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向かえ!大団円
実家ダンジョン 4
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気絶させられた敵は、やっぱり口に靴下を詰め込まれて拘束され床に転がされた。
最早謎の様式美だ。
「連れて行く暇は無いですからな」
スミスさんがそう言って、シドさんが最後に残った倉庫の方を見た。
「何人いるか、分かるか?」
「いえ、一部靄が掛かって…」
「そうか、俺もだ」
つまり、隠形の能力をもった人がいるという事だ。
それがカンテさんかどうかは分からないけど。
「…隠形使いは大体戦闘能力も高い。
ロンバード」
「分かった……『物理無効結界』」
俺は全員に一人ずつ物理結界を施す。
ぷわわ…と魔力で透明な甲冑を作って着せる。
いじめっ子作戦の時に何十回も繰り返した魔法だから、我ながらこなれてるなと思う。
最後に、自分にも物理結界…ぷわわ。
「準備は出来たな。
じゃあ、最後…いくぞ」
最後の倉庫は一番広い。
最悪の場合、町の人がそこへ避難して来られるように、毛布や救急セットなんかを置いてある部屋だ。
「…何本か柱がある。
柱は壊さない様にしてくれ、なるべくな」
そう言って、叔父さんは俺に扉の解錠を頼む。
ここの扉の鍵は…
「ん?外側の鍵も閉まってる?」
「さっきの連中が閉めたのかもな?」
「…なるほど」
俺は内側からの施錠魔法を解除した後、外鍵も解錠し、そして…
「遅かったな、スミス、ブレック」
「…カンテさん!?」
毛布でいくつも遮蔽物を作って演習場のようになった部屋の真ん中に、カンテさんがいた。
カンテさんは毛布の山の前で言った。
「バレン様はすでにここを出立された」
実は、この部屋には外に繋がる道が4本ほどある。
町の人が外から直接ここへ避難できるように、この屋敷が出来た時からある道で、別に秘密にもされていない。
ただ道への扉は鍵が掛けられているし、シドさんなら全ての入口に領軍を配置するぐらいの事はしているはずだ。
だけどもし、そのうちの1本からバレンが逃げおおせたとしたら、領軍にも被害は出ているだろう。
そして、街中の事なら、シドさんの索敵にその事が引っ掛かっているはず…
その索敵を逃れるためには、カンテさんのような「隠形」スキルを持った人が必要なはずだ。
つまり、ここにカンテさんがいるって事は、カンテさん以上に隠形の能力に長けた人がまだ向こうにはいるって事…?
だから、カンテさんを捨て駒にできた?
そんな俺の推測をよそに、カンテさんは剣を抜き、言った。
「ロンバード様、貴方をバレン様より丁重にお連れするようにと言われております。
悪い様には致しません、共に参りましょう」
「…いやだ、と言ったら?」
「そうですね、卑怯かもしれませんが…」
カンテさんが目配せすると、トリル叔父さんが毛布の山の後ろから出てきた。
そしてカンテさんの傍に立つと言った。
「ロンバード、お願い。
この国を助けられるのはバレン様だけなんだ、だから…」
そうして、カンテさんににじり寄り、左腕を取って、
「ぐっ!?」
「なーんてね」
後ろにねじり上げて、床へ押し倒した!?
「お、叔父さん!?シドさん!!」
「……ごめんロンバード、騙してて」
「騙してた!?」
何が、何をよ!?
「あっ、ぎ…っ、お前…!!」
「ロンバード、強制睡眠、早く!」
「う、うん!!」
紛れもなく、叔父さんの外見をしたその人は…
俺が良く知ってる声で喋った。
この声は…!!
「くそ、総員、かかれっ!」
「ロンバード様も最悪生きていれば何とかなる、遠慮するな!!」
「おいおい物騒だなぁ」
毛布の山から敵が飛び出してきて、俺たちに飛び掛かる。
俺にも剣が振り下ろされる。
効かないけどね。
ガイン、と音がして剣がはじき返される。
物理結界って便利だね。
俺は攻撃をはじきつつ、迷わずまっすぐカンテさんの元へ行き、魔法を唱える。
「強制睡眠」
カンテさんがいる限り、索敵はぼんやりとしか効かない…だから。
俺がカンテさんを眠らせて、能力を封じてしまえば索敵は充分に効く。
スミスさんとシドさんの動きが変わった。
それぞれ右左に分かれて、スミスさんはブレックさんと、シドさんはヨークさんとのツーマンセルで駆ける。
「魔法結界は無いのか?」
「あっても関係ないけどね」
「問題は物理結界というやつですな」
「カンテには掛けられてないようだから、無いんじゃないか?」
索敵能力のある方がハンドサインで指示を出し、2人で1つの毛布の山にアタックをかけ、そこに隠れた敵を引きずり出しては昏倒させていく。
ドスッ「うぐっ!」
ガコッ「がはっ!」
無言で敵を片付けていくスミスさんとブレックさん。
二人とも動きに無駄がない。
そういえばスミスさんのいる第3騎士団は街の治安を守る仕事だ。
暴漢を無力化する方法は知り尽くしているだろう。
「せいっ」ドゴっ!
