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聖人様になる旅路
聖人様は普通の子? ~マルコ視点~
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「聖人様はお休みになられましたか?」
「うん、寝た寝た。
ちょっとうなされそうな気配はするけどな」
「そうですか…マキタ様は?」
「ああ、俺?そうねえ、こういう方面には強いみたいよ」
「そうなんですか」
マキタ様はそう言うと、どかり、と談話室の椅子に座り、マグに葡萄酒を注ぐ。
聖人様とはえらい違いだ…
まさか酒を嗜まれるとは思わなかった。
注いだ酒を一口飲んでからマキタ様は言った。
「こんなんでへばってたら、シゲを守れないじゃん。
あんなんより人間の方が倍気持ち悪いって…
不幸にひたってる女とかな」
「何です、それ」
自分が幸せになっちゃいけないと思い込んでる女。
自己肯定感が底辺で、誰も自分を好きにならないと思い込んでる女。
外見に自信がなくて、内面まで腐らせちゃう女。
そういうのが「不幸にひたってる女」だとマキタ様は言う。
女に限らず、そういう人間はいるのだろうが、女に限定するあたり何かあるのだろうか。
「シゲ、優しいからさ。
困ってる人がいたら助けてあげたいのよ。
そんで勘違いする人が結構いて。
『滋くんなら私を受け入れてくれる』とか『滋くんだけは私を好きになってくれるはず』とか言って、まとわりついて来るわけよ。
そんでシゲが他の人にも優しくしてると、キレたり泣いたり死のうとしたり…。
でもまあそういう女の子は、外見変えたら内面までがらっと変えられちゃうから逆に楽しいんだけど。
問題はたまにいる男だよな」
「は?」
「シゲって可愛いだろ?
いわゆる『男らしい』部分が無いと言うか…そのせいなのかな。
奴ら、誰にも優しくされない自分に優しくしてくれたシゲに、本当の愛を知るんだってさ」
それは性別を超えた愛…のように見える、執着。
「男は抱けない、でもシゲル君相手ならチンポビンビンだよ…とか言ってくる、下品極まるクソ。
自分に道を踏み外させた責任を取れって脅すクズ。
他の人にも優しくしたのは裏切りだから殺すとかいうゴミ」
事もあろうに、大半が教師だという。
一体向こうの世界はどんな場所だったのだろう…
魔物は出るが、こっちのほうがまだましだな。
「大体俺が彼氏役になって、諦めさせようとはすんだけどさ。
時々刃物持って突っかかってくるのがいたりして……最初はびびったなぁ」
マキタ様はそう言って朗らかに笑う。
朗らかに笑うような話では無いと思うが…これがこの方の強さなのだろうな。
「シゲさあ、元の世界でも心に闇抱えてるやつに好かれてたんだろうな…
あいつ、何の気なしの一言で、当人どころか周りの意識まで変えちまったりするし。
ま、俺も救ってもらった一人なんだけど」
「…では、マキタ様は、聖人様の事を」
「親友。
最高の友だち。
一生の友人」
マキタ様は、聖人様とは友人であると強調される。
「……恋人では、無いと?」
「うん、俺、完全にヘテロなんだ。
男相手にはどうしようもなくてさ……」
「聖人様をそんなにも想っていらっしゃるのに?」
「だって数少ないクソじゃない人間だぜ?
本当の友だちだし、恩人だし、それにあんなにいいやつが不幸になるの、俺は許せないから」
恋情と友情。
そこに殆ど差がないくらいに、マキタ様は聖人様のことを大事に思っている、ということか。
「…マキタ様は、意外と…熱い方なのですね」
「ははは、マルちゃんの中で、俺って一体どんなイメージだったんだよ」
「…その、適当かつ冷静で非情な方かと」
「うん、まあ、合ってなくもないな」
そうして、ニヤリと悪い顔で笑ってから、真剣な表情になり、マキタ様は言う。
「マルちゃんに言っとく。
トライデントの野郎がシゲの事を好きなのは分かるけど、あいつの口説き方は気に入らない。
けど、しょうもないテクニックなしでシゲに向き合うなら、ちょっとは応援してやるよ」
「…それは、俺も思っていたところです」
まったくどこで聞いてきたんだか、今日も可愛いですね、なんて毎日毎日……ナンパ師じゃあるまいし!
