24 / 28
ナセリの話
6
しおりを挟む
「お、んぉ゛、ほ、ぉ゛……!」
頭が正常な判断を鈍らせる。快楽で麻痺し、何も考えられない。口からは下品な喘ぎ声しか漏れず、その音に恥ずかしさを覚えることさえ出来なかった。
セルジュは、そんな僕を見て満足げだった。時折、垂れた唾液を舐め取り、鼻水や涙を脚先で拭っている。
「い゛、いぐ、いぐッ、い゛……ッ」
体が一層、跳ねる。背中を反らせた僕を、セルジュが支えた。
────あ、れ?
射精したと思われたが、しかし。涙で霞んだ目で、性器を見つめる。そこには射精しきれず苦しそうにビクつく性器と、最奥にまで入り込み、抜く様子を見せないセルジュの脚があった。
「あ、あー……だ、だした、だしたい、ッ、せ、せるじゅ……」
僕の声に反応することなく、彼がもっと奥へ入り込もうと脚を動かした。それ以上は、ダメだ。壊れてしまう。入ってはいけない箇所へ、入ってしまう。
そんな恐怖が支配し、足がガクガクと震える。
「お゛、ほッ……」
脚が、何かに当たる。先ほどまでとは違う快感が全身を巡った。
「いや、い、や゛、ゆるじで、……ゆるじ、でッ、せ、るじゅ、ゆるじでぇ゛!」
トントンと奥を叩かれて、尾骶骨が痺れる。喉を逸らし喘ぎながら、頭の片隅であることを思い出していた。尿道から、前立腺を弄れるという、そんな話を。
────もしかして、今、弄られている部分は……。
頭の中で理解する前に、体は素直に反応していた。
「ん、ぉ……ほッ、お゛、お゛……ッ」
僕の乱れ具合を楽しむように、彼が強弱や速度を変え、前立腺を押す。気を抜いてしまえば倒れそうな体は汗でぐっちょりと濡れており、小刻みに震えていた。
「あ゛、たま、おかし、ぐッ、なる、がら゛……」
尿道と前立腺を同時に刺激され、まともな思考ができない。彼の体液も相まって、茹だるような眩暈が襲った。
「あ゛ー……、ッ、あ゛ー……」
口からは言葉にならない喘ぎが漏れる。唾液をダラダラと垂らしながらだらしなく舌を出している僕の首を、セルジュが締める。しかし、そんな彼の行動に反応できないほど、僕は酩酊していた。頸動脈を押さえられ、回らない脳みそがさらに回らなくなる。酸素が行き届かないそこは、ビリビリと痺れ、苦しみを快楽へ変換させた。
「ッー……、っん、ぉ゛、また、い゛、ぐッ────……!」
ガクンと体が跳ねる。背中を反らせながら、腰を突き出し、足がピンと張る。射精するため、鈴口がパクパクと開閉するが、それはセルジュの脚によって妨げられている。
「せ、せるじゅ、ほんと、本当に、ゆるじで、ぐだざい゛、ばか、ばかに、ばかになっちゃう、がら゛ッ」
声を震わせ叫び続ける僕は、あることに気がついていた。
────お尻が、疼いている。
今まで担当してきた虫達は、問答無用で僕の内部に入り込もうとしていた。嫌がっても、痛がっても、中で射精をする。奥に放たれた甘い体液を感受しながら、腹をビクビクと痙攣させる日々。
けれど、彼は一切、そこへ触れない。まるで故意に避けているかのようである。
────尿道からじゃなくて、お尻から前立腺を触ってほしいだなんて、僕は……。
自分の浅はかさに嫌気が差す。きっと、セルジュに嬲られて脳がバグを起こしているに違いない。
「あ゛ぎゅッ、!」
集中しろと言わんばかりに前立腺を押され、涙目でセルジュを見た。「許してください」と繰り返す僕を無視し、彼は何度も尿道と前立腺を攻め続ける。
結局、僕が解放されたのは四度目の射精と二回の潮吹きと一回の失禁をし終えた後だった。
頭が正常な判断を鈍らせる。快楽で麻痺し、何も考えられない。口からは下品な喘ぎ声しか漏れず、その音に恥ずかしさを覚えることさえ出来なかった。
セルジュは、そんな僕を見て満足げだった。時折、垂れた唾液を舐め取り、鼻水や涙を脚先で拭っている。
「い゛、いぐ、いぐッ、い゛……ッ」
体が一層、跳ねる。背中を反らせた僕を、セルジュが支えた。
────あ、れ?
