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救世主
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「目を覚ましたか」
奥にある扉が開き、男がひょこりと顔を覗かせた。
────彼は、確か……。
記憶が途切れる前、会話をしていた人物だ。そこでようやく、自分が気を失ったのだと思い出した。
「今、食事を持ってきてやる。待ってろ」
「だめ、僕、帰らなくては……」
「何を言っている? アンタは熱が出ている。いいから大人しくしていろ」
ベッドから転がり落ちようとした僕を、男が支える。彼はムスッとした声音で僕を説得した。その声は苛立ちと、心配が含まれている。
しかし、僕は押されるわけにはいかない。だって、やるべきことをやらなければ、あのギルドを追い出されてしまう。必要とされなくなるのは、恐ろしいことだ。僕はもう、捨てられたくない。
「せ、洗濯物を、干さなきゃ……」
「代わりに干してやってる。あれ、全部アンタのものか? とんでもない数だな」
「とりあえず横になれ」と切れ目の鋭い眼光で睨まれ、体が強張る。有無を言わせぬ気迫に押され、僕は枕に再び頭を預けた。
────干してくれているんだ。
チラリと部屋の小窓から外を見る。視界の端で揺らめいているのは、ギルドメンバーの衣服だった。降り注ぐ太陽と穏やかな風に包まれたそれを見て、ほっと胸を撫で下ろした。
────ところで、誰なんだろう。
僕みたいな人間を拾ってくれた彼が、一体何者なのか気になった。大きな体は、そんじょそこらの村民ではないと理解はできる。左目から頬にかけて存在している深い傷から察するに、狩人だろう。部屋の壁に飾られた武器を見ると、その説が一番濃厚かもしれない。
予想では、狩りに出かけた彼が、偶然僕を見つけて助けてくれたのだ。
────迷惑をかけてしまった。
僕は自分の不甲斐の無さに大きなため息を漏らす。
ふと、肩に痛みがないことに気がついた。視線を遣ると、そこには丁寧に処置された傷跡があった。塗り薬の匂いが漂い、彼が塗布してくれたのだと理解した。
「食事ができた。食べろ」
トレーを持った彼が、部屋に入ってきた。一層、胃をくすぐる匂いが強くなり、思わず唾液を嚥下する。近くにあったくたびれた椅子に腰を下ろし、膝の上にトレーを置いた。その上には水が入ったグラスと小ぶりなパン、ゴロリとした野菜が入ったスープがあった。
彼がスプーンを持ち、薄茶色のスープを掬う。やがて自身の口元へ寄せ、息を吹きかけた。
「ほら」
それを僕の口元へ運ぶ。なんだか子供扱いされているようで、恥ずかしさが芽生えた。
「あ、の……僕、自分で食べられます……」
「良いから」
頬を染めた僕を無視し、口元へスープを押し付けられる。口を開け、迎え入れると、じわりと味が口内に広がった。美味しくて思わず息を漏らす。
そういえば、朝食がまだだったと思い出し、再び口に入れられたスープを嚥下した。
「美味しいです」
「そうか。それはよかった。見る限り、アンタはあんまり食事をとっていないだろ? 痩せすぎだ。ほら、これも食え」
パンを割き、小さくなったそれを食べろと促される。芳醇な匂いに、導かれるように口を開けて咀嚼した。
「これは、知り合いの婆さんがいつも持ってきてくれるものなんだ。うまいだろう?」
確かに、美味しい。僕が頷くと、彼は目を細めた。
────あ、笑うんだ。
彼と関わりを持ってまだそんなに時間が経過していないが、彼は笑わない人だとばかり思っていた。春の木漏れ日のように静かで穏やかな笑みに、つい見惚れる。
「ほら、食え」。老婆心が働くのか、いそいそと僕の口へパンを放り込む彼に、思わず笑ってしまった。
「あはは、大丈夫です。食べます、食べますから……」
そんなに僕は見窄らしく見えたのだろうか。自分では分かっていないけど、他者から見ると保護欲が湧くほど、情けない男に見られているのかもしれない。
「美味しいです。どうもありがとう」
「もう一個、持ってきてやろうか?」
「大丈夫。満足です」
「少食だな、アンタ」
そうだろうか。いつもはこれより少ない量しか与えられていないから、よくわからない。昔は母が出来立ての食事を提供してくれたが、今は冷え切った残飯を流し込むように食べる。故に、食事について深く考えたことはなかった。
彼はトレーの小皿に置かれた薬を僕へ手渡した。「解熱と痛み止めだ」と言われ、それを飲む。
「苦くないか」
子供をあやすように言われ、僕は一体いくつだと思われているんだろうか、と耽る。「苦くないですよ」と返すと、小さく頷いた。
「じきに、効いてくるはずだ」
「ありがとうございます。あの、お名前をお伺いしても?」
「エッジレイ」
「エッジレイ」。僕は口に出してみる。
