【完結】スパダリを目指していたらスパダリに食われた話

紫蘇

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受視点

スパダリと強引 ※

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課長の車に乗せられ、引きずるように連れてこられたのはこれまた課長のマンションだった。

玄関を上がって、すぐに風呂場へ連れ込まれる。

脱衣場で強引にキスされて、ねじ込まれた舌に蹂躙される。

俺は課長にすがりつく事しかできず、震えながら舌を差し出す。
課長の舌は指と同じくらい器用で、さっき知られてしまった、快感を拾う場所を、責めたてる。

「あ、あ、」
「かわいい…えっちだねひな」
「んふ、んふ」

ぐっちゃぐっちゃ喧しいくらい音が聞こえる。
課長は俺の後頭部を押さえながら、もう一方の手で俺のズボンを脱がしにかかる。

「あ、やっ」
「こら、キスに集中しなさい」
「や、やぁっ!」

俺は何でこのズボンを選んでしまったんだろう。
ボタンを外されてファスナーをおろされたら、重力で簡単に脱げてしまう。
だめだ、これ以上、脱いだら、裸に…

「課長っ、これ以上は、駄目です…っ」
「そう?だったらこのまま入ろうか」
「へっ?」
「濡れた服から透けた乳首も可愛いだろうね」
「な、な、なにいって、うわ!」

ひょい、と担がれ、そのまま湯舟へ運ばれる。
湯舟にはいつの間にか湯がためられていて、足から湯舟へ入れられた俺は、バランスを崩して倒れる。

「うわっぷ!」
「最近のお風呂はスマホで遠隔操作できるんだよ」
「ぷは、あ、え」
「こうすれば、帰ってすぐに君を抱けるだろ?」
「だっ!!だ、だっ!?」

課長はニコニコと笑顔を崩さない。

「か、ちょ」
「まさかげ、だよ?ひなた」

課長はいつの間にか全裸だ。
そして湯舟に侵入し、俺を追い詰め、がばり、と、俺の脚を持ち上げ、水面より上へ持ち上げたかと思うと…
パンツの上から、ソコを舐めた。

「ひぃ!ひ、ひ、あ」
「白い下着を贈った甲斐があったよ。
 おちんちんが透けて…やらしい」
「ひ!!」

恐怖で何もかも縮こまる。
そんななのに、愛しそうに舐めて、吸って、それから言う。

「シャツが拘束着みたいになっちゃったね?
 張り付いて上手く動けないでしょ…ふふっ」
「か、かちょ、ひっ」
「政景。まさかげ、でしょ?」

そういうと、課長は俺の両脚を肩にかけ、乳首をきつく抓った。

「いっ…あ!」
「ちゃんとルール守らない子には、お仕置きだよ」
「あっい、ご、めなさ、まさかげっ、さん!」
「もう一度呼びなさい、ちゃんと」
「ま、まさかげ、さん!」

俺は何度も政景さん、と言った。
課長、じゃなくて、政景、さんは、それを聞きながら俺の乳首をいじり倒し…
俺の身体も、そこから、痛み以外の感覚を拾い始め…

「ぁっ…まっ、さか、げ、さん…」
「そう、快感を拾うんだったね、ひなた。
 ちゃんと思い出せたね、偉いよ」

イイコイイコ、と言いながら、俺の乳首を人差し指で忙しなく擦る、ま…さかげ、さんの顔は…
猛禽類の顔から肉食獣に変わっていた。

ああ、食われる、食われるんだ、俺は…
怖い…怖い、でも…逃げられない、だって…

「うっ、ん、ん、ん」
「気持ちいいんだね?ひなた」
「う、は、はい、はいっ…」

今度は人差し指の爪でカリカリと引っ掻かれる。
さっきより少しだけ増した快感に指の先まで自由を奪われ、ただ俺は眼の前の人の名を呼ぶ。

「あっ、まさ、かげ、さっ、まさかげ、さん!」
「良いね…そうやって、名前を呼びながら喘がれると…興奮するよ」
「は、ぃ、まさかげさん…」

頭クラクラして、何でこんななるんだろって。
縮こまってたとこがムクムクって、そしたら、政景さんが、俺のパンツをずり下ろして。
それから、おれの、それを、くちで、

「ふぁ、ぁ、まさ、かげさん!」

……そっから、俺の記憶は、あやふや。



ぼんやりとした意識の中、シャツもパンツも脱がされて、湯舟の中で隅々まで洗われて…。

そこからトイレに連れて行かれて、お尻に大きなシリンジでぬるま湯を流し込まれて、何度も…

もう、恥ずかしいとか、感じる余裕もなくて…

「次からは自分でするんだよ?ひなた」
「あい…まさかげ、さん…」
「毎日、お風呂に入る前にね」
「あい…」



覚えてるのはこのくらい。
俺はもう放心状態で、されるがまま。

そんなこんなで、次に意識が戻ったのは…
課長のベッドの上だった。
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