196 / 218
収まるべきところへ
久々の登校 1
しおりを挟む
夏から続いた旅が終ったのが冬休み前。
そしてその冬休みも昨日で終わり、俺はセジュールと久々の登校だ。
寮の部屋は泥棒がめっちゃ来るので引き払ったらしい。
そりゃ寮監さんが不在なんだもんな…。
いや物騒物騒。
「久し振りの学園ですけど、お兄様…大丈夫ですか?」
「うん、まあ…休学扱いだから、欠席にはならないって先生が言ってたし、大丈夫」
「いや単位の話じゃなくてですね」
うん、まあ言いたい事は分かってるとも。
久々の登校って緊張するもんな。
「…あの、留学生の5人。
お兄様が戻るのを随分と待ってらっしゃいましたから…」
「あ~、レドモンド君とニールには途中で会ったけど、サリュール先輩やカナデ君やクレア君には会ってなかったもんな。
久々の再会になるし、お昼はみんなと一緒に食べる事になるかも」
「僕が必ずお供しますから、教室で待っていてくださいね」
「うん」
飛び級して同じ学年になったセジュールだけど、クラスは別々だ。
何故ならセジュールの方がずっと成績が良いから…
ううっ。
***
久々に入った教室で、クレア君と久々の再会。
ニールはまだ来てないみたい…
きっとドラークの色々が忙しいんだろうな。
「久し振りだね、ロンバード」
「あ、クレア君!久しぶり…
随分色々手伝ってもらったって聞いたよ、ありがとう」
「ううん、全然楽勝だった…と、言いたいところなんだけどね」
「えっ?」
とその時、セジュールが俺を呼ぶ声が聞こえた。
するとクレア君はニッコリ笑って一歩下がり…。
「…ま、お昼休みに改めて…ね」
「ああ、うん…お昼にね」
何だろう、また外交の話かな…?
まあいいか、お昼休みにはセジュールもいるし。
俺はセジュールの姿を確認しようと一旦教室の外へ出て…ん?
「いないな…」
何だったんだろ、もしかしてあっちの教室で何かあったのかな。
ちょっと行ってみるか…
「これ、キャンディッシュ君。
もう授業が始まるぞ、教室へ戻りなさい!」
「えっ、あ、先生!」
「卒業までしっかり授業に出て勉強しないと、立派な王太子妃にはなれないぞ!」
「あ、はい…」
うん?
今、先生、王太子って言った…?
聞き間違いかな。
・・・
一時間目が無事終了。
冬休みで詰め込み勉強した甲斐あって、何とかついていけた…やれやれ。
ほっとしながら二時間目の授業の準備をしていると、教室の入口が開いて良く知った顔が現れた。
ニールだ。
「あ~、遅れちゃった…。
ロンバード、久し振り!」
「ニール!久しぶりだね、ドラークは大丈夫?」
「うん、冬休みにしっかり話してきた。
ロンバードの結婚式にはお兄様も来るって」
「そうなんだ、わざわざ遠い所から…」
ニールのお兄さんか。
何かちょっと難しそうなイメージの人だけど、仲良くできるかなぁ。
「ま、転売屋騒動の後始末もあるしね。
直接謝りたいんだって…これでオーセンとの仲がこじれたら大変だしね」
「は、ははは」
そりゃそうだ。
すっかり忘れてたけど、今回の騒動の裏でちょっと暗躍してたんだよな…ニールのお兄さん。
バレンも捕まったし、組織の連中も押さえたから良かったようなものの。
「そうそう、バレンの組織網を使って商業ギルドを作るんだって?」
「うん、そんな話してたよ」
「その商業ギルドなんだけどさ…」
すると、また教室の外からセジュールの声が聞こえた。
さっきも同じ事があったような気がするけど、念の為に一旦教室を出て…
「ロンバード、次の授業始まるよ!」
「え、あ、そっか」
…セジュールに何かあったのかな。
心配だ…後で絶対探しに行かなくちゃ。
・・・
2時間目が終わったと同時に俺はセジュールの教室へ急いだ。
「セジュール!」
「あっ、お兄様!どうされたんですか?」
「いや、さっきから俺の事呼んでるから…」
「……何のことです?」
セジュールはキョトンとした顔で俺を見る。
そんな、2回も同じ聞き間違いなんかしないと思うんだけどな…。
「いや、何でもなければ良いんだ、ごめん」
「そんな!僕はお兄様のお顔が見られて嬉しいです!休み時間にはお顔を見せて頂けたら安心できますし」
