には真剣な表情に戻った。
「ですが、せめてものお手伝いをさせていただきます。それが私の義務だと……心得ておりますから」
「……ありがと」
シーモスがベッドの端に腰かける。
「失礼いたします。脚を開いてくださいませ」
言われるまま、泰樹は素直に言うことをきく。膝を立てさせられ、その間に彼が割り込んできた。
「んっ……」
ぬるりとしたものが股間に触れた。舌だ。そう認識した途端、ゾクッとするほどの快感が立ち上る。
「あっ、あぁっ」
ぴちゃ、という音が耳に届くたび、期待感が高まる。やがてその先端が後孔に触れてきた。
「ひ、あ……んっ」
優しく中に入り込んできたそれは、指よりも柔らかく温かかった。
「あ、ああ、あうぅ……っ」
浅いところで抜き差しされると、もっと奥まで欲しくなって切なくなる。
「くっ、ふう、くぅぅ……!」
いつの間にか泰樹は両手で尻を掴み、自ら押しつけるようにして揺らしていた。
「あ……いい、そこ、気持ちいい……! 気持ちいいよぉ……!!」
「ここですね? わかりました。存分に感じてくださいませ」
「ああっ……いぃ……! すごっ……! あぁあぁっ……あぁあああ……!!」
絶頂を迎えながら、泰樹は思う。
もう俺は壊れているのだ。そして、もう二度と元に戻ることはないだろう。茹でられてしまった卵はもう元には戻らない。
もう、それでもいい。このまま、壊れてしまおう。
だって、この世界に来てからというもの、ずっと壊れっぱなしだ。今更、これ以上壊れたところで、同じことじゃないか。
だから、どんな酷い目にあっても平気だ。何をされても、何も感じない。
……そうだろ?
イリスは、シャルを案ずるようにそっと手を差し出す。その手に気付かないように、シャルは放心して独り言を繰り返した。
「嘘、だ……うそ……うそ、だ……っ」
「……とりあえず、彼には頭を冷やしていただきましょう。アルダー様、彼を鍵のかかる部屋へ」
「わかった」
アルダーはシャルの身体を担ぎ上げ、窓のない倉庫に彼を連れて行く。シャルは不思議と大人しく、連行されていく。
「……さて、タイキ様も。お疲れでございましょう? まずはお休み下さい」
「うん。流石に疲れた……あ……その前に風呂入りたい。治癒魔法も、かけて欲しい」
どっと疲労が全身を包む。身体はあちこちヒリヒリと痛む。それでも絶対に風呂に入りたい。どうしても、全身の汚れを洗い流したかった。
「かしこまりました。用意させますね。お湯の用意が出来る間に、治癒魔法もおかけします」
「うん。ありがとな、シーモス」
「……礼にはおよびません。申し訳ございません。私の責任です。……私が、奴隷の証を外してしまったばかりに……」
口惜しげに、シーモスは唇を噛む。その遊色の瞳が、泣き出しそうに揺れている。ああ、コイツにはわかってしまうのか。何が起こったのか、が。
「……アンタのせいじゃねーよ。俺が……俺が外してくれって言ったんだからさ」
なんで? なんでアンタが泣くんだ。苦しかったのも、辛かったのも、みんな自分だ。自分のせいなのだ。
そう思った途端に、涙が引っ込んでしまった。泰樹はどうにか、ぼんやりと笑う。
「……アンタたちは、助けに来てくれた。絶対にアンタやイリスやアルダーが助けてくれるってわかってたから……だから、耐えられた。大丈夫。俺は大丈夫」
その笑顔を見つめて、イリスは不安を隠せないようにつぶやいた。
「……タイキ?」
「うん?」
「苦しかったら、ね。無理しちゃダメだよ?」
「……ああ。どうしようもなくなったら、誰かに聞いてもらうからさ」
ああ、早く風呂に入りたい。……一人に、なりたい。
「…………」
大きなベッドに、一人横になる。
シーツは清潔で、柔らかく、良い香りがする。
眠りを誘うはずの環境に身を置いても、一向に眠れない。
何度も寝返りを打って、目をつぶって、頭を空っぽにする。
それでも、眠りはなかなか訪れない。
風呂場で、一人になった途端。嗚咽がこみ上げてきた。泣いても泣いても、まだ苦しくて苦しくて。腹の中から陵辱の痕跡をかき出す度、悔しくて悔しくて。
「……はあっ……」
ため息をもらす。腕で視界を覆うと、少しだけ心が安まる。
シーモスの治癒魔法で、身体中の傷は癒えている。それでもまだ、身体の中に異物が混ざっているような気がする。
「……っ」
変、だ。多分、もう、俺は壊れているのだ。
だから、犯されても、輪姦されても、気持ちのどこかがしんと静まりかえっている。
