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ざまぁしやがれください!

おねだり…? ~ダリル様視点~

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ロンバードが珍しく、いや初めて…媚びへつらった様子でやってきたと思ったら、研究に使う材料を書類も無しに貰おうとしているらしい。

まったく、自分で申請するのが面倒だからと人にやらせようとするとは…俺も暇では無いんだぞ?
まあ、珍しい物を見れたから少しだけ許してやっても良いが、半分は頂かねばな。

「…人にものを頼む時は、ちゃんと対価を払うんだぞ?」
「う、うう~…」

全く、ロンバードには困ったものだ。
ここはきちんと教育しておかねば、結婚した後に困るだろう。

「きちんと授業に出ろよ」
「うーー!ばかぁ!エロおうじ!!」
「えろおうじ?」
「どエロ!へんたい!ばかぁああ!!」

良く分からない言葉…多分悪口だろう言葉を投げつけながら前かがみで出て行くロンバード…
うーん、折角なら収めてやれば良かったか…?

「しかし…ティユダイト100、ブラドゥイト20、マギシルバー3㎜ビーズ…何の為だ?」

大して高価なものでも無いが、条件が少々面倒だ。
急に何を作りたくなったんだ?
困ったものだな。

まあ、手持ちの金でも充分足りるか。
書類を作るのが面倒だから、そうしよう。

「では宝石商に連絡するか」

確かこの辺りに…ああ、あった。
ロンバード考案の「魔法の手紙」…これは大変便利なものだ。
人をやらなくて済むうえに早い。
ただ雨の日は使えないという欠点があるが。

「それにしても、宝石に興味が湧くとは…唐突だな」

これこそギゼル殿に聞けば良いようなものだが、この前の馬車での一件以来、ちょっと気まずいからな。
でも、もうロンバードも16歳だし、俺も19歳になるし、ちょっとくらい…

「過激なキスしたって、いいじゃないか」

結婚までみさおをたてる、なんて言われても、ちっとも嬉しくない。

「まだ挿れてもいないのに…」

ちょっと淫夢を見せただけじゃないか。
そんなに目くじらを立てる必要はないはずだ。

「…自分は学園でもメルバとヤリまくってたくせに」

母上から聞いたぞ。
人影のないところは全て制覇しているのよ、と…。

何なら今の職場でもんじゃないか?
同僚たちにも見せつけているに違いない。
メルバは独占欲の塊だからな…。

「まあ、そのおかげでギゼルがこの国に留まってくれているんだから、褒めるべきなのだろうが」

その上、メルバは俺とロンバードの結婚を応援してくれているし…
そっちはそっちで敵に回したくないからな。

「ああ…あと2年半が、長い…」

したい。
すごくしたい。
皆が想像する以上にしたい。

「夢の中、だけじゃなくて…」

夢に浮かされる声が、顔が、可愛くて。
それが現実になったらどれほどだろうか……。

「…俺も、ロンバードの事は言えんな」

やれやれ、執務室に便所がついていて助かった。
ロンバードのやつは今頃…

今頃…

今頃…

「…やはり、から返すべきだったか」

一人どこかで欲を吐きだそうとする姿を想像して、それが誰かの目に留まったらどうなるか…。
まさか、強引に事を運ぼうとする者はもうおらんだろうが…

「心配だ…」

今すぐ呼び戻そう。
うん。
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