「…そう?じゃあ、また来る…」
「ええ、また次の休み時間に」
と、俺が教室を出ようとしたところで、またも知った人から声をかけられる。
「久し振りだね、ロンバード君」
「あっ、カナデ君!セジュールと同じクラスだったっけ、そう言えば」
「そう、レドモンドさんも一緒…なんだけど、今日はまだ姿を見てなくてさ」
「そっかぁ…まだ帰って来てないのかな」
そういえば、あの時別れてからヨークさんに会ってないや…
あの時、ヨークさんと2人にしたのまずかったかなぁ。
「いや帰っては来てるよ、寮で会ったし。
もしかしたら抜け駆けしたのが後ろめたいのかもしれないけど」
「…抜け駆け?」
「うん、あの『オマモリ』の」
「お兄様、そろそろ次の授業が!」
「あっ、本当だ!ごめんカナデ君、また後で!」
・・・・・・
3時間目が終わって、休み時間毎に顔を見せろってセジュールが言ってたのが気になったので廊下へ出る。
すると、またも見知った顔が現れて声をかけられる。
「は~い、ロンバード、久し振りね!」
「あれ、サリュール先輩!卒業したんじゃ…」
「留学生からね、そういうの適当なの」
「はあ、なるほど…」
サリュール先輩は色んな研究室を渡り歩いて、自分の国で使えそうな知識がないか探しているそうだ。
「今は種とかの話ね。
作物を研究するの畑に、人預けるの話進めてる」
「いつの間に!?」
「そのうち話する、陛下に。
多分他の国からも来るの事になると思う、留学生の代わりね」
「ああ、なるほど…」
新しい作物の研究は、研究のやり方さえ学んで帰ってくれたら母国での研究に役立つはずだ。
学ぶ理由がより明確になるぶん、小さな国からも人が来やすくなるかもしれない。
「そういえばロンバード、今は?」
「あ、セジュールの教室に行こうと思って」
「そうなのね!私、お昼の食事誘いに来た。
仕方ないから弟も来ていい事にする」
「ありがとうございます!
あ、もう行かないと…そろそろ次の授業なので、では!」
そしてその冬休みも昨日で終わり、俺はセジュールと久々の登校だ。
寮の部屋は泥棒がめっちゃ来るので引き払ったらしい。
そりゃ寮監さんが不在なんだもんな…。
いや物騒物騒。
「久し振りの学園ですけど、お兄様…大丈夫ですか?」
「うん、まあ…休学扱いだから、欠席にはならないって先生が言ってたし、大丈夫」
「いや単位の話じゃなくてですね」
うん、まあ言いたい事は分かってるとも。
久々の登校って緊張するもんな。
「…あの、留学生の5人。
お兄様が戻るのを随分と待ってらっしゃいましたから…」
「あ~、レドモンド君とニールには途中で会ったけど、サリュール先輩やカナデ君やクレア君には会ってなかったもんな。
久々の再会になるし、お昼はみんなと一緒に食べる事になるかも」
「僕が必ずお供しますから、教室で待っていてくださいね」
「うん」
飛び級して同じ学年になったセジュールだけど、クラスは別々だ。
何故ならセジュールの方がずっと成績が良いから…
ううっ。
***
久々に入った教室で、クレア君と久々の再会。
ニールはまだ来てないみたい…
きっとドラークの色々が忙しいんだろうな。
「久し振りだね、ロンバード」
「あ、クレア君!久しぶり…
随分色々手伝ってもらったって聞いたよ、ありがとう」
「ううん、全然楽勝だった…と、言いたいところなんだけどね」
「えっ?」
とその時、セジュールが俺を呼ぶ声が聞こえた。
するとクレア君はニッコリ笑って一歩下がり…。
「…ま、お昼休みに改めて…ね」
「ああ、うん…お昼にね」
何だろう、また外交の話かな…?
まあいいか、お昼休みにはセジュールもいるし。
俺はセジュールの姿を確認しようと一旦教室の外へ出て…ん?
「いないな…」
何だったんだろ、もしかしてあっちの教室で何かあったのかな。
ちょっと行ってみるか…
「これ、キャンディッシュ君。
もう授業が始まるぞ、教室へ戻りなさい!」
「えっ、あ、先生!」
「卒業までしっかり授業に出て勉強しないと、立派な王太子妃にはなれないぞ!」
「あ、はい…」
うん?
今、先生、王太子って言った…?
