飼い猫はご主人を食べる

紫蘇

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箱庭でのせいかつ

共寝の効果? ※

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パン、と腰が打ちつけられるたびに、気を失いそうになる。
ごりゅ、ごりゅ、とナカをえぐられ、ぷちゅ、ぷちゅ、と奥へフクの、が、あたる。
きもちいい、とか、もう、無くて、カラダが、感覚が、沸き立って、

「フク、フクっ…!」
「奏汰…もっと、呼べ」
「うんっ、フク、フク、あっ、ひ、」
「我の事が好きか?」
「あんっ、あっ、すき、すき、フクっ」

沸騰し続ける。
空焚きになるまで、熱し続けられる…
感情も、感覚も、何もかもが熱い。

何度目かの到達で、もう何も出なくなった。
それでももう止められない、いわゆるイキっぱなしという状態になっている…らしい。
さっきフクがそう言ってた。

身体は若くない、性欲だって…30過ぎたあたりから有ったかどうかも怪しいものだ。
それでも見た目だけで「エロオヤジ」とか「変態」とか、言われて、でも童貞だってバレたらもっと笑われて馬鹿にされて遂には「生きる価値無し」って言われるんだ。

所詮人間は見た目。
そんなこと分かり切ってる。
でも見た目を整える余裕は無くて。
飼っている猫ちゃんにさえ好かれていれば…

「あ、ああ…っ、あ、あっ、」
「奏汰…可愛い…声を、もっと、聞かせて」

そうか、僕は人からの好意を求めなくなった分、彼らに愛を注いできたんだ。
自分よりも彼らを優先してずっと生きてきた。
その、愛に、応えて、くれたんだ。

「すき、すきっ、あ、あい、あい…っ!!」
「ああ…我もだ、奏汰…っ」

僕から進んで愛を伝えると、
フクは奥の奥をガツガツと突いてきて、
僕の口からはだらしなく母音だけが、出、

ーーーーーーーー。

***


気が付いたら…朝、だった。
ボタンとスミが起こしに来てくれて、ぐちゃぐちゃになったシーツを回収してくれる。
それでもフクは全裸で寝ている。
目のやり場に困る。

僕は、昨日あれだけセックスしたのに、どこも痛くないし快調そのもの…

「あ…れ?」

また少しお腹まわりがすっきりしたような…?
今度はどこが良くなったんだろう。
肝臓かな。

でもお尻にはまだ何か入ってる感じがして…
そこを触ってみると、アナルプラグが入っていた。

「!!?」

そう言えば初エッチの次の朝もそうだった!
…と思い出して赤くなっていると、ボタンが言った。

「ご主人、今日の朝飯はパンでいい?」
「パンもあるの!?」
「うん、昨日の晩、暇だったから…焼いた」
「焼いたの!?ボタン、すごいね!」
「そ、そっか…?へへへ」

ボタンは早く来いよ!と言って台所へ消えた。
お腹は空いてるからご飯は食べたいんだけど…これ、勝手に抜いていいのかなあ。
またしても僕が悩んでいると、
目の前に猫耳美少年が現れて、言った。

「昨夜はお楽しみでしたね?」
「スミ…それ、どこで覚えてきたの」
「ゲーム!!」
「えっ、あ、ああ…そっか」

見た目は未成年でも、僕より長生きなんだもんな。
そりゃ知ってるよな…ド○クエ。

先に行って待ってるね、といってスミも台所へ消えた。

とりあえずお尻のコレは、フクに聞こう。
僕は全裸で寝ている猫耳ダンディ…たるんだ場所の無い均整のとれた体にはいくつかの傷跡が有る…に声を掛ける。

「ねえ、フク、起きて。朝だよ」
「…駄目だ、もう少し…ご主人も一緒に寝るのだ」
「えっ、どうかしたの?」
「昨夜少々ご主人に注ぎ過ぎたか、精が少し足りぬ」
「えええ」
「目覚めるには、濃厚なキスが必要だ。ご主人…」
「う、うん…」

僕はフクの言った通りに自分からキスを…
すると台所へ繋がる襖がスパァン!と開いて、ボタンとスミが怒る。

「調子乗んなよフク!」
「だまされちゃだめ、ご主人!」
「む、バレたか」
「ええ!?嘘なの!?」

するとフクはニッコリと笑って僕にキスをして…

「あ~!今日のご主人はぼくのものなのに!!」
「全く、心の狭い奴め。
 ああご主人、ちょっと失礼…」

「わっ!ひゃあっ!?」

フクは僕のお尻に手を延ばすと、きゅぽ、と、プラグを抜いた。

「さて、飯にしようご主人」
「それは俺のセリフ!!」

フクとボタンが言い合う。
台所からはスミの声も聞こえる。

「はーやーくー!コーヒー冷めちゃうよう!!」

賑やかで楽しい朝…。
今日も一日が始まる。

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