【完結】スパダリを目指していたらスパダリに食われた話

紫蘇

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攻視点

子猫ちゃん捕獲作戦 2

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日課となっている昼休憩中のシステム課訪問。

「あっ長船課長だー」
「すいません、通訳が飯に出たんでまた後で」

通訳…つまりそれは安田君の事だ。

「いつも弁当なのに珍しいね?」
「カロリー◯イト食わないから」
「フルーツ美味いのにー」
「チーズが至高に決まっているぞ」
「チョコも仲間に入れてあげてください」

ほらもう会話が成り立たない。

「じゃあまた後で来るよ、ごゆっくり」
「しゃーす、あざーす」

まあいい、すでに最重要情報は手に入れた。

私はシステム課を後にし、会社を出て最寄りのコンビニへ出かけた。
外食慣れしていない人間は最終的にコンビニを選択する事が多い…彼がそうであれば良いのだが。

そうして私は安田君を探し…
昼飯に誘うことに成功した。

***

安田君は居酒屋の大将をも魅了した。

小鉢を褒めるという気の利いた技を天然で繰り出すとは…やはり人たらしだな。

私は安田君とおかずを半分こするという技で気を引いたものの、大将の小鉢サービスにはやや至らず…。
しかし、「また今度飲みに来ます」と安田君が言うのを聞いて、私は思い直した。

飲ませて潰してお持ち帰り。

最低の手法だが、持ち帰ったその日に手を出さなければそれほどでもあるまい。

サラリーマンが飲むのは大体金曜日だ。
次の日が休みだから安心感がある…
安田君もそう考えるであろうことを願う。
私は金曜日に狙いを定めて彼を待つことにした。
夜は大体満席になるから、自分の隣へ彼を確実に座らせるにはテーブル席を取ることが必須。
妹の協力を取り付け、最初の金曜日…

安田君がまんまと現れた。




美咲が高田君を呼んだことも功を奏したのか、安田君は良く飲んでよく食べて…潰れた。

計画通りだ。

「僕は安田君を連れて帰るよ」
「…お兄ちゃん、人の道に外れる事はやめてよ」
「分かってるよ?」

大丈夫だ。
着替えさせるついでに裸の写真を撮るくらいだ。

ついでに新しい下着を買い与えて古い奴を頂いて全身を綺麗に拭いてそのタオルも保存してそれからちょっとだけキスしてみたり乳首を観察したりお尻にほっぺたスリスリしたりカワイイ蕾をつついてみたりするかもしれないけどそれだけだあーでも動画も撮っちゃおうかなどうしようかなよし撮ろうそうしようはーほんとうは嘗め回したいのを我慢するなんて私は偉い!

「…心配だから私付いて行くわ」
「じゃあ僕も付いて行きます」

むむ、何で付いてくるんだ。
邪魔だな。

「高田君、タクシー拾ってきてもらえる?」
「ああ、今アプリで頼んだからそのうち来るよ」
「何でそんなに連携が良いんだ」
「「安田さんを守るためですけど」」

むむ…
まさかこの2人まで安田君に魅了されてしまうとは。

誤算だ…。

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