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恋人同士になる試練
20番目の祠 4
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「…久々にやると、良いものだな」
「そう?未だに勝ち負けが分からないんだけど」
「倒れたほうが負けだ。
だが、負けて勝つという言葉もある」
「ふーん…?」
距離なし…やっぱり手押し相撲なのか。
当たってて良かった。
「負けて勝つ…俺の匂いを嗅げるから?」
「抱き締める口実が出来るから、だな」
「…なるほど」
まだあの頃は、ミシェルのナニの大きさにビビり散らかしてたからセックスとか考えられなかった。
ミシェルの事も好きかどうか迷ってたし…
好きになる方に賭けてみよう、みたいな感じだったような気がする。
「何だか昔のことみたい」
「ああ…今となってはこれだけでは足りない」
「んもう、エッチなんだから」
ムッツリがオープンになったところでスケベはスケベだもんな…ん?
「スケベと言えば、この距離なしって、ラッキースケベを誘発させる遊びだよね」
「ラッキースケベ?」
「偶然お尻触ったりとか、偶然裸見ちゃったりとかそういうアクシデント…かな」
そういえばミシェルのオナッてるとこ偶然見ちゃったりとかしたな…まあ、さすがにそこがリンクしたりはしてないと思うけどさ。
「そういえば、ダンスもしたっけ」
「ああ…そういえば、チークを踊った」
「俺の知ってるチークは、くるくる回ったりしないんだけど…」
「トラネキサム王家に伝わる必殺チークダンスだからな、普通ではないんだろう」
「必殺…」
あれはリンデ王子から吹き込まれた技だったのか…
「ってことは距離なしも?」
「まあ…そうだな」
つまり王家に伝わる「お互いの距離を詰める方法」ってこと?
やっぱり初代の聖女様…いや、勇者様から伝わった事が影響してるのか?
うーん。
「まあ、細かいことはお城に帰ってからだな…
ミシェル、お風呂入ろっか」
「ああ」
最初は二人で入るなんて考えられなかった。
でも今は普通に二人で入ろうとして…
あ。
「恋愛リアリティーショー、成立してるじゃん」
「…ショー?」
「神の思し召しに沿って進められてるってこと」
神様の言う通り。
それがこの世界にとって悪い事ではありませんように、と願って…
まあ「まだ神様でいたい」って言ってたしな。
大丈夫でしょ…多分。
「さて、お風呂お風呂」
「……入ってしまうのか?」
「だって汗もかいてるし…せっかくタダでお風呂使えるのに勿体ないじゃん」
「匂いが無くなる方が勿体ない」
「もったいなくないっ!」
始めはそんな素振り殆ど見せなかったよね!?
なんなの最近!!
***
とまあ、そんなこんなで封印の儀式終了。
最初の部屋と同じく台所が無いタイプなので、いられるのも1日2日がせいぜいだし、その…
最初の頃はブレーキをかけてた色んな事が、出来ちゃうっていうか。
まず一緒にお風呂に入る事からして、最初は無理だったけど、今は、その…
で、できちゃうって、いうか?
お風呂でひと盛り上がり…
しちゃって、そのまま…
ほら、あの。
何度もお風呂入らなくて済むし。
効率的っていうか。
ミシェルが風呂に入る直前に後ろから抱き着いて来て…
「…どしたの、ミシェル」
「消える前に匂いを堪能したくて」
「そんなにいい匂いするの?」
「うん」
って、ずっとそうやってお風呂に入るのを阻止してくるから、
「ミシェル?早くお風呂に入ろ?」
「いやだ」
「『嫌』じゃないの!」
「だったらせめて、私の手で洗い流させて欲しい…」
「…仕方ないなぁ」
って、許してしまったら、
「あっ…ん」
「気持ちいい?」
「んっ…イイ、もっと…」
なんて、お恥ずかしいけど俺も随分気持ちが盛り上がっちゃって、
「み、しぇる、ぅ…」
「……」
「も、あ、うっ…!」
なし崩し的にお風呂で致してしまったというか…うん。
「俺、どんどん自分がエロくなっていく気がする…」
「駄目なのか?」
「恥ずかしいじゃん、何か…」
だって、聖人様ってこういう事から縁遠い人のイメージじゃん。
それなのにこんな…さあ。
エロい事ばっかしてて大丈夫なんかね?
