幼虫の育て方

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リドリーの話

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 やはり何度見てもベルコの姿は気色が悪い。肉厚の体がブニブニしているし、触ればなんともいい難い体温が染みる。その不気味さと不快感は計り知れない。毎日のように彼に体を弄ばれている俺は、賞賛されてもいいはずである。

「やめろ!」

 研究室、擦り寄ってきたベルコを手で押し退ける。彼の体を検査するための器具を用意し、息を吐き出した。

「そこで大人しくしてろ。いいな?」

 俺の言葉を理解していないのか、ベルコは嬉しそうにこちらへ突進する。そのまま口元に吸い付いた。素っ頓狂な悲鳴を上げながら彼を叩く。かなりの力を込めたはずだが、ベルコは気にせずに唾液を吸った。

「んっ……ぐ、ぷは、気持ち、悪い! 離れろ!」

 床に押し倒され、体を打ち付ける。痛みに顔を歪めた俺にベルコが覆い被さる。いてぇよバカと怒鳴り、彼の体から逃げようとした。

「あっ、……! あ゛、やめっ」

 硬く張った性器が当たり、全身に汗が滲んだ。腕で体を押し返そうとしたが、力に勝てない。俺は意を決し、自分のベルトへ手を掛けた。外すような仕草を見せるとベルコが嬉しそうに首に噛み付く。小さく悲鳴をあげ、身を捩り彼を遮った。

「別に、お前としたいから協力的なわけじゃない! これが終わったら、静かに検査を受けろよ!」

 スラックスとパンツをずり下げる。我ながら情けない姿だと思うが、仕事を早く済ませるためには仕方がない。俺は羞恥心を殺し、背中を向け臀部を晒した。
 瞬間、ベルコが後孔に顔を埋める。劈くような叫び声をあげ、足をバタバタと暴れさせた。後孔に何かがぬるりと入り込み、背中が撓る。
 ────ベルコの舌が、体内に入ったのだ。
 そう思うと体が火照った。

「あっ、ぁ~……っ! ん、あ゛っ、や、だっ」

 奥へ侵入しようとするベルコに恐怖を覚える。床についていた手のひらに汗が滲み、滑った。うまく体を支えられず、倒れる。その間も、舌がぬるぬると内部を刺激していた。
 快感が指先を痺れさせ、唾液が止まらなくなる。小さく喘ぎを漏らし、脈が早くなる心臓を落ちつかせようと肩で呼吸を繰り返した。
 基本的に、巨大虫たちの体液は人間を酩酊させる成分が含まれている。故に、彼の唾液が粘膜に触れ、俺を狂わせているのだ。

「はっ、はっ、はぅ、あ……っ」

 脳内がぼんやりとしてきた。気持ち悪いと感じてる反面、気持ちよさでトんでしまいそうになる。嫌だという言葉を譫言のように繰り返し、彼から離れようと藻掻くが、その抵抗にも大した効果はない。むしろ、ベルコに引き寄せられ、余計に奥へと挿入されてしまう羽目になった。

「ぅぎッ、う゛、あっ、そ、こ、いやだっうぅ゛!」

 前立腺を勢いよく押し潰され、体が跳ねる。その反応が楽しいのか、彼はさらにそこを刺激した。狙いを定めてゴリゴリといたぶられ、涙が止まらなくなる。
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