「ふぐっ!」
「ふんっ!!」ガスッ!
「ごふ…っ、ぁ、」
一方、シドさんとヨークさんは取り敢えず鳩尾を攻撃するスタイルだ。
二人とも魔物専門だから、敵は意識を失わず、ただ激痛で転がり回るはめに…
「さて、次は…」
「ひぃ!」
だもんで、それを見た敵はほぼ戦意喪失。
これはこれで効率がいい…のか?
っていうか、ヨークさん…魔法の杖って殴ったり突いたりしても平気なの?
後で壊れてないか確認させてもらおう。
そうこうしてるうちに、残る敵は数人。
彼らに向かって、シドさんが言い放つ。
「さて、バレンとやらがどこへ逃げたか知らないが、どうやらお前たちは捨て駒らしいぞ?」
「ふん!バレン様がロンバード様を手入れ王座に付けば、今度はお前たちが檻の中さ」
「愚かですなぁ…まだ信じておるとは」
「操られて現実が見えないんでしょう」
スミスさんとブレックさんも好き放題言う。
捨て駒…
そうかもしれない。
だって、この空間に魔法結界の気配はあるけど、個人個人に物理結界は掛けられていないのだ。
そして彼らは、魔法が使えないらしい。
つまり、魔法が使えない人の扱いが低いってこと…
地下1階で戦った剣士にも、物理結界は掛けられていなかったしな。
「何だかなぁ…」
最後の一人が床に沈むのを見ながら、俺はそっとため息をつく。
隣にいる「叔父さん」が言う。
「奴らに国を奪われたらどうなるか、予想がついちゃうね」
「……うん……そうだね、ニール」
隣にいた「叔父さん」は驚いた。
いや、驚いたふりをした…そして。
「分かっちゃった?」
「いや『分かっちゃった?』じゃないよ!」
「はは、そうだよね。
でもびっくりしたでしょ?
これがドラーク家に伝わる異能…『変身』だよ」
そう言うと「叔父さん」はシュシュシュ…とニールに戻った。
それはまるで不思議な魔法のようで…
俺はそれを魔法で再現できないものかと暫く現実逃避した。
最早謎の様式美だ。
「連れて行く暇は無いですからな」
スミスさんがそう言って、シドさんが最後に残った倉庫の方を見た。
「何人いるか、分かるか?」
「いえ、一部靄が掛かって…」
「そうか、俺もだ」
つまり、隠形の能力をもった人がいるという事だ。
それがカンテさんかどうかは分からないけど。
「…隠形使いは大体戦闘能力も高い。
ロンバード」
「分かった……『物理無効結界』」
俺は全員に一人ずつ物理結界を施す。
ぷわわ…と魔力で透明な甲冑を作って着せる。
いじめっ子作戦の時に何十回も繰り返した魔法だから、我ながらこなれてるなと思う。
最後に、自分にも物理結界…ぷわわ。
「準備は出来たな。
じゃあ、最後…いくぞ」
最後の倉庫は一番広い。
最悪の場合、町の人がそこへ避難して来られるように、毛布や救急セットなんかを置いてある部屋だ。
「…何本か柱がある。
柱は壊さない様にしてくれ、なるべくな」
そう言って、叔父さんは俺に扉の解錠を頼む。
ここの扉の鍵は…
「ん?外側の鍵も閉まってる?」
「さっきの連中が閉めたのかもな?」
「…なるほど」
俺は内側からの施錠魔法を解除した後、外鍵も解錠し、そして…
「遅かったな、スミス、ブレック」
「…カンテさん!?」
毛布でいくつも遮蔽物を作って演習場のようになった部屋の真ん中に、カンテさんがいた。
カンテさんは毛布の山の前で言った。
「バレン様はすでにここを出立された」
実は、この部屋には外に繋がる道が4本ほどある。
町の人が外から直接ここへ避難できるように、この屋敷が出来た時からある道で、別に秘密にもされていない。
ただ道への扉は鍵が掛けられているし、シドさんなら全ての入口に領軍を配置するぐらいの事はしているはずだ。
だけどもし、そのうちの1本からバレンが逃げおおせたとしたら、領軍にも被害は出ているだろう。
そして、街中の事なら、シドさんの索敵にその事が引っ掛かっているはず…
その索敵を逃れるためには、カンテさんのような「隠形」スキルを持った人が必要なはずだ。
つまり、ここにカンテさんがいるって事は、カンテさん以上に隠形の能力に長けた人がまだ向こうにはいるって事…?