大丈夫だからやっていけてるんだけどもさ。
「でもまあ、無事にクリア出来たみたいだし…それが一番大事だからね」
「色めいたシゲルも好きだから問題ないしな」
「…ありがとう」
ここってお礼をいうとこなんかな…
そんな疑問を持ちつつも、俺はミシェルと二人、手を繋いで封印の間を後にした。
「そう?未だに勝ち負けが分からないんだけど」
「倒れたほうが負けだ。
だが、負けて勝つという言葉もある」
「ふーん…?」
距離なし…やっぱり手押し相撲なのか。
当たってて良かった。
「負けて勝つ…俺の匂いを嗅げるから?」
「抱き締める口実が出来るから、だな」
「…なるほど」
まだあの頃は、ミシェルのナニの大きさにビビり散らかしてたからセックスとか考えられなかった。
ミシェルの事も好きかどうか迷ってたし…
好きになる方に賭けてみよう、みたいな感じだったような気がする。
「何だか昔のことみたい」
「ああ…今となってはこれだけでは足りない」
「んもう、エッチなんだから」
ムッツリがオープンになったところでスケベはスケベだもんな…ん?
「スケベと言えば、この距離なしって、ラッキースケベを誘発させる遊びだよね」
「ラッキースケベ?」
「偶然お尻触ったりとか、偶然裸見ちゃったりとかそういうアクシデント…かな」
そういえばミシェルのオナッてるとこ偶然見ちゃったりとかしたな…まあ、さすがにそこがリンクしたりはしてないと思うけどさ。
「そういえば、ダンスもしたっけ」
「ああ…そういえば、チークを踊った」
「俺の知ってるチークは、くるくる回ったりしないんだけど…」
「トラネキサム王家に伝わる必殺チークダンスだからな、普通ではないんだろう」
「必殺…」
あれはリンデ王子から吹き込まれた技だったのか…
「ってことは距離なしも?」
「まあ…そうだな」
つまり王家に伝わる「お互いの距離を詰める方法」ってこと?
やっぱり初代の聖女様…いや、勇者様から伝わった事が影響してるのか?
うーん。
「まあ、細かいことはお城に帰ってからだな…
ミシェル、お風呂入ろっか」
「ああ」
最初は二人で入るなんて考えられなかった。
でも今は普通に二人で入ろうとして…
あ。
「恋愛リアリティーショー、成立してるじゃん」
「…ショー?」
「神の思し召しに沿って進められてるってこと」
神様の言う通り。
それがこの世界にとって悪い事ではありませんように、と願って…
まあ「まだ神様でいたい」って言ってたしな。
大丈夫でしょ…多分。
「さて、お風呂お風呂」
「……入ってしまうのか?」
「だって汗もかいてるし…せっかくタダでお風呂使えるのに勿体ないじゃん」
「匂いが無くなる方が勿体ない」
「もったいなくないっ!」
始めはそんな素振り殆ど見せなかったよね!?
なんなの最近!!
***
とまあ、そんなこんなで封印の儀式終了。
最初の部屋と同じく台所が無いタイプなので、いられるのも1日2日がせいぜいだし、その…
最初の頃はブレーキをかけてた色んな事が、出来ちゃうっていうか。
まず一緒にお風呂に入る事からして、最初は無理だったけど、今は、その…
で、できちゃうって、いうか?
お風呂でひと盛り上がり…
しちゃって、そのまま…
ほら、あの。
何度もお風呂入らなくて済むし。
効率的っていうか。
ミシェルが風呂に入る直前に後ろから抱き着いて来て…
「…どしたの、ミシェル」
「消える前に匂いを堪能したくて」
「そんなにいい匂いするの?」
「うん」
って、ずっとそうやってお風呂に入るのを阻止してくるから、
「ミシェル?早くお風呂に入ろ?」
「いやだ」
「『嫌』じゃないの!」
「だったらせめて、私の手で洗い流させて欲しい…」
「…仕方ないなぁ」
って、許してしまったら、
「あっ…ん」
「気持ちいい?」
「んっ…イイ、もっと…」
なんて、お恥ずかしいけど俺も随分気持ちが盛り上がっちゃって、
「み、しぇる、ぅ…」
「……」
「も、あ、うっ…!」
なし崩し的にお風呂で致してしまったというか…うん。
「俺、どんどん自分がエロくなっていく気がする…」
「駄目なのか?」
「恥ずかしいじゃん、何か…」
だって、聖人様ってこういう事から縁遠い人のイメージじゃん。
それなのにこんな…さあ。
エロい事ばっかしてて大丈夫なんかね?
大丈夫だからやっていけてるんだけどもさ。
「でもまあ、無事にクリア出来たみたいだし…それが一番大事だからね」
「色めいたシゲルも好きだから問題ないしな」
「…ありがとう」
ここってお礼をいうとこなんかな…
そんな疑問を持ちつつも、俺はミシェルと二人、手を繋いで封印の間を後にした。
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