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リバース!2
確かに、魔力はあるけれど2
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「ったく、セクハラ反対だぞ」
「女の子同士だからノーカウント!」
「そういう問題か?」
男だからって、わざわざ下着を露出する趣味はない。
だからスカートの裾を押さえながら言うと、明珠にあっさりそう返されてしまった。うん、俺としてはもうちょっと遠慮や恥じらいが欲しいかな?
……ただ、まあ、お許しが出たんで反撃させて貰うことにする。
そんな訳で、俺は地面を蹴って明珠へと突進した。そしていつもの剣の代わりに、蹴りで風をくり出す。これは拳より、魔法の加減が出来るからだ。
「きゃっ……!」
「……えっ?」
反撃した強風に、明珠がペタンと尻餅をついた。
一瞬で間を詰めた俺は、思わず拍子抜けながらも両手を壁につく、俗に言う壁ドンで明珠の動きを封じた。そして、ある可能性を思いついて尋ねる。
「……えっと、もしかして超能力を使える『だけ』か?」
テルスでも全員、魔力は持っていたが皆が戦士や魔法使いって訳じゃない。現に戦い方によっては、魔力無しの俺でも勝てる場合があった。
そんな俺の質問に、明珠が子供みたいに唇を尖らせて言う。
「そうよ、風は使えるけど……さっきみたいに不意打ちとかで、足止め出来るくらい。だって女の子なんだから、鍛える必要ってないじゃない?」
まあ、例外もいるけど……なんて、ブツブツと言っていたが。
「何でそんなお前が、俺を捕まえにくるんだよ。下手すると、怪我してたぞ……安曇は、何を考えて」
「……左衛は、関係ないっ」
ついついお説教じみたことを言った俺を遮って反論すると、明珠が大きな目で睨みつけてきた。
「あなた達が逃げるから、追いかけてきただけ……あたしが勝手にやったことで、左衛を悪く言わないでよ」
「……って」
「相変わらずだな、お前の左衛へのベタ惚れぶりは」
安曇を庇う明珠に、何だか弱いものイジメをしているみたいで困ってしまう。
と、見かねたのか少し離れた場所にいた椿が、やれやれというように呟いた。
「女の子同士だからノーカウント!」
「そういう問題か?」
男だからって、わざわざ下着を露出する趣味はない。
だからスカートの裾を押さえながら言うと、明珠にあっさりそう返されてしまった。うん、俺としてはもうちょっと遠慮や恥じらいが欲しいかな?
……ただ、まあ、お許しが出たんで反撃させて貰うことにする。
そんな訳で、俺は地面を蹴って明珠へと突進した。そしていつもの剣の代わりに、蹴りで風をくり出す。これは拳より、魔法の加減が出来るからだ。
「きゃっ……!」
「……えっ?」
反撃した強風に、明珠がペタンと尻餅をついた。
一瞬で間を詰めた俺は、思わず拍子抜けながらも両手を壁につく、俗に言う壁ドンで明珠の動きを封じた。そして、ある可能性を思いついて尋ねる。
「……えっと、もしかして超能力を使える『だけ』か?」
テルスでも全員、魔力は持っていたが皆が戦士や魔法使いって訳じゃない。現に戦い方によっては、魔力無しの俺でも勝てる場合があった。
そんな俺の質問に、明珠が子供みたいに唇を尖らせて言う。
「そうよ、風は使えるけど……さっきみたいに不意打ちとかで、足止め出来るくらい。だって女の子なんだから、鍛える必要ってないじゃない?」
まあ、例外もいるけど……なんて、ブツブツと言っていたが。
「何でそんなお前が、俺を捕まえにくるんだよ。下手すると、怪我してたぞ……安曇は、何を考えて」
「……左衛は、関係ないっ」
ついついお説教じみたことを言った俺を遮って反論すると、明珠が大きな目で睨みつけてきた。
「あなた達が逃げるから、追いかけてきただけ……あたしが勝手にやったことで、左衛を悪く言わないでよ」
「……って」
「相変わらずだな、お前の左衛へのベタ惚れぶりは」
安曇を庇う明珠に、何だか弱いものイジメをしているみたいで困ってしまう。
と、見かねたのか少し離れた場所にいた椿が、やれやれというように呟いた。
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