隙あらば触れようとするし。
2人きりになりたくて必死だし。
…馬鹿なのかなあ。
…馬鹿なんだろうな。
俺は一応ミシェルを擁護してやる。
「ミシェルは元々、恋心をどっかに置き忘れてきたような奴だったんです。誰が言い寄ろうが無視を決め込み、興味といえば剣と魔法だけ……。
それが、聖人様を見た瞬間おかしくなりました。
他人の裸なんて女でも男でも無関心な奴が、あの時急に『聖人様の肌をこれ以上晒しておけない』とか言い出したんです。
毎日口を開けば『聖人様が……』だし、泉へピクニックにいく妄想まで始めるし……。
そんなこんなが積み重なりまして、周りに言われて恋心を自覚した結果、聖人様の特別になりた過ぎて、おかしな方向へ……」
「あー……そういう事か」
変な奴、とマキタ様は言って、また一口酒を飲む。
「ああ、それと、そろそろシゲの事聖人様って呼ぶのやめてやってくれ。
シゲル様で良い、そのほうがシゲも落ち着く」
「そうなのですか?」
「未だに居心地が悪そうだからな」
様付けは何となく受け入れたようだけど…
とマキタ様は言って、笑った。
「自分が「偉い人」になるのが怖いみたいでさ。
シゲはきっと、普通の男の子でいたいんだよ」
それなら……仕方ない。
明日から改めよう。
……ミシェルの奴は、嫌な顔をするだろうけどな。
「うん、寝た寝た。
ちょっとうなされそうな気配はするけどな」
「そうですか…マキタ様は?」
「ああ、俺?そうねえ、こういう方面には強いみたいよ」
「そうなんですか」
マキタ様はそう言うと、どかり、と談話室の椅子に座り、マグに葡萄酒を注ぐ。
聖人様とはえらい違いだ…
まさか酒を嗜まれるとは思わなかった。
注いだ酒を一口飲んでからマキタ様は言った。
「こんなんでへばってたら、シゲを守れないじゃん。
あんなんより人間の方が倍気持ち悪いって…
不幸にひたってる女とかな」
「何です、それ」
自分が幸せになっちゃいけないと思い込んでる女。
自己肯定感が底辺で、誰も自分を好きにならないと思い込んでる女。
外見に自信がなくて、内面まで腐らせちゃう女。
そういうのが「不幸にひたってる女」だとマキタ様は言う。
女に限らず、そういう人間はいるのだろうが、女に限定するあたり何かあるのだろうか。
「シゲ、優しいからさ。
困ってる人がいたら助けてあげたいのよ。
そんで勘違いする人が結構いて。
『滋くんなら私を受け入れてくれる』とか『滋くんだけは私を好きになってくれるはず』とか言って、まとわりついて来るわけよ。
そんでシゲが他の人にも優しくしてると、キレたり泣いたり死のうとしたり…。
でもまあそういう女の子は、外見変えたら内面までがらっと変えられちゃうから逆に楽しいんだけど。
問題はたまにいる男だよな」
「は?」
「シゲって可愛いだろ?
いわゆる『男らしい』部分が無いと言うか…そのせいなのかな。
奴ら、誰にも優しくされない自分に優しくしてくれたシゲに、本当の愛を知るんだってさ」
それは性別を超えた愛…のように見える、執着。
「男は抱けない、でもシゲル君相手ならチンポビンビンだよ…とか言ってくる、下品極まるクソ。
自分に道を踏み外させた責任を取れって脅すクズ。
他の人にも優しくしたのは裏切りだから殺すとかいうゴミ」
事もあろうに、大半が教師だという。
一体向こうの世界はどんな場所だったのだろう…
魔物は出るが、こっちのほうがまだましだな。
「大体俺が彼氏役になって、諦めさせようとはすんだけどさ。
時々刃物持って突っかかってくるのがいたりして……最初はびびったなぁ」
マキタ様はそう言って朗らかに笑う。
朗らかに笑うような話では無いと思うが…これがこの方の強さなのだろうな。
「シゲさあ、元の世界でも心に闇抱えてるやつに好かれてたんだろうな…
あいつ、何の気なしの一言で、当人どころか周りの意識まで変えちまったりするし。
ま、俺も救ってもらった一人なんだけど」
「…では、マキタ様は、聖人様の事を」
「親友。
最高の友だち。
一生の友人」
マキタ様は、聖人様とは友人であると強調される。
「……恋人では、無いと?」
「うん、俺、完全にヘテロなんだ。
男相手にはどうしようもなくてさ……」
「聖人様をそんなにも想っていらっしゃるのに?」
「だって数少ないクソじゃない人間だぜ?
本当の友だちだし、恩人だし、それにあんなにいいやつが不幸になるの、俺は許せないから」
恋情と友情。
そこに殆ど差がないくらいに、マキタ様は聖人様のことを大事に思っている、ということか。
「…マキタ様は、意外と…熱い方なのですね」
「ははは、マルちゃんの中で、俺って一体どんなイメージだったんだよ」
「…その、適当かつ冷静で非情な方かと」
「うん、まあ、合ってなくもないな」
そうして、ニヤリと悪い顔で笑ってから、真剣な表情になり、マキタ様は言う。
「マルちゃんに言っとく。
トライデントの野郎がシゲの事を好きなのは分かるけど、あいつの口説き方は気に入らない。
けど、しょうもないテクニックなしでシゲに向き合うなら、ちょっとは応援してやるよ」
「…それは、俺も思っていたところです」
まったくどこで聞いてきたんだか、今日も可愛いですね、なんて毎日毎日……ナンパ師じゃあるまいし!
隙あらば触れようとするし。
2人きりになりたくて必死だし。
…馬鹿なのかなあ。
…馬鹿なんだろうな。
俺は一応ミシェルを擁護してやる。
「ミシェルは元々、恋心をどっかに置き忘れてきたような奴だったんです。誰が言い寄ろうが無視を決め込み、興味といえば剣と魔法だけ……。
それが、聖人様を見た瞬間おかしくなりました。
他人の裸なんて女でも男でも無関心な奴が、あの時急に『聖人様の肌をこれ以上晒しておけない』とか言い出したんです。
毎日口を開けば『聖人様が……』だし、泉へピクニックにいく妄想まで始めるし……。
そんなこんなが積み重なりまして、周りに言われて恋心を自覚した結果、聖人様の特別になりた過ぎて、おかしな方向へ……」
「あー……そういう事か」
変な奴、とマキタ様は言って、また一口酒を飲む。
「ああ、それと、そろそろシゲの事聖人様って呼ぶのやめてやってくれ。
シゲル様で良い、そのほうがシゲも落ち着く」
「そうなのですか?」
「未だに居心地が悪そうだからな」
様付けは何となく受け入れたようだけど…
とマキタ様は言って、笑った。
「自分が「偉い人」になるのが怖いみたいでさ。
シゲはきっと、普通の男の子でいたいんだよ」
それなら……仕方ない。
明日から改めよう。
……ミシェルの奴は、嫌な顔をするだろうけどな。
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