「アンタは?」
「僕はティノって言います。えっと、助けてくださりありがとうございました」
やっと感謝の言葉を伝えることができて、胸を撫で下ろす。エッジレイが椅子に座り直しながら、腕を組んだ。顰めた眉のまま言葉をこぼす。
「……アンタ、なんで熱がある上に肩の傷も治さないまま、洗濯なんかやってたんだ?」
「えっと……僕、とあるギルドのヒーラーなんです。この傷は昨日、依頼中に負った傷で……」
「何故ヒーラーなのに自分の傷を癒さない」
「ま、魔力が底を尽きていたので……」
自分が魔力の弱い役立たずだと告げてしまい、恥ずかしさで頬が染まる。ギルドメンバーは知っている情報だが、初対面の彼に「自分は凄腕ギルドのお荷物だ」と告げるのが恥ずかしくて、情けなかった。
しかし、そんな僕の発言を彼は気にしていないらしい。腕を組んだまま、険しい表情を崩さない。
「戦闘中に魔力を使い果たしたのか?」
「いえ、ぼ、僕は……足手纏いなので戦闘には参加はしません。負傷したメンバーの治癒で魔力を使い果たしました」
「そうか。合計、何人ぐらいを治癒したんだ?」
僕はメンバーの顔を思い浮かべながら指を折る。確か十にも満たない数だったが、途中から脳がふわふわとしていたので、詳細な記憶は覚えていない。
「アンタ、そんな人数を一気に治癒したのか?」
「は、はい。僕にはその程度しかお役に立てないので……ですから、洗濯物をしたり、雑務をしたりして、みんなの為になれるようにと────」
「いや、ティノ。アンタは十分やっている。他のヒーラーを見たことは? 関わりを持ったことはあるか?」
そう言われ、固まる。僕はこのギルドに入って以降、あの屋敷に住まう人間以外とは一切関わりを持ったことがない。こうやって、外部の人間と会話するのも久しいのだ。
「いえ……恥ずかしながら、僕はギルドメンバー以外とあまり接触はなくて……」
「普通、ギルドに所属しているヒーラーは五人程度を治癒するのが限界だ。まぁ例外もあるが、それはこの際、横に置いておこう────そもそも治癒能力は、もともとあった肉を再生させたり、修復させるものだ。その工程に、どれだけの力を使うと思う? こうやって炎を出すのとは、ちょっと力の使い方が違うんだ」
そう言い、彼は手のひらから炎を出した。浮かんだ赤いそれを見て、歓喜の声をあげる。
どうやら彼は、魔法も使えるらしい。腕っぷしも凄そうだし、魔法も使えるとは。強いのだろうなぁ、と心の中で思う。
奥にある扉が開き、男がひょこりと顔を覗かせた。
────彼は、確か……。
記憶が途切れる前、会話をしていた人物だ。そこでようやく、自分が気を失ったのだと思い出した。
「今、食事を持ってきてやる。待ってろ」
「だめ、僕、帰らなくては……」
「何を言っている? アンタは熱が出ている。いいから大人しくしていろ」
ベッドから転がり落ちようとした僕を、男が支える。彼はムスッとした声音で僕を説得した。その声は苛立ちと、心配が含まれている。
しかし、僕は押されるわけにはいかない。だって、やるべきことをやらなければ、あのギルドを追い出されてしまう。必要とされなくなるのは、恐ろしいことだ。僕はもう、捨てられたくない。
「せ、洗濯物を、干さなきゃ……」
「代わりに干してやってる。あれ、全部アンタのものか? とんでもない数だな」
「とりあえず横になれ」と切れ目の鋭い眼光で睨まれ、体が強張る。有無を言わせぬ気迫に押され、僕は枕に再び頭を預けた。
────干してくれているんだ。
チラリと部屋の小窓から外を見る。視界の端で揺らめいているのは、ギルドメンバーの衣服だった。降り注ぐ太陽と穏やかな風に包まれたそれを見て、ほっと胸を撫で下ろした。
────ところで、誰なんだろう。
僕みたいな人間を拾ってくれた彼が、一体何者なのか気になった。大きな体は、そんじょそこらの村民ではないと理解はできる。左目から頬にかけて存在している深い傷から察するに、狩人だろう。部屋の壁に飾られた武器を見ると、その説が一番濃厚かもしれない。
予想では、狩りに出かけた彼が、偶然僕を見つけて助けてくれたのだ。
────迷惑をかけてしまった。
僕は自分の不甲斐の無さに大きなため息を漏らす。
ふと、肩に痛みがないことに気がついた。視線を遣ると、そこには丁寧に処置された傷跡があった。塗り薬の匂いが漂い、彼が塗布してくれたのだと理解した。
「食事ができた。食べろ」
トレーを持った彼が、部屋に入ってきた。一層、胃をくすぐる匂いが強くなり、思わず唾液を嚥下する。近くにあったくたびれた椅子に腰を下ろし、膝の上にトレーを置いた。その上には水が入ったグラスと小ぶりなパン、ゴロリとした野菜が入ったスープがあった。
彼がスプーンを持ち、薄茶色のスープを掬う。やがて自身の口元へ寄せ、息を吹きかけた。