聞き間違いかな。
・・・
一時間目が無事終了。
冬休みで詰め込み勉強した甲斐あって、何とかついていけた…やれやれ。
ほっとしながら二時間目の授業の準備をしていると、教室の入口が開いて良く知った顔が現れた。
ニールだ。
「あ~、遅れちゃった…。
ロンバード、久し振り!」
「ニール!久しぶりだね、ドラークは大丈夫?」
「うん、冬休みにしっかり話してきた。
ロンバードの結婚式にはお兄様も来るって」
「そうなんだ、わざわざ遠い所から…」
ニールのお兄さんか。
何かちょっと難しそうなイメージの人だけど、仲良くできるかなぁ。
「ま、転売屋騒動の後始末もあるしね。
直接謝りたいんだって…これでオーセンとの仲がこじれたら大変だしね」
「は、ははは」
そりゃそうだ。
すっかり忘れてたけど、今回の騒動の裏でちょっと暗躍してたんだよな…ニールのお兄さん。
バレンも捕まったし、組織の連中も押さえたから良かったようなものの。
「そうそう、バレンの組織網を使って商業ギルドを作るんだって?」
「うん、そんな話してたよ」
「その商業ギルドなんだけどさ…」
すると、また教室の外からセジュールの声が聞こえた。
さっきも同じ事があったような気がするけど、念の為に一旦教室を出て…
「ロンバード、次の授業始まるよ!」
「え、あ、そっか」
…セジュールに何かあったのかな。
心配だ…後で絶対探しに行かなくちゃ。
・・・
2時間目が終わったと同時に俺はセジュールの教室へ急いだ。
「セジュール!」
「あっ、お兄様!どうされたんですか?」
「いや、さっきから俺の事呼んでるから…」
「……何のことです?」
セジュールはキョトンとした顔で俺を見る。
そんな、2回も同じ聞き間違いなんかしないと思うんだけどな…。
「いや、何でもなければ良いんだ、ごめん」
「そんな!僕はお兄様のお顔が見られて嬉しいです!休み時間にはお顔を見せて頂けたら安心できますし」
「…そう?じゃあ、また来る…」
「ええ、また次の休み時間に」
と、俺が教室を出ようとしたところで、またも知った人から声をかけられる。
「久し振りだね、ロンバード君」
「あっ、カナデ君!セジュールと同じクラスだったっけ、そう言えば」
「そう、レドモンドさんも一緒…なんだけど、今日はまだ姿を見てなくてさ」
「そっかぁ…まだ帰って来てないのかな」
そういえば、あの時別れてからヨークさんに会ってないや…
あの時、ヨークさんと2人にしたのまずかったかなぁ。
「いや帰っては来てるよ、寮で会ったし。
もしかしたら抜け駆けしたのが後ろめたいのかもしれないけど」
「…抜け駆け?」
「うん、あの『オマモリ』の」
「お兄様、そろそろ次の授業が!」
「あっ、本当だ!ごめんカナデ君、また後で!」
・・・・・・
3時間目が終わって、休み時間毎に顔を見せろってセジュールが言ってたのが気になったので廊下へ出る。
すると、またも見知った顔が現れて声をかけられる。
「は~い、ロンバード、久し振りね!」
「あれ、サリュール先輩!卒業したんじゃ…」
「留学生からね、そういうの適当なの」
「はあ、なるほど…」
サリュール先輩は色んな研究室を渡り歩いて、自分の国で使えそうな知識がないか探しているそうだ。
「今は種とかの話ね。
作物を研究するの畑に、人預けるの話進めてる」
「いつの間に!?」
「そのうち話する、陛下に。
多分他の国からも来るの事になると思う、留学生の代わりね」
「ああ、なるほど…」
新しい作物の研究は、研究のやり方さえ学んで帰ってくれたら母国での研究に役立つはずだ。
学ぶ理由がより明確になるぶん、小さな国からも人が来やすくなるかもしれない。
「そういえばロンバード、今は?」
「あ、セジュールの教室に行こうと思って」
「そうなのね!私、お昼の食事誘いに来た。
仕方ないから弟も来ていい事にする」
「ありがとうございます!
あ、もう行かないと…そろそろ次の授業なので、では!」
50
お気に入りに追加
413
あなたにおすすめの小説
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、攻略対象の凛々しい少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
本編完結しました!
おまけをちょこちょこ更新しています。
第12回BL大賞、奨励賞をいただきました、読んでくださった方、応援してくださった方、投票してくださった方のおかげです、ほんとうにありがとうございました!
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
婚約破棄される悪役令嬢ですが実はワタクシ…男なんだわ
秋空花林
BL
「ヴィラトリア嬢、僕はこの場で君との婚約破棄を宣言する!」
ワタクシ、フラれてしまいました。
でも、これで良かったのです。
どのみち、結婚は無理でしたもの。
だってー。
実はワタクシ…男なんだわ。
だからオレは逃げ出した。
貴族令嬢の名を捨てて、1人の平民の男として生きると決めた。
なのにー。
「ずっと、君の事が好きだったんだ」
数年後。何故かオレは元婚約者に執着され、溺愛されていた…!?
この物語は、乙女ゲームの不憫な悪役令嬢(男)が元婚約者(もちろん男)に一途に追いかけられ、最後に幸せになる物語です。
幼少期からスタートするので、R 18まで長めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる