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箱庭でのせいかつ
朝っぱらから…
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「ひぐ、ひぐぅ、ひぐっ!!」
「まだだ奏汰、我の分が残っている」
「も、も、でないがらっ、むりだがらぁ!!」
「一滴も出なくなるまで出さねばならんのだ、聞き分けろ」
あ、あ、あーーーー!!
…………
………………………………
……
コケコッコー!
「ふわっ!?」
僕は鶏の声で目を覚ました。
どうやらここには雄鶏がいるらしい…
ここって鶏舎まで有ったんだな。
「何か、すごい夢、見ちゃったな…」
うん、そうだ、あれは夢、夢だ。
さすが僕、夢すらキモい。
あのあと、スミにも、フクにも、後ろをぐちゅぐちゅに突かれて、理性どころか本能までトんで、死ぬ…
かと思うような、夢を…
30年間の妄想が煮詰まったみたいな…
でも夢の中だからセーフ。
それにほら、ホントは猫ちゃんだから。
実在してない妄想の人物だからセーフ!
はー良かった、表に出たら犯罪だぁ、うん。
僕がそうやって、夢だと必死に自分に言い聞かせていると…周りでもぞもぞと動く気配がある。
「んん、どうしたご主人」
「んふふ、きのうはおたのしみでしたね?」
「それ、こっちが言う台詞じゃなくね?」
左に白猫耳の銀髪ダンディ、右に白猫耳の黒髪イケメン、なぜか股の間に…黒猫耳の黒髪美少年。
昨日のあれは、やっぱり夢じゃなかったらしい。
「……ひい」
……どうしよう。
どうしよう…!!
と、不意に正面から攻撃を受ける。
「おはよう、ご主人♡」ちゅっ。
左からも。
「もう痛いところは無いか?」ちゅっ。
右からも。
「腹が減ったろ?飯にしようぜ」ちゅっ。
お、お、おはようのキス…!?
混乱が収まらない僕に、フクが囁く。
「ご主人、ちょっと失礼」
「ふぁ!?」
フクに左足を抱えあげられて後ろへ転がる。
昨日に引き続き、股間をご開帳されてお尻の肉をぎゅむ、と掴まれて、お尻の穴が丸見えになる。
フクがまじまじとそこを見る…
まさか、朝から!?
「ふむ…精も馴染んだようだな、栓を抜こう」
…と思ったら違った。
「…は?、っぁん!」
フクが遠慮なく僕のお尻に入ってた何かを抜く。
黒くてツヤのあるその道具は…
「あ、あ、」
俗に言うアナルプラグ、というやつだった。
「も…信じらんない…っ!」
平然とこんなことするフクも、
あんなの入ってて気づかない自分も!
***
朝からハンバーグを食べることになるとは…。
ちょっと重たい気がする。
「美味しいか?ご主人」
「うん…おいしい」
猫耳の生えた彼らがハンバーグをモリモリ食べているのを見ていると気が気でない。
「その、3人とも、大丈夫なの?」
「ん~、だいじょぶだよう!ご主人はどう?」
「う…うん、だいじょうぶ…」
英会話の初歩みたいな会話になってしまったが、仕方ないと思う。
3人の顔面偏差値が高すぎるんだ。
おまけに3人とも僕をご主人と呼ぶし…
「その、『ご主人』っていうの、止めない?」
「ん?何故だ?」
「僕…その、この中で一番、下…」
そうだ、僕は何もかも彼らの下…下の下のさらにそのまた下の…×100。
唯一勝っていると思われた年齢ですら…。
「だぁって、ご主人はご主人だし」
「『奏汰』というのは寝所での特別な呼び方にするつもりなのだが?」
「ご主人、奏汰って呼んだらめっちゃ可愛い反応するんだもん。
いつでもどこでも抱いていいならいいけど?」
む、むぐ。
「そ、それは…駄目」
「じゃあ我慢して?」
「…はい」
僕が可愛いかどうかはともかく、そこら中であんな…無理、無理だから。
「あー、ご主人真っ赤だぁ」
「ふむ…まだ足りなかったか?」
「た、た、たりてますっ!!」
足りるって何が足りるのか分からないけど、昨日のアレのきっかけを考えるに、ここは否定したほうがよさそう。
「そうか、残念だ」
フクはそう言って、ふふ…と笑った。
「まだだ奏汰、我の分が残っている」
「も、も、でないがらっ、むりだがらぁ!!」
「一滴も出なくなるまで出さねばならんのだ、聞き分けろ」
あ、あ、あーーーー!!