「ほら」
それを僕の口元へ運ぶ。なんだか子供扱いされているようで、恥ずかしさが芽生えた。
「あ、の……僕、自分で食べられます……」
「良いから」
頬を染めた僕を無視し、口元へスープを押し付けられる。口を開け、迎え入れると、じわりと味が口内に広がった。美味しくて思わず息を漏らす。
そういえば、朝食がまだだったと思い出し、再び口に入れられたスープを嚥下した。
「美味しいです」
「そうか。それはよかった。見る限り、アンタはあんまり食事をとっていないだろ? 痩せすぎだ。ほら、これも食え」
パンを割き、小さくなったそれを食べろと促される。芳醇な匂いに、導かれるように口を開けて咀嚼した。
「これは、知り合いの婆さんがいつも持ってきてくれるものなんだ。うまいだろう?」
確かに、美味しい。僕が頷くと、彼は目を細めた。
────あ、笑うんだ。
彼と関わりを持ってまだそんなに時間が経過していないが、彼は笑わない人だとばかり思っていた。春の木漏れ日のように静かで穏やかな笑みに、つい見惚れる。
「ほら、食え」。老婆心が働くのか、いそいそと僕の口へパンを放り込む彼に、思わず笑ってしまった。
「あはは、大丈夫です。食べます、食べますから……」
そんなに僕は見窄らしく見えたのだろうか。自分では分かっていないけど、他者から見ると保護欲が湧くほど、情けない男に見られているのかもしれない。
「美味しいです。どうもありがとう」
「もう一個、持ってきてやろうか?」
「大丈夫。満足です」
「少食だな、アンタ」
そうだろうか。いつもはこれより少ない量しか与えられていないから、よくわからない。昔は母が出来立ての食事を提供してくれたが、今は冷え切った残飯を流し込むように食べる。故に、食事について深く考えたことはなかった。
彼はトレーの小皿に置かれた薬を僕へ手渡した。「解熱と痛み止めだ」と言われ、それを飲む。
「苦くないか」
子供をあやすように言われ、僕は一体いくつだと思われているんだろうか、と耽る。「苦くないですよ」と返すと、小さく頷いた。
「じきに、効いてくるはずだ」
「ありがとうございます。あの、お名前をお伺いしても?」
「エッジレイ」
「エッジレイ」。僕は口に出してみる。
「アンタは?」
「僕はティノって言います。えっと、助けてくださりありがとうございました」
やっと感謝の言葉を伝えることができて、胸を撫で下ろす。エッジレイが椅子に座り直しながら、腕を組んだ。顰めた眉のまま言葉をこぼす。
「……アンタ、なんで熱がある上に肩の傷も治さないまま、洗濯なんかやってたんだ?」
「えっと……僕、とあるギルドのヒーラーなんです。この傷は昨日、依頼中に負った傷で……」
「何故ヒーラーなのに自分の傷を癒さない」
「ま、魔力が底を尽きていたので……」
自分が魔力の弱い役立たずだと告げてしまい、恥ずかしさで頬が染まる。ギルドメンバーは知っている情報だが、初対面の彼に「自分は凄腕ギルドのお荷物だ」と告げるのが恥ずかしくて、情けなかった。
しかし、そんな僕の発言を彼は気にしていないらしい。腕を組んだまま、険しい表情を崩さない。
「戦闘中に魔力を使い果たしたのか?」
「いえ、ぼ、僕は……足手纏いなので戦闘には参加はしません。負傷したメンバーの治癒で魔力を使い果たしました」
「そうか。合計、何人ぐらいを治癒したんだ?」
僕はメンバーの顔を思い浮かべながら指を折る。確か十にも満たない数だったが、途中から脳がふわふわとしていたので、詳細な記憶は覚えていない。
「アンタ、そんな人数を一気に治癒したのか?」
「は、はい。僕にはその程度しかお役に立てないので……ですから、洗濯物をしたり、雑務をしたりして、みんなの為になれるようにと────」
「いや、ティノ。アンタは十分やっている。他のヒーラーを見たことは? 関わりを持ったことはあるか?」
そう言われ、固まる。僕はこのギルドに入って以降、あの屋敷に住まう人間以外とは一切関わりを持ったことがない。こうやって、外部の人間と会話するのも久しいのだ。
「いえ……恥ずかしながら、僕はギルドメンバー以外とあまり接触はなくて……」
「普通、ギルドに所属しているヒーラーは五人程度を治癒するのが限界だ。まぁ例外もあるが、それはこの際、横に置いておこう────そもそも治癒能力は、もともとあった肉を再生させたり、修復させるものだ。その工程に、どれだけの力を使うと思う? こうやって炎を出すのとは、ちょっと力の使い方が違うんだ」
そう言い、彼は手のひらから炎を出した。浮かんだ赤いそれを見て、歓喜の声をあげる。
どうやら彼は、魔法も使えるらしい。腕っぷしも凄そうだし、魔法も使えるとは。強いのだろうなぁ、と心の中で思う。
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