罪悪感、苦痛、快楽、焦燥感。そんなモノの底の方に、冷え切った心があって、そこまで潜ってしまえば、もう、何も感じない。
無意識に、下半身に手を伸ばす。どうせそれだけではイけないとわかっていて、性器をもてあそぶ。
「ん……ぁ……あ……」
後の穴にまで手を伸ばす。そう言えば、自分でいじったこと無かったな……ぼんやりそんな風に思いながら、指先で入り口の縁をたどる。
「んうぅ……く……っ」
つぷりと人差し指を沈める。痛みはないけれど違和感はある。そのまま中を探るように動かすと、異物を押し出そうと内壁が収縮した。
「あ、ああ……」
二本目の指を入れてみる。最初の一本よりは抵抗なく入っていく。ぐちゅぐちゅと音を立ててかき回すたびに、脳みそが溶けていくようだった。
「は、はあ、はあ、は……っ」
夢中でほじくり返す。自分のいいところを探して、刺激して、高めていく。
でもやっぱり、達するにはほど遠い。
「なん……でぇ……?」
絶望的な気分になりながらも、手を止められない。三本目まで入れても、まだ足りなくて。
「たす……けて……」
か細い声でつぶやいた瞬間だった。
「タイキ様?」
その声で、びくん!と身体が跳ね上がった。
「お休みになっていらっしゃらないのですか? どうかなさいましたか?」
扉の向こうの声は、シーモスのものに違いない。彼の滑らかな声を聞いただけで、ぞくぞくと快感が背筋を駆け上がる。
「シーモスぅ……」
返事をしたつもりだが、ちゃんとした言葉になっていたかどうかわからない。
「はい、どうなさいました?」
優しい口調で問われて、胸の奥がきゅっと潰れそうになる。
「シーモス……」
名前を呼ぶと、涙が出た。
「はい、何でしょう?」
「助けてぇ……」
「!」
「俺もうダメなんだ……耐えられねえんだよ……こんなんじゃ眠れねーんだ。もう嫌だよ……苦しいんだよ……っ」
泰樹が泣きながら訴えると、シーモスが戸惑ったような気配が伝わってくる。
「タイキ様……? 私でよろしいのでしょうか?」
「頼むよ……もう誰でもいいからぁ……」
言い終わらないうちに、ドアノブが回った。
鍵をかけていなかったらしい。扉が開かれ、シーモスが現れる。
「失礼します」
彼は一言断って、ベッドの方へ近づいてくる。泰樹は半身を起こして、彼の方を見た。
「……もう、好きにしていいから。アンタの好きにして、いいから……っ」
「タイキ様……申し訳ございません。今は……あなたを慰めることしかできません……」
「うん……」
小さくうなずいてみせると、シーモスが困ったような笑みを浮かべる。そして次の瞬間には真剣な表情に戻った。
「ですが、せめてものお手伝いをさせていただきます。それが私の義務だと……心得ておりますから」
「……ありがと」
シーモスがベッドの端に腰かける。
「失礼いたします。脚を開いてくださいませ」
言われるまま、泰樹は素直に言うことをきく。膝を立てさせられ、その間に彼が割り込んできた。
「んっ……」
ぬるりとしたものが股間に触れた。舌だ。そう認識した途端、ゾクッとするほどの快感が立ち上る。
「あっ、あぁっ」
ぴちゃ、という音が耳に届くたび、期待感が高まる。やがてその先端が後孔に触れてきた。
「ひ、あ……んっ」
優しく中に入り込んできたそれは、指よりも柔らかく温かかった。
「あ、ああ、あうぅ……っ」
浅いところで抜き差しされると、もっと奥まで欲しくなって切なくなる。
「くっ、ふう、くぅぅ……!」
いつの間にか泰樹は両手で尻を掴み、自ら押しつけるようにして揺らしていた。
「あ……いい、そこ、気持ちいい……! 気持ちいいよぉ……!!」
「ここですね? わかりました。存分に感じてくださいませ」
「ああっ……いぃ……! すごっ……! あぁあぁっ……あぁあああ……!!」
絶頂を迎えながら、泰樹は思う。
もう俺は壊れているのだ。そして、もう二度と元に戻ることはないだろう。茹でられてしまった卵はもう元には戻らない。
もう、それでもいい。このまま、壊れてしまおう。
だって、この世界に来てからというもの、ずっと壊れっぱなしだ。今更、これ以上壊れたところで、同じことじゃないか。
だから、どんな酷い目にあっても平気だ。何をされても、何も感じない。
……そうだろ?
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