…………
………………………………
……
コケコッコー!
「ふわっ!?」
僕は鶏の声で目を覚ました。
どうやらここには雄鶏がいるらしい…
ここって鶏舎まで有ったんだな。
「何か、すごい夢、見ちゃったな…」
うん、そうだ、あれは夢、夢だ。
さすが僕、夢すらキモい。
あのあと、スミにも、フクにも、後ろをぐちゅぐちゅに突かれて、理性どころか本能までトんで、死ぬ…
かと思うような、夢を…
30年間の妄想が煮詰まったみたいな…
でも夢の中だからセーフ。
それにほら、ホントは猫ちゃんだから。
実在してない妄想の人物だからセーフ!
はー良かった、表に出たら犯罪だぁ、うん。
僕がそうやって、夢だと必死に自分に言い聞かせていると…周りでもぞもぞと動く気配がある。
「んん、どうしたご主人」
「んふふ、きのうはおたのしみでしたね?」
「それ、こっちが言う台詞じゃなくね?」
左に白猫耳の銀髪ダンディ、右に白猫耳の黒髪イケメン、なぜか股の間に…黒猫耳の黒髪美少年。
昨日のあれは、やっぱり夢じゃなかったらしい。
「……ひい」
……どうしよう。
どうしよう…!!
と、不意に正面から攻撃を受ける。
「おはよう、ご主人♡」ちゅっ。
左からも。
「もう痛いところは無いか?」ちゅっ。
右からも。
「腹が減ったろ?飯にしようぜ」ちゅっ。
お、お、おはようのキス…!?
混乱が収まらない僕に、フクが囁く。
「ご主人、ちょっと失礼」
「ふぁ!?」
フクに左足を抱えあげられて後ろへ転がる。
昨日に引き続き、股間をご開帳されてお尻の肉をぎゅむ、と掴まれて、お尻の穴が丸見えになる。
フクがまじまじとそこを見る…
まさか、朝から!?
「ふむ…精も馴染んだようだな、栓を抜こう」
…と思ったら違った。
「…は?、っぁん!」
フクが遠慮なく僕のお尻に入ってた何かを抜く。
黒くてツヤのあるその道具は…
「あ、あ、」
俗に言うアナルプラグ、というやつだった。
「も…信じらんない…っ!」
平然とこんなことするフクも、
あんなの入ってて気づかない自分も!
***
朝からハンバーグを食べることになるとは…。
ちょっと重たい気がする。
「美味しいか?ご主人」
「うん…おいしい」
猫耳の生えた彼らがハンバーグをモリモリ食べているのを見ていると気が気でない。
「その、3人とも、大丈夫なの?」
「ん~、だいじょぶだよう!ご主人はどう?」
「う…うん、だいじょうぶ…」
英会話の初歩みたいな会話になってしまったが、仕方ないと思う。
3人の顔面偏差値が高すぎるんだ。
おまけに3人とも僕をご主人と呼ぶし…
「その、『ご主人』っていうの、止めない?」
「ん?何故だ?」
「僕…その、この中で一番、下…」
そうだ、僕は何もかも彼らの下…下の下のさらにそのまた下の…×100。
唯一勝っていると思われた年齢ですら…。
「だぁって、ご主人はご主人だし」
「『奏汰』というのは寝所での特別な呼び方にするつもりなのだが?」
「ご主人、奏汰って呼んだらめっちゃ可愛い反応するんだもん。
いつでもどこでも抱いていいならいいけど?」
む、むぐ。
「そ、それは…駄目」
「じゃあ我慢して?」
「…はい」
僕が可愛いかどうかはともかく、そこら中であんな…無理、無理だから。
「あー、ご主人真っ赤だぁ」
「ふむ…まだ足りなかったか?」
「た、た、たりてますっ!!」
足りるって何が足りるのか分からないけど、昨日のアレのきっかけを考えるに、ここは否定したほうがよさそう。
「そうか、残念だ」
フクはそう言って、ふふ…と笑った。
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