だから、カンテさんを捨て駒にできた?
そんな俺の推測をよそに、カンテさんは剣を抜き、言った。
「ロンバード様、貴方をバレン様より丁重にお連れするようにと言われております。
悪い様には致しません、共に参りましょう」
「…いやだ、と言ったら?」
「そうですね、卑怯かもしれませんが…」
カンテさんが目配せすると、トリル叔父さんが毛布の山の後ろから出てきた。
そしてカンテさんの傍に立つと言った。
「ロンバード、お願い。
この国を助けられるのはバレン様だけなんだ、だから…」
そうして、カンテさんににじり寄り、左腕を取って、
「ぐっ!?」
「なーんてね」
後ろにねじり上げて、床へ押し倒した!?
「お、叔父さん!?シドさん!!」
「……ごめんロンバード、騙してて」
「騙してた!?」
何が、何をよ!?
「あっ、ぎ…っ、お前…!!」
「ロンバード、強制睡眠、早く!」
「う、うん!!」
紛れもなく、叔父さんの外見をしたその人は…
俺が良く知ってる声で喋った。
この声は…!!
「くそ、総員、かかれっ!」
「ロンバード様も最悪生きていれば何とかなる、遠慮するな!!」
「おいおい物騒だなぁ」
毛布の山から敵が飛び出してきて、俺たちに飛び掛かる。
俺にも剣が振り下ろされる。
効かないけどね。
ガイン、と音がして剣がはじき返される。
物理結界って便利だね。
俺は攻撃をはじきつつ、迷わずまっすぐカンテさんの元へ行き、魔法を唱える。
「強制睡眠」
カンテさんがいる限り、索敵はぼんやりとしか効かない…だから。
俺がカンテさんを眠らせて、能力を封じてしまえば索敵は充分に効く。
スミスさんとシドさんの動きが変わった。
それぞれ右左に分かれて、スミスさんはブレックさんと、シドさんはヨークさんとのツーマンセルで駆ける。
「魔法結界は無いのか?」
「あっても関係ないけどね」
「問題は物理結界というやつですな」
「カンテには掛けられてないようだから、無いんじゃないか?」
索敵能力のある方がハンドサインで指示を出し、2人で1つの毛布の山にアタックをかけ、そこに隠れた敵を引きずり出しては昏倒させていく。
ドスッ「うぐっ!」
ガコッ「がはっ!」
無言で敵を片付けていくスミスさんとブレックさん。
二人とも動きに無駄がない。
そういえばスミスさんのいる第3騎士団は街の治安を守る仕事だ。
暴漢を無力化する方法は知り尽くしているだろう。
「せいっ」ドゴっ!
「ふぐっ!」
「ふんっ!!」ガスッ!
「ごふ…っ、ぁ、」
一方、シドさんとヨークさんは取り敢えず鳩尾を攻撃するスタイルだ。
二人とも魔物専門だから、敵は意識を失わず、ただ激痛で転がり回るはめに…
「さて、次は…」
「ひぃ!」
だもんで、それを見た敵はほぼ戦意喪失。
これはこれで効率がいい…のか?
っていうか、ヨークさん…魔法の杖って殴ったり突いたりしても平気なの?
後で壊れてないか確認させてもらおう。
そうこうしてるうちに、残る敵は数人。
彼らに向かって、シドさんが言い放つ。
「さて、バレンとやらがどこへ逃げたか知らないが、どうやらお前たちは捨て駒らしいぞ?」
「ふん!バレン様がロンバード様を手入れ王座に付けば、今度はお前たちが檻の中さ」
「愚かですなぁ…まだ信じておるとは」
「操られて現実が見えないんでしょう」
スミスさんとブレックさんも好き放題言う。
捨て駒…
そうかもしれない。
だって、この空間に魔法結界の気配はあるけど、個人個人に物理結界は掛けられていないのだ。
そして彼らは、魔法が使えないらしい。
つまり、魔法が使えない人の扱いが低いってこと…
地下1階で戦った剣士にも、物理結界は掛けられていなかったしな。
「何だかなぁ…」
最後の一人が床に沈むのを見ながら、俺はそっとため息をつく。
隣にいる「叔父さん」が言う。
「奴らに国を奪われたらどうなるか、予想がついちゃうね」
「……うん……そうだね、ニール」
隣にいた「叔父さん」は驚いた。
いや、驚いたふりをした…そして。
「分かっちゃった?」
「いや『分かっちゃった?』じゃないよ!」
「はは、そうだよね。
でもびっくりしたでしょ?
これがドラーク家に伝わる異能…『変身』だよ」
そう言うと「叔父さん」はシュシュシュ…とニールに戻った。
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