射精したと思われたが、しかし。涙で霞んだ目で、性器を見つめる。そこには射精しきれず苦しそうにビクつく性器と、最奥にまで入り込み、抜く様子を見せないセルジュの脚があった。
「あ、あー……だ、だした、だしたい、ッ、せ、せるじゅ……」
僕の声に反応することなく、彼がもっと奥へ入り込もうと脚を動かした。それ以上は、ダメだ。壊れてしまう。入ってはいけない箇所へ、入ってしまう。
そんな恐怖が支配し、足がガクガクと震える。
「お゛、ほッ……」
脚が、何かに当たる。先ほどまでとは違う快感が全身を巡った。
「いや、い、や゛、ゆるじで、……ゆるじ、でッ、せ、るじゅ、ゆるじでぇ゛!」
トントンと奥を叩かれて、尾骶骨が痺れる。喉を逸らし喘ぎながら、頭の片隅であることを思い出していた。尿道から、前立腺を弄れるという、そんな話を。
────もしかして、今、弄られている部分は……。
頭の中で理解する前に、体は素直に反応していた。
「ん、ぉ……ほッ、お゛、お゛……ッ」
僕の乱れ具合を楽しむように、彼が強弱や速度を変え、前立腺を押す。気を抜いてしまえば倒れそうな体は汗でぐっちょりと濡れており、小刻みに震えていた。
「あ゛、たま、おかし、ぐッ、なる、がら゛……」
尿道と前立腺を同時に刺激され、まともな思考ができない。彼の体液も相まって、茹だるような眩暈が襲った。
「あ゛ー……、ッ、あ゛ー……」
口からは言葉にならない喘ぎが漏れる。唾液をダラダラと垂らしながらだらしなく舌を出している僕の首を、セルジュが締める。しかし、そんな彼の行動に反応できないほど、僕は酩酊していた。頸動脈を押さえられ、回らない脳みそがさらに回らなくなる。酸素が行き届かないそこは、ビリビリと痺れ、苦しみを快楽へ変換させた。
「ッー……、っん、ぉ゛、また、い゛、ぐッ────……!」
ガクンと体が跳ねる。背中を反らせながら、腰を突き出し、足がピンと張る。射精するため、鈴口がパクパクと開閉するが、それはセルジュの脚によって妨げられている。
「せ、せるじゅ、ほんと、本当に、ゆるじで、ぐだざい゛、ばか、ばかに、ばかになっちゃう、がら゛ッ」
声を震わせ叫び続ける僕は、あることに気がついていた。
────お尻が、疼いている。
今まで担当してきた虫達は、問答無用で僕の内部に入り込もうとしていた。嫌がっても、痛がっても、中で射精をする。奥に放たれた甘い体液を感受しながら、腹をビクビクと痙攣させる日々。
けれど、彼は一切、そこへ触れない。まるで故意に避けているかのようである。
────尿道からじゃなくて、お尻から前立腺を触ってほしいだなんて、僕は……。
自分の浅はかさに嫌気が差す。きっと、セルジュに嬲られて脳がバグを起こしているに違いない。
「あ゛ぎゅッ、!」
集中しろと言わんばかりに前立腺を押され、涙目でセルジュを見た。「許してください」と繰り返す僕を無視し、彼は何度も尿道と前立腺を攻め続ける。
結局、僕が解放されたのは四度目の射精と二回の潮吹きと一回の失禁をし終えた後だった。
12
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ヤバい薬、飲んじゃいました。
はちのす
BL
変な薬を飲んだら、皆が俺に惚れてしまった?!迫る無数の手を回避しながら元に戻るまで奮闘する話********イケメン(複数)×平凡※性描写は予告なく入ります。
作者の頭がおかしい短編です。IQを2にしてお読み下さい。
※色々すっ飛ばしてイチャイチャさせたかったが為の産物です。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる